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日本国内レース

  • 2026/06/08
  • ROADSTERCUP

S耐24時間と同日開催で山本謙悟が開幕戦のリベンジを達成

富士スピードウェイを舞台とするロードスターカップ(以下RSC)の第2戦が、6月6日の土曜日に行われました。今回は現在、国内で唯一の24時間レースとなるスーパー耐久・第3戦のサポートレースとしての開催です。大観衆の前でポールtoウインを達成したのが、1.5オープンクラスの23号車・山本謙悟。5月の開幕戦では予選中のトラブルで決勝を走れなかった悔しさを晴らす、力強い総合優勝でした。


RSCの盛況については開幕戦でもお伝えした通り。さらに今回はS耐24時間ということもあって、エントリーは54台の満員御礼。内訳は初代NAによる1.6クラスが3台、2代目NBが主流の1.8クラスが6台、現行NDのパーティレースに準じた1.5チャレンジクラスが29台、それに若干のチューニングが許された1.5オープンクラスが10台です。そして今回はNC型パーティレース車両が対象の2.0チャレンジクラスと、NC型とNDのRFにチューニングを施した2.0オープンクラスも3台ずつ。2.0チャレンジクラスは2020年以来、実に6年ぶりに複数のエントリーでバトルが成立しました。


この週末のスピードウェイは曇り空が主役。それでも9時35分から20分間の公式予選の途中や決勝では太陽が顔を見せてくれたので、リザルトの天候欄には「Sunny(晴れ)」と発表されています。予選開始時の気温は17℃で、湿度は71%という場内アナウンスがありました。総合トップとなる2分06秒727でポールポジションをゲットしたのは前述の山本謙悟。山本は2023年の1.5オープンクラスのチャンピオンです。これに2024年の王者、10号車の国分務が2分06秒916の僅差で続きました。さらに富士ではVITAや86のレースで無類の強さを誇る551号車の徳升広平が、2分07秒228で総合3番手となりました。 4番グリッドは開幕戦で総合優勝を果たした2.0オープンクラスの999号車・星野瞭太が2分07秒465で獲得しますが、その後方は再び1.5オープンクラスが続きます。1.8クラスのトップは2連勝中の55号車・澤田薫。タイムは2分09秒183で総合では9位となりました。以下、1.6クラスも開幕戦ウイナーの229号車・飯塚伸也が2分11秒137で予選トップ。2.0チャレンジクラスは孤軍奮闘してきた130号車の大橋功が 2分12秒787、1.5チャレンジクラスはパーティレースでも活躍している157号車の橋本隼が2分12秒889というタイムでクラストップでした。


8ラップで争われる決勝は、予定より若干遅れて12時31分にスタート。富士の広いストレートを全世代のロードスターが埋め尽くすシーンは観衆の皆さんにもアピールしたことでしょう。ご覧のようにフロントローの山本と国分は出遅れて、3番グリッドだった徳升が先頭で1コーナーに飛び込んでいきました。さらに5番グリッドだった昨年の1.5オープンクラスのチャンピオン、76号車の堀知海がNCの星野を抜き去って4番手に浮上しています。

出遅れてしまった山本ですが、1.5オープンクラスではここ数年、ライバルたちも認めるトップコンテンダーです。すぐさま徳升をロックオンして、2周目の1コーナーでは先頭の座を取り戻しました。その後も初めてこのクラスのマシンに乗る徳升の追撃を封じ込めて、最後は3秒近くまでリードを広げて今シーズンの初優勝を達成しました。また後方では前年王者で今年の開幕戦も制した堀が好調で、国分もパスして最後は徳升に1.176秒差まで迫る追い上げを見せました。出走9台ということで、4位の国分までが入賞です。


