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日本国内レース

  • 2024/10/30
  • S-Tai

マツダ車がST-4、ST-5クラスでダブル優勝を達成

10月27日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第6戦「SUPER TAIKYU RACE IN OKAYAMA」が開催され、ST-4クラスでは66号車「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪股京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁)が初のクラス優勝。ST-5クラスでは88号車「村上モータースMAZDAロードスター」(村上博幸/岡本大地/有岡綾平/吉田綜一郎)が今季3度目の優勝、2位には120号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」(本多永一/箕輪卓也/織田祥平)、3位には27号車「メイプル広島レーシングMAZDAロードスター」(杉野治彦/古谷悠河/樋口紀行)が初入賞し、マツダ車が表彰台を独占しました。

残すところ2戦となったS耐は、シリーズランキング争いが激しくなっています。第5戦終了時点でシリーズランキングトップの17号車 「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)と、2位の88号車村上モータースとはわずか1ポイントの差です。また、上位の2台はハンディウエイトの上限となる50kgが搭載され、厳しい戦いになることが予想されました。一方で、コーナーの多い岡山のコースは比較的ロードスターにとっては相性の良いコースでもあり、88号車と89号車の村上モータース、27号車のメイプル広島レーシングにとってはホームコースでもあり、ロードスター勢の活躍に期待がかかります。レースは、2グループに分かれて行われ、マツダ車は全車がGr.2での走行となっています。

土曜日の公式予選は、88号車の村上モータースが、ABドライバー合算タイムの結果、ポールポジションを獲得。2番手には76号車「PROGRESS高砂ロードスター」(諸井亮介/加藤潤平/酒井仁/奈良敬志)、3番手には27号車のメイプル広島レーシングと、トップ3にロードスター勢が続きます。また、ST-4クラスでは、66号車のロードスターRFがポールポジションを獲得。自動車メーカーの開発車両が参加する、ST-Qクラスの12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/堤優威/阪口良平)はGr2.総合6番手からのスタートとなります。

日曜に行われた決勝レース、ST-4クラスポールポジションスタートの66号車ロードスターRFは、序盤にGR86にトップを奪われるも、すぐに奪還。タイヤ無交換作戦を実施し、終盤までトップを守りきり、2023年にST-4クラスに参戦して以来初の優勝となりました。66号車Aドライバーの猪股京介は、「ロードスターRFで参戦を初めておよそ1年半、最初は苦しみましたが、ここまでくることが出来たのは、OVER DRIVEチームの力と関わったドライバーやみんなの力かなと思っています」、とコメントしています。

ST-5クラスは、トップ3台が終盤まで激戦を繰り広げる展開となります。ポールポジションスタートの88号車が1コーナーを制するも、3番手スタートの27号車が積極的に仕掛けていき、1周目で前の2台をオーバーテイクすると、トップに立ちます。27号車のファーストスティントは、金曜に行われた専有走行でトップタイムを記録している古谷怒河が担当しました。「後ろとの余裕もできてからは、燃費走行に切り替えました」、と語る古谷は、ST-5クラストップでバトンを繋ぎます。また、120号車の織田祥平も1周目で3番手までポジションを上げ、2番手を走行する88号車に迫ります。レース終盤、2番手でトップの27号車との差を詰めてきた88号車の岡本大地ですが、その後方からは120号車の箕輪卓也も猛追します。上位クラスや、周回遅れのマシンを間に挟みつつも、初優勝をかけて必死に逃げる27号車の杉野治彦は、残り30分を切ったところで、上位クラスのマシンを先に行かせる中、第2ヘアピンのイン側からオーバーテイクしてきた88号車にトップを奪われます。その後、120号車が27号車をバックストレートエンドでパスし、トップ3は88号車、120号車、27号車の順となりました。120号車の箕輪は88号車の岡本に迫りますが、最後まで前に出ることは叶わず、88号車がポールトゥウィンで今季3勝目を飾りました。2位には120号車、3位には27号車が入賞し、どちらも初の表彰台獲得です。27号車の杉野と樋口は、昨年のマツダチャレンジプログラム卒業生であり、箕輪の元チームメイトでした。終盤に熱いバトルを繰り広げたふたりは、涙ながらに互いの健闘を讃え合いました。
一方で、今回の勝利によって再びポイントリーダーとなった88号車は、シリーズチャンピオンに王手をかけています。シリーズランキング2位の17号車 MAZDA2ディーゼルは、土曜日の予選で大きなアクシデントがあり、明け方までメカニックとチームスタッフが懸命な作業で修復。クラス4位でレースを終えて、最終戦に向けて着実にポイントを獲得しました。

ST-Qクラスの12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/堤優威/阪口良平)は、エンジン出力を上げているほか、サスペンションのセッティングを調整し、接地感と安定性の向上を図って岡山ラウンドに臨みました。スタート直後は、同じST-Qクラスの「SUBARU High Performance X Future Concept」とテールトゥノーズのバトルを繰り広げました。しかし、レース後半に電気系のトラブルが発生し、ピットイン。修理してコースに復帰し、85周を走破しています。ベストタイムは1’43.563と、ST-3クラスに匹敵する記録であり、確実に速さを身につけていることを証明しています。

スーパー耐久シリーズ次戦は、いよいよ最終戦です。11月16日(土)〜17日(日)に富士スピードウェイで4時間レースが開催予定です。

第6戦「スーパー耐久レース in 岡山」記録動画はこちら(YouTube 6’30”)

Text & Photos by MZRacing

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