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日本国内レース

  • 2016/10/14
  • OTHER(日本)

デミオディーゼルを駆る川島秀樹が念願のシリーズチャンピオン

9月4日(日)に福井県南越前町のオートパーク今庄にて2016年 JAF全日本ダートトライアル選手権第7戦が開催され、PN-クラスでデミオディーゼルを駆り、シリーズチャンピオンに王手を掛けていた川島秀樹が念願のシリーズチャンピオンに輝きました。

PN2(1600cc以上の2輪駆動車) クラスでのデミオのライバルはパワーに勝る86&BRZ勢。#073川島秀樹はベテランの持ち味を生かした巧みな戦略でポイントを重ね、チャンピオンに王手をかけています。この大会で優勝すればもちろんのことですが、タイトルを争う2名の選手が優勝できなければ、自動的に川島のチャンピオンとなります。また、このクラスには同じくDJデミオSKYACTIV-Dで参加する地元の#18鳥居晴彦も虎視眈々と優勝を狙っています。

今回の天候は快晴でしたが、近隣との調整によってホコリを上げないようにと散水された路面によって、いつもより滑りやすいコンディションになっていました。そんな中、1本目を3番手につけて、好調ぶりを発揮した#18鳥居に対し、#073川島はブレーキトラブルに見舞われ6番手に沈んでしまいました。

2本目は好調の#18鳥居が前半区間をトップタイムで駆け抜けましたが、最後の島回りでラインを外しタイムロスしてしまいましたが、この時点のトップタイムを出しました。しかし、後続の#21奥村直樹に逆転され2番手に落ちました。#073川島はブレーキトラブルが改善されないままの出走となり7位でフィニッシュ。しかし、ポイントを争うライバル勢も優勝することができず、川島のシリーズチャンピオンが決まりました。 川島は「勝って決めたかったのですが・・・。後味の悪いというかスッキリしない一戦でした。ここ今庄は勝てるコースでしたからね」と悔しさを含んだコメント。

一方、#18鳥居は2番手タイムを破られることがなく2位入賞しました。「ここは前半の区間でタイムを稼いで、後半を無難に走れば勝てると思っていただけに島回りの失敗が悔やまれます」とこちらも悔しさがにじみ出るコメント。10月2日にテクニックステージタカタで開催された最終戦も6位に終わり、シリーズランキングは7位となりました。「今年はセッティングに悩まされた1年でした。来年でデミオも3年目となり、もう少し前半でポイントを稼いで少しでも上位に入りたいです」と語ってくれました。

同じく#073川島も最終戦はチャンピオンが決まっていて少し気合が抜けたのか11位に終わりました。
チャンピオンを決めたこの1年間を振り返ってもらうとターニングポイントになったのは3勝目を挙げた東北ラウンドの第5戦だったとのことです。「いつもの切谷内と違い今年のコースレイアウトが逆走だったので下りが中心となりました。下りならデミオの足の良さが活かせます。結果、その通り優勝できました。その前の第4戦門前では勝てると思っていたのですが2位となってしまい悔しい一戦でした。そんなこともあり、切谷内で勝てたのは嬉しかったです。ここで勝てたのでチャンピオンを取れたといってもいいぐらいです。ディーゼルというカテゴリーの中で色々分析しながら自分の気持ちを上手く載せて勝てるところは確実に、負けそうなところでもなんとか上位に入れる計算をして走ったところがベテランの強みでしょうか。でも、今庄で決まって良かったです」と半ば苦笑いの表情を見せていました。

来年はディフェンディングチャンピオンとして#071のゼッケンを付けることになります。鳥居とともにシリーズチャンピオンを目指して頑張る両選手にご期待ください。

Photo and Text by T.Yamaguchi

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