PRⅢ東第2戦　弱冠20歳、箕輪卓也がSUGOに続いて2週連続で優勝

2022/05/24

PRⅢ東第2戦　弱冠20歳、箕輪卓也がSUGOに続いて2週連続で優勝

5月22日、ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第2戦が茨城県の筑波サーキットで行われました。最多21台のエントリーを集めたNDシリーズは予選から箕輪卓也が圧倒。決勝でも開幕戦優勝の上田純司の追撃を許さず、15ラップを走破して2週連続の優勝を達成しました。

公式予選は1台が欠場し、20台での争いになりました。また69号車は橋本悠亮から相澤康介に急遽ドライバーが変更されました。当初は9時25分からの15分間の予定でしたが、数分遅れてのアタック開始に。9時30分の時点でのコンディションは、気温19.7℃／湿度78％／路面温度27.5℃となっていました。

この予選ではタイムが終盤に大きく動きました。開始5分過ぎまでの1分10秒台は3名。91号車の沢崎祐一が1分10秒717、103号車の松尾康博が1分10秒823をアタック1周目に、71号車の登坂紀が1分10秒826をアタック2周目に記録したタイムがしばらくモニターの上段に残ります。これに割って入ったのが開幕戦優勝の16号車・上田純司で、最初のアタックで1分10秒806、続いて10秒769まで削るものの、沢崎には一歩届きませんでした。

と、ここで先週の北日本シリーズで初優勝した35号車・箕輪卓也がアタックに入ります。ウォーミングアップに2ラップを充てて、モニター上では3周目に記録したタイムが1分10秒328。結局、10秒台の前半に入ったのは箕輪だけでした。

しかしながら今回は最終アタックでベストを更新するドライバーが続々で、上田が1分10秒560、開幕戦3位入賞の登坂が1分10秒694をチェッカーと同時に叩き出しました。開幕戦5位の105号車・菅原達也も1分10秒710を終盤に記録。4番グリッドまではこの順で、3列目は前述のタイムで沢崎と松尾となりました。

第3レースのNDシリーズ決勝は少し遅れて13時50分にスタート。雲が太陽を一時覆って風が吹いたこともあり、決勝中の14時のコンディションは気温24.2℃／湿度54％／路面温度36.8℃となりました。

フロントローの箕輪と上田はともに好ダッシュを決め、早くも3番手の登坂以下を引き離す勢い。4番グリッドの菅原は加速が今ひとつでしたが、後続の沢崎の逆転は許しません。その後方では唯一の順位変動があり、7番グリッドだった27号車・田中佑也がロケットスタートを披露。目前の松尾を1コーナーでパッシングすることに成功しました。

その後も先頭2台のペースの良さが際立っていました。上田は7周目までは2秒差以内、14周目まで3秒差以内で箕輪を追走。最後まで諦めませんでしたが、先頭を走る箕輪の走りは盤石でした。先週の北日本NDシリーズで初優勝を果たした20歳の若者が、その勢いのまま2週連続の優勝という快挙を達成。また2位の上田は引き続き東日本シリーズのポイントリーダーとして、チャンピオンへの最短距離にいます。

トップの2台には少し離されましたが、3位を争う数珠つなぎの4台のバトルには最後まで緊張感が漂っていました。ただ先頭を走る登坂をはじめ、実力者たちは隙を見せません。以下、4位に菅原、5位に沢崎、6位に田中と続いて、ここまでが入賞。結局オープニングで田中が入賞圏内に入った以外の順位変動は上位陣では生まれませんでした。

箕輪は「最初から全開でプッシュしたつもりですが、その割にタイムが揃えられたのは収穫だと思います。今年はいきなりSUGOと筑波で失敗してしまったのですが、そこで学んだものが活かせたかなと」と、さすがに嬉しさを隠せない様子だった。タイヤについては「後半の後半はリアがズルズルしてきましたが、その状態をコントロールできたと思います」とコメントした。

なお、NDクラブマンクラスは、荒川豊が1週間前にSUGOの北日本クラブマンで初優勝した勢いそのままに、ポールポジションからの完全優勝を達成しました。NCシリーズクラスは、予選こそ中島優太がタイムで肉薄したものの、決勝ではポールスタートの井尻薫が序盤からリードを広げ、参戦以来の連勝記録を16に伸ばしました。

東日本シリーズの第3戦は少し長いインターバルが入り、9月3日の土曜日に「第33回メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」との同日開催を予定。また、パーティレースの次の戦いは西日本シリーズの第2戦で、6月26日の日曜日に岡山国際サーキットで行われます

Text ＆ Photos by B Sports