開幕戦で総合優勝を果たした2.0オープンクラスの星野ですが、今回は3番グリッドからのスタート。さらにスタート直後に堀にも抜かれてしまいます。ただその後、トップグループから遅れた国分を交わして、総合ではグリッドと同じ4番手に復活。自分のクラスでは堂々の開幕2連勝を達成しています。次戦以降では、昨年のチャンピオンの長岡哲也に復帰してもらっての対決に期待したいところです。


次に1.8クラスでは予選トップの澤田が無難にスタートを決めましたが、今回は34号車の永野裕介が背後に迫ってバトルが勃発。スリップを使われて一時は逆転しますが、澤田も慌てずに追走。同じようにスリップから抜け出して再逆転して、昨年の最終戦からの連勝記録を「3」にすることに成功しました。同じく激しかったのが3位争いで、予選クラス4番手から出た2号車の竹田幸一郎が11号車の松浦健を逆転。結局は開幕戦と同じメンバーがポディウムに立つことになりました。


初代NAの3台で争う1.6クラスは飯塚が予選クラストップでしたが、今回はチャンピオン経験のある27号車の野木強がすぐ後ろのグリッドを獲得。さらにスタートを失敗してしまい、一時は野木が大きく先行します。それでも飯塚は間に入ったクラス違いを交わして野木に接近。スリップを使ってクラストップの座を奪還すると、最後は3秒以上の差をつけて開幕2連勝を達成しました。また2.0チャレンジクラスは予選トップだった大橋が総合順位こそ少し落としますが、ライバルとは大きくグリッドが離れていたために余裕での逃げ切り。従来は1台のみで立つことが叶わなかった表彰台に、満面の笑顔で登壇しました。


今回最多の28台で争った1.5チャレンジクラスでも大きなドラマが起こりました。まず予選トップだった橋本がスタートに失敗して、開幕戦ウイナーの70号車・吉田隆ノ介と同じく2位だった40号車・鈴木英吾の2台が先行します。その後もこの3台が激しいバトルを展開し、順位を入れ替えながら終盤戦に突入。ファイナルラップの1コーナーでは吉田が橋本をパスして先頭に出ますが、最終コーナーでインに飛び込んだのが鈴木。つまり鈴木→吉田→橋本の順にチェッカーを受けました。ところが鈴木に「ランオフエリア走行後の追い越し」があったことで、競技結果に55秒のタイムペナルティが裁定。ポディウムにも吉田と橋本に加えて、今回がデビュー戦だという167号車の山田修宇が3位で登壇しました。以下、4位に129号車の大石喜生、5位に32号車の木村友哉、6位に20号車の秋葉英貴が入賞しています。


昨年の最終戦で総合優勝した1.5オープンクラスの山本ですが、今年の開幕戦では予選でデフがブローして決勝を欠場しています。「徳升さんのようなトップの参戦は大歓迎です。今日はなんとか勝てましたが、DOさんのマシンも良さそうで、もっと自分も進化しないと次はヤバいですね」と謙虚に語りました。2.0オープンクラスで昨年から3連勝となった星野は「今日は大人のレースをしました。前回のように予選で一番にならないとNDには勝てないですね」と振り返りました。同じく1.8クラスで3連勝の澤田は「直前にハブのガタが出てしまい、今日は縁石に乗らないようにしました。早く直して次は万全で臨みたいです」とコメント。1.6クラスで連勝した飯塚は「前回とは違って今日はレースを満喫しました。Aコーナーのサイドbyサイドって楽しいですね」と嬉しそうでした。2.0チャレンジクラス優勝の大橋は「一昨年から6 ,7戦はひとりで戦っていたので、念願が叶いました。ライバルのふたりに感謝します」とのことでした。最後に1.5チャレンジクラスで結果として2連勝の吉田は「今日はラッキーでしたが、満足しちゃダメですよね。橋本選手や鈴木選手とはまた勝負したいです」と振り返りました。



今年の富士ロードスターカップの第3戦まではインターバルが少し短めで、次戦は7月11日の土曜日に開催されます。



Text & Photos by T.Ishida/S.Narita

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