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日本国内レース

  • 2023/04/09
  • RPR

PR西開幕戦 6度目の王座に向け、本多永一が通算20勝目で発進

4月2日、岡山国際サーキットでロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第1戦が行われました。決勝はオープニングラップのアクシデントでSC導入となり、残り3周の短期決戦を制したのが88号車の本多永一。予選ではライバルを圧倒する速さを見せ、決勝ではスタート直後からの攻防で見事な技も披露。パーティレースの通算勝利数で単独トップとなる20勝目を挙げました。

各地区に先駆けて、ロードスター・パーティレースⅢの西日本シリーズが岡山国際サーキットで開幕しました。エントリー合計は本シリーズの開幕戦としては最多を更新する33台と大盛況。内訳はNDシリーズクラスが18台、NDクラブマンクラスが14台で、残る1台が賞典外となっています。初参加も8名を数えて、シリーズクラスでは4号車・渡邊敏康/50号車・八木 淳/61号車・米川直宏/146号車・岸 智弘/187号車・頭井与志雄の5選手が、新たな仲間の輪に加わりました。
昨年の最終戦に続いて、賞典外で参戦するのは00号車の梅津大輔。彼はマツダの車両開発本部の操安性能開発部に所属していて、00号車には前回同様にモータースポーツ用に最適化した横滑り防止装置=DSCの新制御技術「DSC-TRACK」の試作品を装備。実際のレーシング走行で性能を検証することを目的として、JAFからの承認も得て混走します。こうしてパーティレースが「走る実験室」の場になり、テクノロジーの進化に貢献できるなら、今後も協力の姿勢を継続していきたいところです。

公式予選は9時15分からの15分間。本日は春らしい晴天に恵まれ、気温14℃/湿度46%/路面温度23.7℃というコンディションで、全車がアタックに入りました。まず、1分57秒355でラップモニター最上段に登場したのは97号車の原山 玲。続くアタック2周目も1分57秒581とタイムを揃えてきました。原山は昨年も開幕戦で3位、第2戦で2位とスタートダッシュを決めた若手の有望株です。
ところが、アタック2周目に見せたのが、88号車の本多永一。昨年は惜しくも王座を逃しましたが、この西日本シリーズではチャンピオン5回という実績を誇る名手です。1分57秒174でトップを奪い返すと、1周のクーリングを挟んで1分57秒075まで刻んできました。結局、グリッド1列目はこの上位ふたりの序盤のアタックで決まりました。
3番グリッドを獲得したのは、56号車の小林太一でベストタイムは1分57秒596。昨年の東日本チャンピオン、16号車の上田純司が1分57秒734でこれに続きます。さらに5番手の84号車・吉田和成までが57秒台で、6番グリッドの19号車・田中健太からは1分58秒台。ここからなんと、総合18位までの13台が、わずか1秒の間にひしめきあう計測結果となりました。

8ラップで争う決勝レース直前のコンディションは、気温19℃/路面温度36.8℃/湿度34%。今日の日差しはそれほど強くなく、風も弱かったのですが、それでも路面温度は予選より10℃以上も跳ね上がっていました。予定よりわずかに遅れて、13時59分にオールレッドの5連シグナルが消えてスタート。
ポールシッターの本多の加速が今ひとつで、2 番グリッドの原山が2コーナーでは先行します。その後もオープニングラップではこの2台が何度かサイドbyサイド状態になり、まさに抜きつ抜かれつ。ダブルヘアピンもレッドマンで原山が前に出れば、ふたつ目のホッブスで本多が抜き返すという、いきなりの熱いバトルが演じられました。
ところが、先頭集団のやや後方……10番手あたりで複数台が関係するアクシデントが、2コーナーで発生してしまいます。狭いスペースで50号車と45号車、さらに45号車と110号車がそれぞれ交錯して接触。その結果、110号車の末金孝夫のマシンがスピンアウト。58号車の桂 涼はこれを避けるすべもなく、ほぼ向かい合って当たった様子です。
このアクシデントで結局、末金と桂のマシンがストップ。すかさずオフィシャルの判断でセーフティカーが導入されました。つまり、わずか1周のバトルを終えた段階で、30台のマシンが隊列を組んでの走行になったのでした。ちなみに99号車の藤井善豪もクラッチトラブルのため、オープニングのリボルバーコーナーの先でマシンを止めてリタイアとなりました。先頭は本多で、もちろん原山が2番手。以下は4番グリッドだった上田がひとつポジションを上げて、逆に小林が一歩後退の4番手。さらにデビュー戦の61号車・米川直宏が2台をパスして5番手に浮上。田中がグリッドどおりの6番手という順番です。以下、7番手に後退した吉田まで、シリーズクラスの上位陣が続くことになりました。セーフティカーは5周目の後半でランプを消灯し、そのままピットレーンへ戻りました。つまり、残り3ラップの超短期決戦となりましたが、その前に2番手につけている原山のペースが今ひとつ上がらない。先頭の本多がひとり大きくリードを広げた状態で、6周目からバトルが再開となりました。さらに2番手の原山から田中までの5台が集団となり、7位の吉田以降とは大きくギャップが開くことになりました。
シリーズクラスの上位集団で順位が動いたのは、7周目のアトウッドから。上田の小さい失敗を小林が見逃すはずはありませんでした。素早く立ち上がって、長いストレートエンドまでに前に出て、総合の3位が入れ替わりました。さすがに3周のスプリント勝負では、それ以外のシリーズ上位入賞者たちのクラス順位には変動がありませんでした。
改めて整理しますと、シリーズクラスの優勝は本多。以下、原山と小林がポディウムに登壇して、4位の上田と5位の米川、6位の田中までが入賞となりました。本多はこれで通算20勝目となり、パーティレース最多勝利記録(従来は加藤彰彬と19勝タイで並んでいました)を更新。またデビュー戦の米川は6周目に記録した1分58秒679で、決勝中のファステストラップも獲得しています。

本多は「スタートはタイヤがグリップしてくれなかったです。でも1周目のバトルは楽しすぎて、セーフティカーが一瞬恨めしく思いました。再開前に差が開いたのも幸運でした」と振り返りました。また原山は「本多さんのクルマがセーフティカーと重なって、ランプ消灯に気づくのが遅れました。悔しいですが、今回のバトルを糧にまた修行してきます」とリベンジを誓っていました。
なお、14台が出場したNDクラブマンクラスは、90号車の久間裕太郎が1分58秒987の好タイムでクラストップの予選ポジションを得るも、決勝ではクラス2番手スタートの37号車・眞田拓海が逆転してデビューウインを飾りました。

西日本シリーズの第2戦はここ岡山国際サーキットで、6月11日にスケジューリングされています。またパーティレースの次の戦いは4月23日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催予定。ここでは北日本シリーズの開幕戦と第2戦がダブルヘッダーで組まれると同時に、前者は2023年ジャパンツアーシリーズの第1戦とダブルタイトルマッチとなります。


Text by T.Ishida, Photos by B Sports

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