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日本国内レース

  • 2026/08/05
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JT第6戦 チャレンジプログラム3期生、瀬川彰斗が感動の初優勝

北海道・更別村の十勝スピードウェイで8月2日、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズの第6戦が行われました。エントリー11台のNDシリーズを制したのは152号車の瀬川彰斗。昨年は「バーチャルからリアルへの道」の3期生としてマツダファン・エンデュランス(マツ耐)を戦った21歳の若者が、今年はパーティレースにステップアップ。デビュー6戦目での快挙達成です。

十勝スピードウェイは北海道内唯一のJAF公認サーキット。2008年まではスーパー耐久シリーズの1戦として24時間レースも開催されていました。現在はGR86/BRZカップやYarisカップなどがクラブマンコースで開催されています。パーティレースの開催は2023年からで、クラブマンコースとジュニアコースを繋げた全長5.091kmのグランプリコースで行われる数少ない公式レースです。今回は「MAZDAオール北海道ファンフェスタ2026 IN 十勝スピードウェイ」との併催で、エントリーはNDシリーズクラスが11台、NDクラブマンクラスが6台の計17台です。
日本列島が猛暑に見舞われている中、十勝スピードウェイの最高気温は24℃ほどの予報。この日は朝から曇り空ですが、雨が降る気配はありません。早朝の6時50分から行われたブリーフィングでは、大会オーガナイザーの三城伸之氏から「公式戦唯一のグランプリコースで開催されるレースです。本日は多くの来場者もいらっしゃいます。ぜひ良いレースを」とのコメントがありました。初参加はクラブマンクラスの2名。166号車の越前 翔は「地元ですがパーティレースは初めてなので、楽しくてカッコいいレースがしたいです」。268号車の平澤孝明は「皆さんに迷惑をかけないように頑張ります」と先輩たちに挨拶をしました。

公式予選は8時00分から20分までの20分間。路面はドライで気温は16.7℃、路面温度23.0℃、湿度76.1%です。まず走行開始早々に、16号車の上田純司が2分37秒888で暫定のトップタイムをマーク。続いたのは80号車の佐藤真太朗ですが、タイムは2分39秒245。さらに105号車の市原拓真が2分39秒253でクラブマンの274号車・石坂俊介が2分40秒342と、序盤は上田のタイムが突出した印象でした。残り時間12分ほどになったところで4台がコースイン。さらに残り8分になってから、147号車の石塚祟宣がようやくピットを後にします。
ここから各車が最後のアタックに入り、タイムが大きく動き出します。まずは121号車の巳ノ瀬健太が2分40秒631を出して5位にランクイン。そして瀬川が2分37秒690で一気にトップに立ちました。その直後、128号車の普勝 崚が2分37秒695で肉薄。実にトップ瀬川と普勝の差は0.005秒です。ただ、アタックを続けた瀬川が2分37秒506とコースレコードを更新して後続を引き離します。最後に出た石塚ですが、タイムは2分38秒198の暫定5位。ポイントリーダーの157号車・橋本 隼は今回やや苦しんで、最後に2分38秒191で前述の石塚を捉えたのみで予選が終わります。
トップの瀬川は最後のアタックでも、スリップストリームも活用してセクター3で全体ベストをマークしますが、自己ベストにはわずかに届きません。それでも堂々のポール獲得です。以下、予選2位は最後に2分37秒627まで削り込んだ普勝。3番グリッドは前述のタイムで上田が獲得し、続く4番手は地元・北海道からエントリーの57号車・浅井康児の2分38秒022。グリッド3列目は前述のタイムにより、橋本と石塚という順番で並ぶことになりました。

