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  • 2022/07/26
  • ROADSTERCUP

RSC第3戦 コーナリングの速さが際立つ山本謙悟が総合優勝!

毎夏恒例の富士チャンピオンレースシリーズ(富士チャン)の特別ラウンド「ザ・ワンメイク祭り2022富士」が7月22〜24日に開催され、ロードスターカップ(RSC)の第3戦も24日の最終レースとして組み込まれました。総合優勝は1,5オープンクラスの23号車・山本謙悟。終わってみれば予選からコーナリングの速さが際立っていました。


RSCは排気量やチューニング範囲などで6クラスが設定され、ロードスター4世代の全モデルが参加できるのが特徴です。今回は4クラス合計で27台がエントリー。NDパーティレースと同じ規定の1.5チャレンジクラスに9台、改造範囲の広いNDの1.5オープンクラスに3台、初代NAと2代目NBが対象の1.6クラスに2台、同じく初代&2代目の1.8クラスに13台というのが、その内訳です。残念ながら第2戦に続いて2.0のチャレンジとオープンの2クラスが成立せず、3代目NCの姿を2戦続いて見ることができませんでした。


公式予選はなんとアフターヌーン……12時15分からの20分間。この日のスピードウェイは時折ですが雲が太陽を遮ってくれ、真夏のレースとしては条件に恵まれた印象です。13時の段階で発表された気温は28.7℃で、湿度は42%。

トップ2のタイムは1,5オープンクラスの実力者2名がマークしました。まずは前年チャンピオンの山本が2分10秒253を記録。第2戦で総合優勝した7号車の茂木文明が2分10秒782で続きます。ここに肉薄してきたのが1.8クラスの前戦ウイナー、18号車の小林哲男でベストは2分10秒950。ただ小林は6月4日の前戦でも2分09秒218で総合ポールを獲得した実績があります。総合4番手は1.8クラスで開幕戦を制した12号車の石森聖生で、ベストは2分12秒268。これに1.5オープンクラスの14号車・小倉徹と1.8クラスの2号車・渡邉達也が続いて、ここまでが2分12秒台。さらに総合7位から11位までの5台が2分13秒台で、その全車が1.8 クラスとなっています。

1.6クラスのトップは今季2連勝中の34号車・竹田幸一郎で、ベストは2分14秒189。総合だと12位というポジションで、同じクラスの27号車・野木強との間に1.8クラスの2台が入りました。最後にいつも接戦となる1.5チャレンジクラスですが、今回のクラストップは2戦連続2位で今回は必勝を期して臨んできた28号車の四條健。タイムは2分17秒274で、総合では17位でした。これに前回デビューウインを果たした1号車の菊池峻斗と、開幕戦優勝でポイントリーダーの38号車・中村進が僅差で続いています。


気象条件は大きく変わらず、15時時点の気温は27.9℃、湿度は48%でした。8ラップの決勝は、さすがに太陽も大きく傾いた16時40分にスタート。まずここで、大きなドラマが起きます。フロントローのイン側から抜群のダッシュを見せたのは茂木。冒頭の写真のように、完全に頭ひとつ抜けだしてホールショットを奪います。ところがその直後、立ち上がりで茂木はシフトミスを犯して失速し、オープニングラップは4位で戻ってくることになりました。

ポールシッターの山本もご覧の通り、1コーナーでは4番手に後退。それでもすぐに茂木をパスし、さらに4番グリッドだった石森も抜き返して、1周目は2位で通過します。ここで一気にトップに立ったのは3番グリッドだった小林。つまりオープニングラップは「小林→山本→石森→茂木→渡邉」と、1.8クラスと1.5オープンクラスが5位まで交互にミックスされた状態で通過しました。ただレースが進んでいくと、1.5オープンの2台のコーナーでの動きのよさが顕著でした。今回はこのクラスだけが違うタイヤを履いている影響もあったかもしれません。2周目には茂木が同じチームの石森をパスして3位に浮上し、4周目のヘアピン進入では山本が小林を抜き返してトップの座に返り咲きます。

中盤以降は山本が徐々にリードを広げる一方で、小林は猛追する茂木をなんとか封じ込めようと頑張ります。ただ小林もストレートでの加速では互角以上なので、コーナーで隙を見せないことに集中していた感があります。結局、山本が小林に6秒余りのリードを築いてトップチェッカーを達成。1.5オープンクラスは参加3台のために優勝の山本のみが賞典の対象となり、チャンピオン争いも最終戦まで持ち越しになりました。
今回最多の13台が争った1.8クラスは小林がこれで2連勝となり、チャンピオン争いでも大きくリード。最終戦で2位以内なら王座確定です。クラス2位は石森で、3位の渡邉までは予選順位の通り。4位は前年王者の91号車・神谷誠で、5位に15号車・中村英貴、6位の55号車・澤田薫までが入賞となりました。

参加2台と寂しかった1.6クラスですが、早くも1周目、予選クラストップの竹田の後方に同じクラスの野木が迫ります。ただ逆転の匂いが漂うところまでは至らず、今回もまた竹田に軍配が上がりました。3連勝となった竹田は、これで初のチャンピオンシップをほぼ確実なものとしました。
終盤までもつれたのが、参加9台だった1.5チャレンジクラスです。スタートではクラス3番手の中村がジャンプアップ。失速した四條をあっさり抜いて、1コーナーで菊池が前につかえた隙にクラストップにまで浮上します。3周目に一度、四條がトップを奪い返すも、4周目にはまた中村が逆転。

ところが中村のエンジンが後半は元気を失ってしまい、6周目に入るホームストレートでスリーワイドになったところから、トップ争いの権利は菊池と四條の2台に絞られました。逆に後半に入っても好調だったのは菊池です。7周目にクラストップに躍り出ると、ジリジリと差を広げてチェッカーを受けます。続いて四條、中村の順でゴールしますが、この時点で四條に走路外走行のペナルティが課されることが確実となり、30秒加算でクラス5位に降格。クラス2位は中村で、3位の0号車・北田辰男、4位の171号車・田中悠太までが入賞となりました。この結果、ポイントリーダーは中村のままで、菊池が7ポイント差の2位に浮上。タイトル争いはこの2名に絞られました。


山本は「スタートは苦手で失敗してしまったのですが、なんとか序盤でトップに立つことができました。ストレートで小林さんにロックオンされたら勝ち目はないので、必死で逃げましたよ。クリーンなバトルで勝てたのは嬉しいです」と振り返りました。

小林は「決勝で山本さんと茂木さんを2台とも抜けるとは想定してなかったのですが、だったらせめて1台は凌ぎ切って同じクラスのライバルとの間に入ってもらおうという作戦に切り替えました。最終戦は2位以内でチャンピオンなのですが、優勝目指して頑張ります」とコメントしました。

竹田は「ライバルの野木さんに接近されて冷や汗をかきましたが、なんとか逃げ切れました。ちょっと寂しいので、ライバルの皆さん復活してください」とのラブコールがありました。

これでデビュー2連勝の菊池は「今回はエンジンの調子が抜群でした。お借りしている丹羽レーシングさんの日頃のメンテの賜物ですね。感謝します」と嬉しそうでした。


RSCの今季最終戦となる第4戦は、11月12日の土曜日に開催されます。

●富士チャンピオンレースの詳しい情報はこちら
http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html



Text & Photos by T.Ishida

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