雨のS耐開幕戦でマツダ車が表彰台独占

2021/03/22

雨のS耐開幕戦でマツダ車が表彰台独占

3月20日(土)・21日(日)に栃木県のツインリンクもてぎにて、本年のスーパー耐久シリーズ開幕戦「もてぎスーパー耐久5 Hours Race」が行われ、強い雨が降りしきる悪天候のためレースは4時間で終了。ST-5クラスは、#66 odula TONE MOTULロードスター(武地孝幸/太田達也/大野尊久/猪股京介)が優勝、#103ヒロマツマツダ2(佐々木孝太/吉田綜一郎/妹尾智充)が2位、#88村上モータースロードスター(村上博幸/中島保典/谷川達也)が3位に入り、マツダ車がポディウムを独占しました。

ドライコンディションで行われた20日の公式予選では、#456 odula Star5ロードスター(橋下陸/貫戸幸星/大崎達也/小原康二)がポールポジションを獲得し、#66 odula TONE MOTULロードスター、#72 NATSロードスター(金井亮忠/岡原達也/松尾康博/古田岬)とロードスター勢が続いてクラス上位を占め、0.3秒差で#103ヒロマツマツダ2、0.6秒差で#88村上ロードスターが入るなど、決勝レースにおけるマツダ勢の活躍を予感させるものとなりました。

決勝レース日の21日は、朝から雨。しかも天気予報では午後から雨足は強くなるとのことでした。5時間レースは11時45分スタートの予定でしたが、今季から全車指定となったハンコックタイヤでのウェット走行が必要と判断され、15分間のウォームアップが追加となりました。しかし、各チームともレインコンディションのもてぎ路面でどれほどタイヤ摩耗が進むかを掴むには至らなかったはずです。天候が好転する兆しがない中、正午にローリングラップがスタートし、2周のフォーメーション走行の後、決勝レースはスタートしました。

ST-5クラスは、予選順に連なって序盤を走行。雨の勢いが強くなるに従って、リードを作っていた#456ロードスターに#66ロードスターが接近。3位以降に差をつける展開となりました。しかし、1時間経過後に最初のセーフティカー導入があり、10数分後にはレース再開となるものの、コース上はスピンやコースアウトが相次ぎ荒れ模様に。14時45分に2度目のセーフティカーランとなります。しばらく隊列を組んでの走行が続きましたが、雨は一向に弱まる気配がなく、風も強くなってきたため、15時25分には赤旗レース中断が宣言されました。その後、好転が見込めないため16時に主催者はレース終了を告知し、その時点の順位で暫定表彰が行われることとなりました。

これによって、ST-5クラスは、優勝#66ロードスター、2位#103ヒロマツマツダ2、3位#88村上ロードスター、4位#37 NOPROデミオSKY-D(井尻薫/吉岡一成/関豊/野上達也)、5位#456ロードスター、6位#17 NOPROデミオ(大谷飛雄/井上雅貴/野上敏彦/加藤芳皓)とマツダ勢がトップ6を占めました。#72ロードスターは8位、トラブルでロスした#78 LOVE DRIVEロードスター(藤井順子/Jco IIMURA)は10位、#50 LOVE DRIVEロードスター(山西康司/松村浩之/篠田義仁)は11位でレースを終えています。

開幕戦を優勝で飾ったOVER DRIVEの武地孝幸は、「序盤、太田くんが頑張ってくれました。2番手からトップに上がって、さらに引き離してくれたので楽な展開でした。(ハンコックタイヤになって)初めてのレインタイヤのレースで空気圧なども未知数のまま走りました。しかし、メカニックやエンジニアが予測を立てて乗りやすいクルマに仕上げてくれました」と語っています。

2021年S耐第1戦もてぎ5時間レース記録動画 (YouTube 5’58”)

Text and Photos by MZRacing

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