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  • 2018/12/12
  • OTHER(日本)

富士チャンN1最終戦で芝田敦史が最終ラップの逆転で初王座

2018年の富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)の第6戦が11月17日~18日に、アジアン・ルマンシリーズが12月7〜9日に開催され、ロードスターN1とロードスターカップ(RSC)の今季最終戦が行われました。

11月18日にあったロードスターN1の最終戦には今シーズン最多の10台が集結。♯0河原一喜と♯46高原友希はこれがデビュー戦で、♯12田辺良輔は久しぶりの復活です。予選は5年連続のタイトルを目指すポイントリーダー♯01大野俊哉が2分8秒524でポールを獲得。以下は♯48芝田敦史、♯10雨宮恵司と、チャンピオンの可能性を残す3名が上位を占めます。

10周の決勝では芝田がオープニングラップでトップを奪い、雨宮も2位に浮上。大野は3番手に後退しますが、2周目には雨宮と大野のチームメイト同士がワンツー体制を築いて、芝田は3位に。雨宮は残るふたりが揃ってリタイアでもしない限りチャンピオンの目はないので、この日は大野へのアシストが優先。ここで勝負はついたかと思われました。
ところが大野のペースが上がりません。3周目には再び芝田に抜かれて3位となったうえ、間に混走の86/BRZ勢の後方集団が入ってしまいます。となれば雨宮がそのままトップを守り、芝田、大野の順でゴールすればというプランが大野の頭には浮かんだことでしょう。このままなら大野は合計52ポイント、芝田は50ポイントで、大野がチャンピオンです。
しかし、芝田はあきらめずに雨宮をピタリと追走します。すると、9周目の最終コーナー立ち上がりで雨宮が突如失速。たまらず芝田は軽く追突してしまいますが、実は雨宮にガス欠症状が出たのでした。ファイナルラップではようやく追い付いてきた大野が芝田の背後を脅かしますが、芝田が0.554秒だけ先にチェッカーフラッグを受けました。これで芝田と大野は 55ポイントの同点で並びますが、規定により最終戦で勝った芝田が初のチャンピオンになりました。3位は♯5宇野沢剛が嬉しい初表彰台です。
2011年から雨宮が3年間、2014年からは大野が4年間、合計して7年もカーメイク・コーンズ勢が制したこのシリーズですが、ついに歴史が変わりました。岐阜県在住の芝田は参戦7年目の40歳。静岡のマキタスピードのサポートで一昨年初優勝。今年は雨による視界不良でライバル全員がペナルティを受けた第2戦で勝ち、続くドライの第3戦で2位となって勢いに乗りました。「やっとピタッとはまった感じになり、正直今日は狙っていました。嬉しいです」と喜びを語りました。

ナンバー付きのRSC最終戦は12月8日の土曜日に開催されました。各クラス合計26台が出走し、スタートは写真のような賑わいです。1.6と1.8の2クラスは11月3日に行われた第3戦ですでにチャンピオンが決定していますが、それぞれチャレンジとオープンがある1.5と2.0の合計4クラスは、この日に王者が決定します。
しかし、この日のハイライトは総合でも首位を争う1.8クラスの壮絶なバトルでした。ルーキーながら3連勝で王座確定の♯11池島実紅の前に立ちはだかったのは、スポット参戦の♯35松井孝允。一昨年はスーパーGT300クラスでチャンピオン、またスーパー耐久ST-4クラスで2連覇を達成している実力者で、RSCには2016年にも参戦したことがあります。
予選で松井が2分5秒853のコースレコードで総合ポールを獲得しますが、池島も同じくレコードの2分5秒862で肉薄。さらに2.0オープンの♯77長岡哲也と1.5オープンの♯23山川穰、1.5チャレンジの♯122北平絵奈美の3名も各クラスのレコードを樹立。12月上旬の絶好のコンディションを活かしました。

そして8周で争う決勝で演じられた松井と池島の凄まじいバトルは、富士チャン史上に残る名勝負と言えましょう。オープニングラップを制した池島ですが、3周目からは松井が逆転。しかし6周目には再び池島が先頭で戻って来て、さらに最後の2周は松井が前に出ます。でもこれはあくまでコントロールライン上でのこと。コース上ではテールtoノーズとサイドbyサイドの連続で、ワンメイクレースならではの醍醐味が凝縮されていました。最後はスリップを抜け出して0.013秒差で松井が先にチェッカーを受けましたが、両者に拍手喝采を贈りましょう。

各クラスの優勝者とチャンピオンを駆け足で紹介します。パーティレースと同じマシンで争う1.5チャレンジは北平絵奈美が予選の勢いのまま、富士での初優勝を達成。またポイントリーダーの♯20五賀貴男がアクシデントの後、ABSにトラブルが出てリタイア。2位でゴールした♯5山崎善健がチャンピオンとなりました。改造範囲の広い1.5オープンは予選でレコードを出した山川穰が順当に勝利。このクラスでは初めての王座獲得です。



大波乱となったのが2.0オープンクラス。長岡哲也は決勝を1周でリタイア。チャンピオンを争う♯8菊池聡と♯95高橋裕史の一騎打ちを菊池が制しましたが、両名ともレース後の車検で最低重量違反が発覚。優勝は唯一生き残った♯25橘川学のものとなり、タイトルは高橋が獲得しました。2.0チャレンジは♯87山本絵里子が勝って、今季は池島と2人の女性チャンピオン誕生です。1.6クラスはすでに王座を確定させていた♯76辻本均がいつものパターンで逆転に成功。4連勝のパーフェクトを達成しました。

富士チャンピオンレース http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html

Text by T.Ishida+1
Photo by FRCC(Fuji Roadster Cup Community)、T.Ishida

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