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日本国内レース

  • 2019/06/05
  • S-Tai

S耐富士24時間で村上モータースロードスターが連覇達成

6月1日(土)〜2日(日)に富士スピードウェイにおいて、本年のスーパー耐久シリーズ第3戦SUPER TECH富士24時間レースが開催され、激戦区となったST-5クラスで#88村上モータースロードスター(村上博幸/雨宮恵司/中島保典/山谷直樹/近藤善嗣)がポールポジションからスタートし、634周を走ってクラス優勝。昨年に引き続き、同大会2連覇を達成しました。

マツダ勢の予選結果
富士スピードウェイは絶好のレース日和に恵まれました。ただし、曇りがちだったため、待望の富士山はわずかなタイミングでしか顔を出しませんでした。今回のマツダ勢は、ST-2クラスに#17 NOPROアクセラSKY-D(野上達也/谷川達也/大谷飛雄/澤圭太/野上敏彦)が予選4番手、ST-5クラスは村上ロードスターのほか、公式予選でトップタイムをマークしたものの、ホワイトラインカットにより2グリッド降格のペナルティを受けた#101ヒロマツデミオ(吉田綜一郎/佐々木孝太/KENBOW/桧井保孝/小山佳延)、#78 LOVE DRIVE RACINGロードスター(田中良平/山西康司/大崎悠悟/木村貴洋/加藤与哉)は予選5位、#37 NOPROデミオSKY-D(井尻薫/辻かずんど/藤原能成/加藤芳皓/山本浩朗/関豊)が同6位、#66 odulaロードスター(橋本陸/筒井克彦/金森成奏/西山陸/井出靖司/武地孝幸)が同9位、#50 LOVE DRIVE RACINロードスター(岩岡万梨恵/小松寛子/加藤沙也香/藤井順子/仲村理香/熊下愛香)が同10位と合計7台がエントリーしています。

決勝レース
1日午後3時、各クラス合計48台のS耐マシンが一斉にスタート。10台がひしめくST-5クラスは、パワーで勝るフィット勢が序盤上位を占めました。しかし、デミオもロードスターも離されずこれらに追従します。マツダ勢では#78 ロードスターが序盤にフィット勢に割って入り、一時首位を走りました。2時間が過ぎ#101デミオは首位に5秒差の2位につけ、#78ロードスターが4位、#88ロードスターが6位と続きます。4時間目には、前戦SUGOで2位フィニッシュしている#101デミオはクラス2位をキープし、#78ロードスターが同3位、#88ロードスターが同5位と健闘していました。ST-2クラスの#17はクラス3位を走行しています。しかし、午後7時半過ぎ、NOPROピットに不調を訴えた#37デミオSKY-Dがピットイン。トランスミッション交換の大工事となります。しかも運の悪いことに、続いて#17アクセラSKY-Dも緊急ピットインしてきました。サスペンションアームに不具合が発生したとのことです。ここからメカニック達の奮闘が始まります。時間はかかりましたが、2台共修復後コースに戻りレースを続けました。それと前後して、#66ロードスターが他車と接触してイレギュラーピットイン。しかし、外観上のダメージは少なく、テーピングののちコースに戻りました。また、#101デミオもST-X車両にヒットされてスピンしましたが、幸いホイールを破損した程度でピットに戻りました。

 時は流れて、午前4時過ぎには東の空が白み始めました。午前5時、#88ロードスターは2位につけています。夜間の間に#101デミオにはブレーキトラブルがあり、7位に後退しています。その後膠着状態が続きましたが、レースが残すところ4時間となった午前11時過ぎ、ST-5クラス首位を走るフィットが駆動系トラブルでピットイン。10分間の交換作業をしている間に#88ロードスターはついにトップに立ちました。この時点では、#101デミオは6位、#66ロードスターが7位、#78ロードスターが8位、#50ロードスターは9位、#37デミオSKY-Dが10位でした。ST-2クラスの#17アクセラはクラス4位で、マツダ勢は全車が走行を続けていました。午後1時過ぎには、#101デミオに駆動系トラブルが発生し、トランスミッション交換を実行しています。しかし、その後#66 odulaロードスターがメカニカルトラブルでコース上にストップ。#78 LOVE DRIVE RACINGロードスターもリペアリングエリアに引き込まれましたが、その後再スタートできず。しかも、#101 ヒロマツデミオは最終ラップにコース上に立ち往生することに。その後、ガス欠であることが判明しました。そんな中、#88 村上ロードスターは悠々とトップでチェッカーを受け、村上ピットは大いに湧きました。ST-2クラスの#17 NOPROアクセラSKY-Dは3位を狙うものの、オーバーテイクは叶わずクラス4位入賞。ST-5クラス#50 LOVE DRIVE RACINGロードスターは今季最高の6位、#37 NOPROデミオSKY-Dも7位で完走しました。

チーム代表村上さんのコメント
 富士24時間2連覇を果たした村上モータースの村上博幸代表は、「今シーズンは開幕戦でクルマを失い(ST-X車両とのアクシデントで全損)、第2戦SUGOでもマシントラブルに泣き、あまり自信がない状態で富士にやってきました。クルマはスペアカー(トレーニングカー)なので、速さが少し欠ける感じです。それでも自分たちがやれることをやろうとみんなで話し、淡々と周回を重ねました。上位車のトラブルでトップチェッカーを受けたので、ラッキーな面もありますが、私たちはドライバー全員がミスなく走り、一度もペナルティを受けることもなく、マシントラブルも一切ありませんでした。メカ達も、完璧なピットワークでクルマを送り出してくれ、作戦もまさに的確でした。チームのみんながこうやって力を合わせたからこそ得られた優勝だと思います」と語りました。

2019年S耐第3戦富士24時間レース記録動画 (YouTube 5’25”)

Text and Photos by MZRacing

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