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  • 2025/03/25
  • S-Tai

スーパー耐久シリーズ開幕戦、マツダ車4チームが表彰台に

3月22日、栃木県のモビリティリゾートもてぎ(4.801km)にてENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第1戦「もてぎスーパー耐久4 Hours Race」が開催され、88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田総一郎)が新設のST-5Rクラスでポールトゥウィン、27号車Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER (杉野治彦/古谷悠河/勝木崇文)が同2位、初出場の610号車 KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児)が同3位で表彰台に上がりました。また、ST-5Fクラスでは、17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2(加藤芳皓/山本浩朗/小西岬/川名賢)が3位表彰台を獲得しました。


ST-5R/5FクラスおよびST-4クラス(第1戦)の予選決勝が行われた22日土曜日は、数日前の寒さが嘘のようなポカポカとした春らしい天候となりました。今シーズンから、ST-5クラスは1500cc未満の前輪駆動車両(ST-5Fクラス)と1500cc未満の後輪駆動車両(ST-5Rクラス)に分けられています。ST-5Fクラスには昨年のチャンピオンマシンである17号車MAZDA2ディーゼルがエントリー。ST-5Rクラスは全車ロードスターで、合計7台がエントリーしています。また、ST-4クラス(全9台)には、66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RF(猪股京介/徳升広平/藤原優汰/山市遼平)と37号車DXLパワーミネラルEVO☆NOPRO☆NCロードスター (ジョニー小倉/大谷飛雄/野上達也/野上敏彦)のNCロードスターが出場しています。この開幕戦は、このST-4クラスは翌23日にも予選決勝が行われることになっています。ST-5Rクラスの予選では、88号車の村上モータースがAドライバー村上とBドライバー太田のコンビでポールポジションを獲得。2番手には、76号車PROGRESS高砂ロードスター、3番手に今シーズンから初参戦の610 号車KOSHIDO RACINGが続きました。


レース序盤、ST-5Rクラストップを走る88号車村上モータースロードスターにGTドライバーの柴田が駆る610号車KOSHIDOロードスターが迫り、16周目にトップに立ちます。しかし、その後再び88号車が逆転。76号車PROGRESSロードスターは素早いピット作業で88号車を追いかけますが、88号車の吉田が安定した速さで引き離し、差を広げました。その間も27号車Maple Hiroshima MAZDA ROADSTERは、ヒタヒタと上位陣に追従。最終局面で2位のポジションを確保し、そのままチェッカーフラッグを受けています。MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラムにより選抜されたドライバーが参戦する120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/松原泰世/加藤達彦/吉田恭将)は、昨年までのブラックからホワイトを基調としたリバリーに一新されています。ドライバーには、新たにルーキーの加藤と吉田が加わりました。決勝レースはクラス7番手から2年目の松原がスタート。約1時間走ってAドライバーの上田に交代。タイヤ無交換で走り出した上田はステディな走りで一時クラス3位を走りました。その後スタートから約2時間後にルーキーの加藤に交代します。しかし、コースインしてから数周目にマシンから白煙が上がり、S字コーナー脇のグリーンにストップ。エンジントラブルによりリタイアとなりました。グリーン上に漏れたオイルにエキゾーストの熱によって引火しましたが、加藤の冷静な判断でまもなく消火。車体にはダメージがないことが確認されました。


初のスタートドライバーを務めた松原は、「緊張しましたが、序盤は上位陣から大きく離されることなく、しかもFF勢に交わされないようにペースを守って走れました。なんとか僕の役割は果たせたと思いますが、チームからタイヤ無交換が伝えられていたので、もう少しタイヤを温存して上田さんに渡すようにすべきだったと反省しています」、と語っています。倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGのチーム監督である井上恵一は、「マシントラブルの原因はこれから探りますが、月曜日にプライベートテストを行い、木曜からの走行で徐々にドライバー達はクルマに慣れていき、金曜日にはチームとしての連携も整ってきました。しかし、彼らからのヒアリングにより駆動系のセットチェンジを実行することになり、メカさん達には遅くまで作業をしてもらいました。しかしその甲斐あって、土曜日の予選ではドライバー達もしっかりパフォーマンスが出せるようになっています。それはレースでも継続しており良い流れができつつありましたが、残念ながらエンジンが不調となりレース続行は不能となってしまいました。次の鈴鹿は思いっきり走ってもらえるよう準備します」、と語りました。


ST-4クラスは、土曜日に第1戦、日曜日(23日)に第2戦の決勝レースが行われました。66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RFは、土曜日のRace1予選タイムでクラス3番手をマークしたものの、触媒のトラブルによりピットスタート。最後尾から追い上げを見せ、クラス3番手までポジションを上げましたが、レース終盤にガス欠でストップ。完走とはなりませんでした。Race2決勝はクラス2番手からスタートし、最初のスティントを担当した猪俣が猛プッシュしてクラストップに立ちます。続く藤原、山市の順にバトンを繋ぎますが、初出場の山市は思うようにペースを上げることができず3周でピットインし、徳升に交代。彼は3速を失い、さらに終盤は4速しか使えなくなるトラブルを抱えたまま走行。厳しいコンデイションとなりましたが、フィニッシュラインまでマシンを運び、なんとかクラス4位となりました。37号車のNCロードスターは、2レースとなったデビュー戦をノートラブルで走り抜きし、クラス6位でポイントを獲得しています。37号車の野上達也は、「できたばかりのクルマで二日続きの4時間レースを戦うのは正直しんどかったです。しかし、心配したブレーキも根を上げることなくノートラブルで走り切れたことで自信になりました」、と話しています。


スーパー耐久シリーズ第2戦鈴鹿5時間レースは、4月26日・27日に行われ、MAZDA SPIRIT RACINGは 120号車に加えST-Qクラスの2台が出場する予定です。

第1戦「もてぎスーパー耐久4 Hours Race」の記録動画はこちら(YouTube 6’55”)


Text and Photos by MZRacing

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