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  • 2019/05/08
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72台が集結して、ロードスター・パーティレースⅢ東日本シリーズが開幕

5月5日、ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズが筑波サーキット幕を開けました。NDシリーズはデビュー2戦目の冨林勇佑、NCシリーズはプロドライバーの井尻薫、NDクラブマンはGreat Party Racer受賞のベテラン泉多美宏、さらにボーナスレースは荒川高生が優勝を果たしました。

フルグリッドを超えたNDシリーズの予選が2組となり、昨年は混走だったNDクラブマンとNCシリーズが分けられたため、予選・決勝とも4回行われました。NDシリーズ予選各組の上位10台に入れなかったマシンが、ボーナスレースに回るのは昨年と同じです。
8時45分からNDシリーズの予選1組。103号車の松尾康博、2号車の市川彰、28号車の冨林とリーダーボードの最上位が次々に変わります。9時5分からの予選2組では、16号車の上田純司がアタック1周目でトップに立ちますが、78号車の出来利弘が2周目に1分10秒217で逆転。3番手は23号車の大岩浩気です。1組のトップタイムは冨林の1分10秒254だったため、総合トップの出来がポールポジジョンを獲得。決勝は以下、予選2組の上位10台が奇数グリッド、予選1組の上位10台が偶数グリッドにつきます。朝早く、路面温度の低かった1組の方がタイムのいい選手が多かったため、2番グリッド以降は必ずしも予選タイム順とはなりません。
9時25分からのNCシリーズの予選は22台が出走。一昨年のチャンピオン、74号車の入江直が1分9秒788をマーク。昨年王者の7号車・佐久間行雄と昨年の最終戦を制した15号車・亀山晃代も1分10秒を切ります。しかし15分間の予選の半ばごろ、注目の86号車・井尻が満を持してコースイン。2周をかけてタイヤを温めると、いきなり1分9秒068を叩き出してポールを奪います。5番手は43号車の平本磨音、6番手は196号車の田口諭史となりました。
最後の予選は9時45分からのNDクラブマンで16台が出走しました。最初にトップに立ったのが、先日の北日本開幕戦のクラブマンでデビューウインを果たした64号車の森田正穂。123号車の泉がアタック2周目に森田を上回り、さらに7周目にベストタイム1分11秒228を出しました。予選3番手は95号車・須藤利明。以下、21号車の風間俊雄、51号車・乃美浩一、197号車・根本智文と続きます。

決勝レースは5時間ほどの長いインターバルを経て、すべて15周で行われました。全クラスのドライバーがコース上に集合して記念撮影をしてから、最初のNDシリーズ決勝は、16時1分にスタート。ポールの出来から冨林、上田までの上位3台が順当にトップグループを形成します。ところが4番グリッドの市川は、入れたはずの1速からニュートラルに戻ってしまうアクシデント発生で、一気に9位までポジションダウン。オープニングラップは大岩が4位に浮上し、5位には7番グリッドだった121号車の河村恭平、6位には9番グリッドスタートの128号車・小川勉がジャンプアップします。出来は序盤から全開でプッシュし、2周目にはなんと予選を上回る1分10秒122というファステストを刻みますが、冨林と上田も1分10秒台で追走。5周目あたりから冨林がみるみる差を詰めて、出来をロックオン状態に。9周目の1コーナーではインに並びかけ、逆転します。出来もここから粘り、ファイナルラップではスリップから抜け出して0.165秒差に迫りましたが、再逆転はなりませんでした。3位は上田が初表彰台。4位から6位はオープニングラップの順位のまま、大岩、河村、小川という実力者たちがミスなく走りきって入賞を果たしました。
冨林は昨年の最終戦のクラブマンに続くデビュー2連勝。グランツーリスモの世界大会でチャンピオンになった経歴を持つ“ゲーマー”ですが、実車でも速さを証明中の23歳です。「予選は狙っていたタイミングにタイヤのピークを合わせられませんでした。決勝はワンチャンスをうまく活かせたと思いますが、そこからがきつかったです」と、初めて追われる立場になった苦しさを語りました。

NCシリーズの決勝もほぼオンタイムの16時37分にスタート。ポールの井尻は明らかに出遅れて、1コーナーであわや入江にかわされるかという展開になりますが、かろうじて先頭で抜け出します。これに佐久間も続いて3台でトップグループを形成しますが、徐々に間隔が広がります。4番手には、7番グリッドの3号車・三谷貴一郎がロケットスタートを決めて浮上。これに亀山、田口、平本の3台が数珠つなぎとなり、最後まで2秒以内のギャップでライバルの隙をうかがいますが、結局順位は変わらずじまい。6位の田口までが入賞し、予選5番手だった平本にとっては悔しいレースとなりました。 井尻は「スタートは大失敗で、1コーナーは正直なところ、入江さんに譲ってもらったような気配です。まだまだNCを自分のものにできていない感じなので、色々試していきたいです」とコメントしました。

3番目の決勝はNDクラブマンで、17時12分にスタート。ポールの泉は無難に先頭をキープしますが、2番グリッドの森田はトラクションコントロールのスイッチを入れたことに気づかず、オープニングラップで2台に抜かれてしまいます。その後方では予選6番手の根本が、5番手だった乃美の前に出ます。この展開で漁夫の利を得たのが3番グリッドの須藤で、泉と同様に単独走行となって、3位以下の集団との差を広げていきます。 逆に予選4番手から3位に浮上した風間を先頭に、森田、根本、乃美の4台が団子状態に。この日、RX-7でサーキットトライアルにも出場した森田は、筑波マイスターと言っていいでしょう。5周目の第1ヘアピンで鮮やかに風間のインを差すと、そこからの立ち上がりの加速に勝って逆転に成功します。レースは泉がしっかりコントロールして逃げ切り、須藤も終盤の森田のプレッシャーに耐えての2位フィニッシュ。以上3名が表彰台に立ち、4位には風間、抜きつ抜かれつの5位争いは根本が制して、6位の乃美までが入賞です。NC時代に優勝経験もあり、SUGOのレコードも持つ泉は「今日はタイヤと会話しながらの15周でした。11周目くらいから厳しくなると予想し、高速コーナーでは無理しないという作戦が当たったのが嬉しいですね」と振り返りました。

最後の決勝はNDシリーズの予選各組11位以下によるボーナスレースで、1台がリタイアして12台での戦いが17時47分にスタートしました。ポールシッターとなった53号車の素村宣慶が出遅れる一方で、2番グリッドの84号車・荒川が素晴らしいスタートダッシュ。あっという間にリードを広げます。8番グリッドだった122号車の星野瞭太がオープニングで5位までジャンプアップ。さらに次々と前車をかわし、ファイナルラップで追いついた133号車・辻田佳典をもとらえて2位でフィニッシュします。このレースでも特別賞として、3位の辻田までにトロフィが授与されました。荒川は「レースは10年ぶりでしたが、楽しませてもらいました」と語りました。

ロードスター・パーティレースⅢの次の戦いも、この東日本シリーズ第2戦です。わずか3週間という短いインターバルで、5月26日にここ筑波で開催されます。

Text & Photos by B-Sports

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