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日本国内レース

  • 2023/06/21
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一段高いバトルでも前年王者、箕輪の強さが傑出

6月18日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第3戦が開催されました。17台の精鋭が鎬を削ったNDシリーズクラスでしたが、終わってみれば前年王者の35号車・箕輪卓也がポールtoウインの完全制覇。これで開幕3連勝を達成し、連覇に向けても視界良好です。



今シーズン、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ第3戦の舞台は“もてぎ”。ジャパンツアーのオープニングイヤーだった昨年は11月20日に最終戦として開催されましたので、まったく違うコンディションでの戦いになりました。NDシリーズのエントリーは19台でしたが、34号車の菊池 仁と105号車の菅原達也が欠場。9時10分から20分間の公式予選開始時のコンディションは、気温24℃/湿度65%/路面温度45.8℃でした。

最初に輝いたのは前年王者で、今年に入っても開幕2連勝と絶好調な箕輪。先頭でコースインし、最初のアタックで出したタイムが2分30秒779。ただ、14号車の菊池峻斗がその箕輪を追うように2分30秒964で2番手につけました。2台はそのままアタックを続けますが、ここで171号車の野村 充が2分30秒767を記録して逆転。すかさず野村はピットで待機に入りました。

そして箕輪はアタック2周目、2分30秒645までタイムを削って再逆転。ここでピットロードにマシンを向けていきます。菊池も2分30秒806まで縮めますが、3番手のポジションは変わりません。菊池はさらにもう1周アタックを続けますが、タイムは2分31秒296。次の周でピットインして、ライバルたちの様子をうかがうことになりました。

上位の3番グリッドまでは結局、ここまでのタイムで決まりました。終盤になってタイムを削ってきましたのは33号車の恵木勇哉。残り3分を切ってからのアタック5周目に、2分31秒407を叩き出して2列目に滑り込みます。さらに5番グリッドは昨年の東日本王者、16号車の上田純司が2分31秒690で獲得。6番グリッドにはベテラン、32号車の横田 剛が2分31秒876で続きました。ここまでが2分32秒を切って、シリーズの入賞圏内で決勝をスタートします。


ジャパンツアーシリーズ第3戦の決勝は、12時34分にローリングスタートでバトルが開始。上空は薄い雲で覆われ、これが少しは太陽を遮ってくれる効果はあったようで、気温は30℃にとどまっています。ただし湿度は51%まで下がり、路面温度は52.8℃まで跳ね上がっていました。

さすがにシーズン3戦目のジャパンツアーかつ初出場者はゼロということで、上位陣のスタートはスムーズでしたが、オープニングラップにはかなりの順位変動が起こりました。ポールの箕輪は順当でしたが、3番グリッドだった菊池が2番グリッドの野村をまずは逆転。ただ、すかさず野村が2コーナーからの加速で上回り、3コーナーへの進入でインを奪ってポジションを回復します。

その後方では、2台のスタートダッシュが見事でした。まずは7番グリッドだったクラブマンのトップ、28号車の石塚崇宣がグイグイと加速。2コーナーの立ち上がりでは一時、総合4位まで浮上してみせました。さらに予選では最終盤に2周だけというアタックで失敗。9番グリッドと不本意な結果に終わった63号車の吉田恭将が、やはり2コーナーまでに3台をごぼう抜き。さらに3〜4コーナーから5コーナーにかけては前述の石塚を含む2台をパッシングして、オープニングラップだけで5台を抜き去って4番手までジャンプアップに成功します。

1周目が終わった時点で整理しますと、先頭から3位まではグリッド順通りに箕輪→野村→菊池。以下、4位に吉田が躍進して、5位には6番グリッドだった32号車の横田。6位には前述の石塚ですが、7位に4番グリッドだった恵木が僅差で続いていまして、逆転の気配が濃厚に漂っていました。続く2周目は吉田がバックストレートで横並びに持ち込んで3位の座を奪取。恵木も勢いそのままに石塚と横田を一気に抜いて5位まで浮上しました。

先頭の箕輪は快調に飛ばして、3周目に1.100秒、4周目には1.278秒のリードを野村に対して構築。ところが5周目には、野村が仕掛けて0.402秒差に急接近。トップ2のメンタルも含めた戦いに、若いふたりの成長を感じましたが、終盤に入ってからは野村が小さなミスで後退。6周目には再び1.054秒差となって、逆転の匂いは消えました。

一方、吉田を先頭にした3位を争うグループは時として順位も入れ替わる激しいバトルに発展。3周目に全体ベストの2分31秒687を記録して追い上げた恵木が、前を走る菊池をロックオン。5周目にはついに逆転して、今度は吉田をも抜こうという勢いを見せました。最終盤はこの3台に横田と石塚、さらに280号車の普勝 峻まで追い付いてきて、なんと6台が数珠繋ぎ状態。ジャパンツアーのレベルが高くなってきたことを実感させました。

結局、箕輪が1.607秒の差を付けて堂々のジャパンツアー開幕3連勝を達成。2位の野村も昨年の最終戦以来の表彰台復活となりました。さらに参戦2シーズン目の吉田は今シーズン、速さを見せつつも車両規定違反やタイムペナルティでノーポイントに終わっていただけに、待望のポディウム・フィニッシュとなりました。以下は恵木、菊池、横田までが入賞です。


箕輪は「もてぎは近いので何度か来ていますが、こんなに暑いのは初めて。昨日の練習でもオーバーが出ましたが、アライメントを調整して、今日はうまく走れたかなと思います。昨年は3連勝だったので、今年はぜひ4連勝に挑戦したいです」と高い目標を掲げました。


なお、NDクラブマンクラスを制したのは28号車の石塚崇宣。4月のスポーツランドSUGOでは別のクルマをレンタルしてデビューし、ダブルヘッダーを2連勝している逸材が、これで無傷の3勝目となりました。


次の戦いの舞台は、7月23日の十勝スピードウェイ。北海道で初めてのパーティレースが、ジャパンツアーシリーズの第4戦として開催されます。なお3連勝した箕輪はチーム事情もあって次戦をスキップ。オートポリスで自身初の4連勝を目指すとのことです。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

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