MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

日本国内レース

  • 2016/05/31
  • RPR

待望のロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズが開幕!

ロードスターNR-A による「パーティレースⅢ西日本シリーズ」が5月28日、岡山国際サーキットで開幕しました。ここは 1991年、初代NAロードスターによる国内初のレースが行われた記念の地。パーティレースも 2011年12月に特別戦として初めて開催され、2013年からはシリーズ戦にも組み込まれました。そしていよいよ、2016年からは独立した新しいシリーズとしてのスタートです。今回は 29日まで開催の「全日本スーパーフォーミュラ選手権第 2 戦」のサポートレースという位置づけですが、新型 NDロードスターによるパーティレース開幕戦は予選・決勝とも初日の 28日に行うワンデーのイベントです。参加者の負担軽減のため、パーティレースは従来からワンデー開催を原則としています。

8時30分からの公式予選に出走したのは 5台。路面はドライですが、スタート前に少し雨がぱらついたこともあり、各ドライバーとも慎重に周回を重ねていきます。今回「魂動デザイン」をリードするマツダの常務執行役員、♯30 前田育男を除く全員がパーティレース初参戦。しかも耐久レースを一度経験している♯67 安達晋吾を除く 3名は初レースなのでした。とはいえ、5月10日の合同テストでトップタイムを記録した♯88 本多永一は、昨年の MFCT(マツダ・ファン・サーキット・トライアル)のチャンピオン。広島在住の本多は「筑波はさすがに遠かったので、岡山での開催を聞いたときは嬉しかったです」と RX-8 から乗り換え。ホームコースを知り尽くした経験を初レースの予選でも十分に生かして、唯一 2分を切る 1分58秒163 でポールポジションを獲得します。これに続いたのは、歴代のマツダ所属 パーティレーサーでも実力最右翼といわれる前田で、タイムは 2分00秒035。本多とともに 5月10日の合同テストに参加した ♯66 松原敦史が、2分00秒687 という僅差での 3番手。さらに安達と、♯9 是永尚俊という順で 15分間の予選は終了しました。前田は「昨年 12月以来まったく走っていなくて、今日はまだ人馬“二体”です」と嘆きます。

決勝レースは 13時20分から、3.703kmを 8周しての戦いです。ここ岡山の前半はかなりの高速コースですが、折り返し後のインフィールド区間は小さいコーナーにアップダウンも加わるという、タフなレイアウトで知られています。5連のレッドシグナルが消えて、ポールの本多は絶好のスタート。2番手の前田はやや出遅れますが、かろうじて順位を守って 1コーナーをクリアします。引き続き、レース前半は前田を松原が追走する展開でしたが、徐々にその差が開いていき、後半では前田が首位をいく本多を射程圏内にとらえ始めます。前田は 5周目を 1分59秒544 で走り、この時点での全体ファステストと同時に、予選を上回る自己ベストも更新。とくにアトウッドカーブまでの前半で差を詰める勢いでした。

それでも百選練磨の本多は冷静でした。「アトウッドで無理するとリスクが大きいし、その後のインフィールドは自分のほうが速いとわかっていたので、ここは我慢しようと思いました」。8周目のファイナルラップで 1分59秒444 のファステストもきっちり取り返して、記念すべき開幕戦を「予選・決勝・最速ラップ」ともに完全制覇しました。

2秒遅れでチェッカーをくぐった前田は、「レース中にやっと少し、乗れてきた感じです。今回もいい汗かかせてもらいました」とコメント。3位の松原は、「自分は何回かピンチがありましたが、前のふたりはミスしませんね。次戦までに自分自身を軽量化して、また表彰台に上りたいです」と目標を語ってくれました。4位の安達は「まずは 2分を切れるようにレベルアップしないと」、5位の是永は「もっと速くなって、もっと楽しめるように頑張ります」と、コメントしてくれました。

ロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの第2戦は 7月3日に行われます。また北日本シリーズの次戦は 7月10日に宮城県のスポーツランドSUGOで、東日本シリーズの第3戦は 9月3日に茨城県の筑波サーキットで開催予定です。なお各地のNDシリーズの上位ランキングに入ったドライバーには、12月3日の岡山国際サーキットにおける「日本一決定戦」への出場権が与えられます。

Photo & Text by B-sports

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