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日本国内レース

  • 2019/05/15
  • OTHER(日本)

ジムカーナ第4戦 ロードスターを駆る小俣洋平が開幕4連勝

5月12日(日)、広島県のスポーツランドTAMADAにて2019年全日本ジムカーナ選手権第4戦が開催され、PN1クラスは開幕から怒涛の3連勝で勢いに乗る小俣洋平がここでも負けなしの4連勝を飾りました。また、PN3クラスではロードスターRFを駆る松村正吾が6位に、SA3クラスではFD RX-7の鰐部光二が4位にそれぞれ入賞しました。

 第4戦の舞台となるスポーツランドTAMADAはミニサーキットを使ったコースレイアウトながら、昨年の全日本ジムカーナ開催後にコース拡張と併せ路面も新たに舗装され、リニューアルされました。天候は土日を通して晴れ、気温は早朝こそ肌寒さが残るものの、競技1本目がスタートする時点で気温は20度に、2本目がスタートする午後には気温31度、路面温度は50度を超える真夏日となりました。この第4戦には123台ものジムカーナマイスターが参加し熱戦を繰り広げました。コース設定はリニューアルにより拡張されたコースをフルに使った、TAMADAにはこれまでにないハイスピードコースとなり、フィニッシュライン前の間隔の狭いパイロンスラロームが難所となるレイアウト。更に舗装され直した路面がタイヤのグリップ力を低下させ、これまでのTAMADAのセットアップのままでは対応できない状況となりました。
 PN1クラスは地元広島開催のためか19台のロードスターがエントリー。8:30スタートとなる第1ヒート、気温は20度と低く、エンジンパワーに対してのメリットは高いものの、気温と路面温度が上昇する午後の第2ヒートはタイム短縮のカギとなるタイヤのグリップ力アップが見込まれ、第2ヒート勝負との見方が多数を占めました。その第1ヒートからトップタイムをマークしたのは開幕3連勝中の小俣洋平。2番手に箕輪雄介、3位に昨年のPN1クラスチャンピオンの斎藤邦夫が入りチャンスを伺います。

 午後の第2ヒートは予想通り温度が上昇し、各車揃ってタイムアップ。その中でも小俣洋平は唯一1分9秒台に入る速さを披露。このタイムは格上クラスとなるPN2、PN3の優勝タイムをも上回り、4戦連続で全ヒートトップタイムをマークする完全勝利記録を伸ばしました。小俣は「今回はコース設定も路面状況もこれまでとは大きく変わったのでセットアップは手探りの状態でした。ただ、コースレイアウトはダイナミックなハイスピードコースになったので、自分好みではありました。金曜日からマシンのセットアップを続けたところ、これまでとはまったく違う内容でとてもよいセットが見つかったので、気持ちよく走れました。このセットをベースにすることで第5戦以降の競技に対しても明るい材料になりそうです。ロードスターは変えたセットにダイレクトに反応し、ドライバーにそれが伝わってくるので、奥深さを感じますね。今季はこのパフォーマンスを維持しつつ、ロードスターの奥深さを堪能することが楽しみになりました」と語っています。最終結果は第1ヒートと変わらず箕輪、斎藤の順となりました。尚、PN3には22台中7台のロードスターRFが、SA3クラスは8台中3台のRX-7がエントリー。マツダ車は29台の参加となりました。

 今回も広島マツダが大会をフルサポート。会場にはスーパー耐久に参戦中のデミオ15MBやロードスターグローバルカップ仕様のマシン等の展示をはじめ、出展ブース内におりづるタワー物産館の広島銘品やお土産に加え、レーシンググッズなどを販売、更にスーパー耐久ドライバーの吉田綜一郎のサイン会、ドライビングシュミレータによるタイムアタック大会などが行われました。HMRのレースクィーンが華を添えた広島マツダブースには終始多くのファンで振るわっていました。

 今回は全日本戦に今季初参加となった方も多く、ギャラリーにマシンとの2ショットを掲載しました。その中にもやはりロードスター愛に溢れた方がいらっしゃいました。野村良延さんは御年58才の現役ジムカーナドライバー。ジムカーナを始めたのは8年ほど前からで、当初はスイフトやBRZでの参戦だったそうです。ロードスターを選んだ理由はオープンでカッコいいからという単純なものでしたが、いざ乗ってみると、その操縦性の素直さに心を奪われたそうです。「これまでのクルマはダンパーやスプリングを変えてもその違いがはっきりと伝わってこないので、変える意味があるのか疑問を持っていて、まぁこんなもんなのだろうという感じだったのですが、ロードスターは変えることによるその違いがはっきりと伝わり、感じる事ができたのは驚きでした。これまでは地方戦のみの参加で、競技キャリアも浅く、技術的な事もまだよく判っていませんが、このクルマならここをいじって、あそこを変えて、もっとこうしたい、ああしたいとなどと欲が出てきて・・・。ついには還暦を迎える前に一度全日本戦にでてみたいという衝動に駆られました。今回がそのデビュー戦です。全日本戦レギュラーの皆さんと同じ土俵、同じクルマで走れたことはよい刺激になりました。それでもっと欲が出てしまい、もう1戦くらい、全日本戦に参加しようと師匠である藤井さんに相談しているところです」と話をしていただきました。定番の不満点はと尋ねると「無いです。強いて言えば思っていた以上に荷物が積めないことですかね。還暦前のじいさんでもこれだけ楽しめるクルマはロードスターだけでしょう」野村さん、ありがとうございました。

Text by MZRacing photo by CINQ&Nomura

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