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  • 2021/09/27
  • OTHER(日本)

寺川、IPS第3戦富士でランキングトップに

9月25日(土)・26日(日)にインタープロトシリーズ第3ラウンドが富士スピードウェイで開催され、土曜日の第5戦で55号車「マツダ人馬一体ドライビングアカデミー」の寺川和紘が前戦鈴鹿ラウンド第4戦に続きIPSジェントルマンレース総合優勝を果たしました。また、続く26日の第6戦でも3位表彰台を獲得しています。これにより、44号車山口達雄に4ポイント差のランキングトップに躍り出ました。

 富士スピードウェイは、東京オリンピック・パラリンピック自転車競技の会場となったため、レースイベントが開催されるのは約3ヶ月半ぶりのことでした。土曜日の25日は、曇り空ながら気温は22℃と、過ごしやすい環境下でジェントルマンレースの予選と第5戦レースは行われました。予選では、寺川はポールポジションを獲得。同2位の今橋彩佳とフロントロウに並びます。今橋は、開幕ラウンドの富士第2戦で優勝を飾っている女性ドライバーです。3位に大蔵峰樹、4位にはポイントリーダーの山口達雄が続きます。12周の決勝レースがスタートすると、寺川は序盤から後続を引き離しにかかります。かなりのリードを作って中盤に差し掛かると、目に見えてラップタイムが落ちます。その後は、「前半頑張りすぎたためかタイヤグリップが急激に落ちこみ、今橋さんがグングンと迫ってくるのが見えました。それでもまだ先はあるし踏ん張っていたのですが、終盤の11周目のストレートでスリップに入られ、第1コーナーで交わされてしまったのですが、今橋さんが失速した隙にまたトップに立つことができました。ファイナルラップは、1コーナーでイン側を守れたし、その後のヘアピンや第3セクターでも何度か狙われましたが、なんとか体制を崩さずギリギリですが、トップチェッカーを受けることができました」と語っています。

 そして迎えた26日朝。路面はドライでしたが、前日とはうって変わって肌寒い気候でした。気温17℃、路面温度は22.7℃でした。朝9時半にスタートを迎えた第6戦は、寺川は再びポールポジションから決勝レースに臨みます。2番手は大蔵、3番手に今橋、4番手に山口と、速いドライバーが続きます。1周のフォーメーションラップののち、グリーンライトが点灯しました。すると、なんと寺川が失速。両側から5番手の永井、2番手の大橋に交わされ、さらに今橋にも抜かれて寺川は一気に4位に落ちます。そして、その後、山口に先行を許し5位に。その後は差を詰めて、チャンスを伺います。しかし、5周目の最終コーナーで多重クラッシュが発生。セイフティカー(SC)が出動します。3台のクラッシュ車両の排除に時間を要したため、SCランのまま規定の25分間が経過。そのままチェッカーとなりました。寺川は上位の2台が抜けたため、3位でフィニッシュしています。
 「スタートでは落ちついていたつもりだったのですが、2速ハーフスロットルでストレートを進み、グリーンライトの瞬間にスロットルと同時に間違えて3速にシフトアップして失速してしまいました。完全に僕のミスです。そのあとは当然ながら両側から抜かれて、一気に後退してしまいした。やっぱりメンタルの弱さがここに出たんだと思います。第6戦は前日の結果から後半を狙ったセット変更をリクエストしていたため、勝負を挑む前にSCランとなり、何も出来ないまま終わってしまいました。大いに反省しなければなりません」と寺川は語っていました。

 なお、同日はレジェンドドライバーズクラブによるレジェンドカップレースがサポートイベントとして組み込まれ、元マツダ契約ドライバーの寺田陽次郎さん(74)と岡本安弘さん(79)が出走しました。車両は1.5L 150 PSのVITAワンメイクです。SCスタートとなった雨の決勝レースは8周で競われ、11番グリッドスタートの寺田さんはグリーンライト点灯後1周目の第1コーナーでスピン。グラベルにハマって出られず、オフィシャルに押されて脱出。13位でチェッカーを受けました。まお、岡本さんは12位です。大きなアクシデントもなく無事レースが終了し、周囲はホッとしていました。

Text by MZRacing, Photos by MZRacing and IPS official

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