予選終了後、雲が少なくなって、予報通りに晴れ渡った十勝スピードウェイ。決勝直前のコンディションは気温17.8℃、路面温度39.0℃、湿度66.1%となりました。急速に路面温度が上がってきていて、決勝中にも温度は上がり続けることが予想されます。ドライバーはどんな空気圧で決勝レースに臨むのか、そんな細かいセッティングも重要な要素になります。コースインの1周は助手席に同乗者がヘルメットなしで乗ることが可能なパレードランなので、サーキットをコース上から見る貴重な体験をした方もいたことでしょう。
そしてセレモニーが終わり、セーフティカー(SC)が先導して全車が走り出しますが、SCはその周にピットイン。パーティレーサーはSCの速度を維持しつつコース上を走行し、シグナルがレッドからグリーンに変わった瞬間から9周のレースが開始となります。ただしストレート上のコントロールラインと呼ばれる白線まで追い越しはNG。そこから先で追い越しが許されることになります。やや遅れてフォーメーションラップが開始され、11時02分58秒にポールポジションの瀬川を先頭に9ラップの決勝レースが始まりました。
1コーナーでは3ワイドになるシーンもありましたが、接触もなくクリーンなスタートです。中団以降も接近戦が繰り広げられますが、マナーを守ったバトルが展開。そうこうしているうちにトップの瀬川に普勝が接近していきます。またオープニングラップに5番グリッドだった橋本が3位までジャンプアップ。3番グリッドだった上田、同じく4番グリッドの浅井がそれぞれ後退します。
1周目トップの瀬川と2位の普勝の差は約0.8秒。3番手の橋本は2.2秒も離されました。2周目の瀬川は2分39秒381で通過。普勝は決勝ファステストとなる2分38秒959で追い上げますが、それでもまだトップとは0.4秒差。そして3周目にポストでダブルイエローフラッグが振られます。クラブマンクラスの1台がスピンし、コース上で停止していた模様です。程なくしてイエローは解除。3位の橋本は追い上げてきますが、トップ2台とはまだやや差があります。後方の4位には石塚が上がり、上田と浅井は5位と6位に後退。さらに予選8位の80号車・佐藤真太朗は予選7位の105号車・市原拓真を抜いて7位に浮上します。
5周目、浅井が上田を抜いて5位に浮上しました。そして6周目以降、トップ争いは熾烈になり、瀬川と普勝の差は0.356秒まで接近。3位の橋本も少し詰めて1.7秒差になりました。しかしながら4位の石塚はそこから2.4秒差とやや離れています。6周目のホームストレートでは普勝が瀬川のインを窺いますが、ここではまだ飛び込みません。プレッシャーをかけて、残り周回で勝負をかける作戦のようです。6位の上田と7位の佐藤も変わらず接近戦のまま。
7周目のホームストレートで普勝がついに勝負に出ます。瀬川もイン側を締めて抜かれまいとしますが1コーナーの進入で並び、2コーナーまでに普勝がトップに立ちました。しかし、残り周回は3周。まだまだ瀬川が抜き返す可能性もあります。ここぞと勝負をかけた時期が、やや早かったのかもしれません。この周に上田は一気に2ポジションダウンで8位に後退し、代わって佐藤が6位、市原が7位に浮上しました。
8周目のホームストレートでスリップストリームを使ってインサイドから瀬川がインに入り、再びトップを奪取。3位の橋本もスリップを活用して、2台がバトルしている間に追い詰めてきています。トップに立った瀬川はペースアップして逃走を開始。そして、この周に橋本は普勝を抜いて2位に浮上しました。普勝はこの1周で3位まで後退してしまいます。なお上田は20号車の秋葉星那にパスされて、秋葉が8位に浮上。浅井も4位の石塚をパスして、それぞれ順位が入れ替わりました。
そしてファイナルラップ。瀬川は安定したペースを刻み、最終的に2位を1.1秒も離してゴール。続いたのは橋本かと思いきや、普勝が抜き返して2位まで挽回。これに橋本、浅井、石塚の順でチェッカーフラッグを受けました。ところが浅井は走路外走行複数回によるペナルティを受けて競技結果に10秒を加算。そのため正式結果は4位に石塚、5位に佐藤となり、規定によりここまでが入賞です。以下は6位に浅井、7位に市原、8位に秋葉、9位に上田、10位に巳ノ瀬、11位には293号車の樋口 豊と、NDシリーズクラスは全員が完走を果たしています。

一方、参加6台のクラブマンクラスでも見応えのあるバトルが展開されました。予選を制したのは初参加の越前でしたが、クラス2番手だった274号車の石坂俊介がオープニングラップで逆転、その後も抜いて抜かれての名勝負でしたが、最後はキャリアに勝る石坂が越前を従えてトップチェッカー。3位には4号車のRYUZABUROが続いて、ここまでが入賞。以下は280号車の加藤健太郎、285号車の上田浩司、もうひとりのルーキー平澤と続いて、こちらもクラス全員が完走しています。

暫定表彰式では「MAZDAオール北海道ファンフェスタ2026 IN 十勝スピードウェイ」の主催者である北海道マツダ販売株式会社・代表取締役社長の横井 隆さんからトロフィが贈られました。また両クラスの優勝者には、北海道マツダのイメージソング「はじまりの鍵」を手がけたシンガーソングライターの半﨑美子さんから、北海道マツダ賞として副賞のボードが手渡されました。
瀬川は「今年からパーティレースに参戦し始めて、6戦目で勝つことができてすごく嬉しいです。富士のレース後に十勝に出ることになり、時間がない中で準備してくれたチームに感謝しています。この調子で残りのジャパンツアーも頑張ります」と喜びを語ってくれました。クラブマンクラス優勝の石坂は「スタート直後にトップに立てましたが、ペースを上げられずに越前選手に抜かれました、でも我慢した結果、狙い通りに再びトップに立って勝つことができました」と振り返りました。

残り2戦となったジャパンツアーシリーズは、9月13日に大分県のオートポリスで第7戦が開催される予定です。なおパーティレースの次の戦いは8月30日に茨城県の筑波サーキットで、東日本シリーズの第2戦が開催されます。

Text by A.Kamo/T.Ishida
Photos by B-Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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