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日本国内レース

  • 2026/06/16
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波乱の展開も、前年JTシリーズ2位の橋本 隼が今季初V

茨城県の筑波サーキットで5月5日、ロードスター・パーティレースⅢのジャパンツアーシリーズ第2戦と東日本シリーズ第1戦がダブルタイトルで開催されました。NDシリーズクラスは決勝スタートでのフライングが優勝争いにも影響し、2番目にチェッカーを受けた157号車の橋本 隼が今シーズンの初優勝を達成しています。


当日の大会名称は「筑波サーキット・カーフェスティバル2026(筑フェス)」。前身の“オールドナウ”から数えると40周年という節目に当たって、フェラーリやポルシェ、トヨタ2000GTなど国内外のスーパーカーもこの日は筑波に集結します。エントリー52台のNDシリーズは予選を2組に分けて開催し、各組の上位13台までが決勝に進出。14位以下のマシンたちはボーナスレースで決勝を戦うことになります。またNDクラブマンはエントリー30台の満員御礼でした。


この日は合計15名もの新しいメンバーが加わったので、駆け足で全員をご紹介します。クラブマンは48号車・森田泰博/62号車・平塚寛人63号車・椋木アレン/68号車・鈴木嘉一/89号車・西牧英樹/125号車・ロッシーオガワ/167号車・山田修宇/257号車・田近研一郎/277号車・平山顕史/280号車・樋口 捷の10名。シリーズには49号車・TAKEBOU/109号車・菊地陽太/153号車・杉田 廉/160号車・Nelson Justin/231号車・水岡勇喜という面々です(以上はゼッケン順)。なお、ここから先はNDシリーズを中心に報告させていただきます。


シリーズの予選1組目は9時45分からの15分間で、10時のコンディションは気温19.1℃/湿度32%/路面温度37.8℃。まずは152号車の瀬川彰斗が1分9秒975と10秒の壁を破ってトップに立ちますが、昨年のジャパンツアーでランキング2位だった橋本 隼がアタック2周目に1分9秒814まで削り込んで逆転。さらに、少し遅れてコースインした昨年の東日本王者、16号車の上田純司が1分9秒938でこの間に割って入ります。そして32号車の新井博史も1分9秒998を記録。結局、この4名が9秒台をマークしました。

シリーズの予選2組目は10時05分からの15分間。終了後の10時30分には気温19.6℃/湿度28%/路面温度40.0℃まで跳ね上がったので、1組目に比べると厳しい条件なのは否めません。それでもアタック2周目に38号車の石浜一樹が1分9秒979を叩き出します。さらに終盤になってから、128号車の普勝 崚がバックストレートで前車のスリップを捉えて1分9秒840を記録。逆転でこの組のトップに浮上します。この組の3番手は18号車の平井将貴で、ベストは1分10秒277でした。

この結果、総合トップタイムの橋本が規定でポールポジションから、2組目トップの普勝が2番グリッドからスタート。以下もイン側のグリッドが予選1組目の上位順に、アウト側のグリッドが予選2組目の上位順に割り当てられて、決勝に臨むことになります。なお、各組14位以下が回るボーナスレースも同様で1組目がイン側に、2組目がアウト側に並んで、同じ18ラップの決勝をローリングスタートで戦うことになります。


この日、シリーズクラスの選手たちにとっては長い1日になりました。17時のコースコンディションは気温21.7℃/湿度LL(20%以下)/路面温度34.6℃となり、走りやすくなると同時にセッティングにも気配りが必要になりました。18ラップで争われる決勝のローリングスタートは予定よりも1時間近く遅れた17時17分でした。

ここで、いきなりトップが交代するドラマが発生します。写真ではほぼ横並びに見えますが、2番グリッドの普勝が、わずかですがポールの橋本より先にコントロールラインを通過。その勢いのまま先頭に立って走り続けますが、この行為は規定違反となります。結局、普勝以外にも2名の選手がライン手前での追い越し違反と認定されて、競技結果に5秒加算のタイムペナルティを受けることになりました。

レース展開に話を戻すと、オープニングラップでは前述のトップ交代のほか、3位の上田に続いて、4位には瀬川がひとつポジションをアップ。逆に石浜がひとつ順位を落として、6位にはグリッド通りの平井の順で通過します。上位陣は次第にトップグループの2台、3位を争う上田と瀬川、5位を巡る石浜と平井という2台ずつのバトルに集約されていきます。結局このトップ6の順位は終盤の17周目に平井が石浜を抜いた以外、最後まで変わることはありませんでした。

ただ順位こそ変わらなくても、最後まで緊張感あるバトルが随所で展開されていました。やはり目立っていたのはトップ争いです。普勝のペナルティの情報を受けていた橋本としては、5秒以内で追走していれば優勝なのですが、やはり「隙あらば」と逆転を狙っていました。一方で普勝も「5秒引き離すことができれば自力で優勝」ということで、最後までパッシングを許さずに、その差を広げようと全力で戦い抜きます。

整理すると、先頭でチェッカーを受けた普勝は5秒加算のため4位に後退。優勝は橋本で、2位の上田と3位の瀬川がポディウムに登壇しました。さらに普勝に続いて、5位の平井と6位の石浜までが入賞となりました。なお、ジャパンツアー開幕戦優勝の35号車・深川英寿は11番グリッドから追い上げましたが、一歩届かず7位まで。さらに186号車の伊藤 駿は、18番グリッドから9位までジャンプアップする見事なパフォーマンスを披露しました。


昨年のジャパンツアーでランキング2位の実績を誇る橋本は「筑波は苦手なイメージが正直あったのですが、昨年2回チャレンジ(結果は2戦とも3位)した成果か、今日はいい日になりました。この後も鈴鹿とモテギと連戦が続くので、しっかり準備したいです」とコメントしました。


なお、先立って行われたボーナスレースの決勝でも、抜きつ抜かれつの名勝負が見られました。スタート直後に3番グリッドだった195号車の中島優太が先頭に浮上。これをポールシッターだった161号車の山木康平と、2番グリッドだった121号車の巳ノ瀬健太が激しく追い詰める展開に。途中、山木が中島を一瞬捉えるも、その隙に巳ノ瀬が2位に浮上します。さらにセーフティカー導入(3周)の後は巳ノ瀬が中島をロックオン。残り2周で巳ノ瀬が遂に先頭に立ってトップチェッカーを受けました。以下、中島と山木がポディウムに立って、ボーナスレースということで、この3名に賞典が授与されました。


最後に29台が決勝で鎬を削ったNDクラブマンクラスでは、ポールポジションからスタートした222号車の石井雅人が初優勝を達成。デビュー戦だった167号車の山田修宇の猛追を凌ぎ切った名勝負でした。以下は181号車の横田大樹が3位でポディウムに立ち、4位に169号車の國井宏樹、5位に11号車の山口 聡、6位に12号車の梶 忠光と続きました。


次のパーティレースは、5月16日(土)に岡山国際サーキットで開催される西日本シリーズの開幕戦です。またジャパンツアーシリーズの次の戦いは6月13日(土)に、三重県の鈴鹿サーキットで第3戦が予定されています。



Text by T.Ishida

Photos by B-Sports



MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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