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日本国内レース

  • 2024/10/01
  • S-Tai

65号車OVER DRIVEがポールトゥウィンで鈴鹿を制す

9月28日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第5戦「SUZUKA S耐」5時間レースが開催され、ST-5クラスは65号車「odula TONE 制動屋ROADSTER」(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬)が優勝、17号車 「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が2位、88号車「村上モータースMAZDAロードスター」(村上博幸/岡本大地/吉田綜一郎/有岡綾平)が3位で表彰台に上がりました。

今回のS耐鈴鹿大会では、マツダドライビングアカデミー10周年を記念したパレードランが行われたほか、サポートレースではロードスターパーティレースジャパンシリーズ第5戦が開催されるなど、マツダ車が参加するイベントが多く行われました。S耐の決勝レースには56台がエントリーし、マツダはST-Qクラスの2台とST-5クラスに9台が参加しています。週末を通して悪天候が予想されていた鈴鹿サーキットですが、公式予選から赤旗中断を挟む波乱の展開となりました。ST-5クラスは、65号車ロードスターがポールポジションを獲得。88号車ロードスター、27号車メイプル広島レーシングMAZDAロードスター(杉野治彦/古谷悠河/樋口紀行)と、120号車倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/箕輪卓也/織田祥平/松原奉世)、76号車「PROGRESS高砂ロードスター」(阿野雅樹/加藤潤平/酒井仁/奈良敬志)が続き、上位5台をロードスター勢が独占します。ST-Qクラスの12号車「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」(川田浩史/阪口良平/堤優威)は総合37番手、55号車「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」(寺川和紘/関豊/井尻薫/前田育男)は総合39番手となりました。

日曜日の決勝レースは、朝から雨が降っておりWET宣言が発表されます。しかし、天候は回復傾向にあったため、ST-5クラスは、ほぼ全てのチームがドライ路面を想定したスリックタイヤでのスタートを選択しました。一方、ST-Qクラスの12号車ロードスターはレインタイヤでのスタートを選択。ホームストレートでは水飛沫が上がる中、ローリングスタートで決勝レースが始まります。スタート後、ポールポジションスタートの65号車ロードスターがAドライバーのピットストップ義務を消化するため、すぐにピットイン。一方でその直後、5番手スタートの76号車ロードスターが、最終コーナー立ち上がりでスピンし、ピットロード入り口のタイヤバリアにヒットするアクシデントが発生。この修復のため、全車が50km/h制限となるFCY(フルコースイエロー)が導入されます。76号車はリアを大きく損傷していましたが、マシンは自力でピットまで戻り、レース終盤に復帰しています。これにより、88号車がクラストップに立ちました。3番手には17号車MAZDA2ディーゼルが続きます。88号車はその後のレース中盤まで、トップを維持していましたが、ハブのトラブルにより緊急ピットイン。今度は17号車がクラストップに立ちます。大谷がドライブする17号車MAZDA2はそのままトップで必死に逃げ切りを図りますが、65号車ロードスターが猛追し、ラスト2周で逆転してトップチェッカーを迎えました。ポールトゥウィンを達成した65号車で、最後のスティントを担当した太田は、「燃費が厳しい状況で、最後のFCYでようやく燃料が足りるという状況になりました。後半に備えてタイヤも残していたので、絶対抜いてやるという強い気持ちで頑張りました」、と終盤の熱いバトルを振り返りコメントしています。マツダのチャレンジプログラムで選抜されたドライバーからなる120号車は、5位でレースを終えています。ST-Qクラスの55号車と12号車はともにノントラブルで完走。55号車は、ホイールのオフセット変更でリアトレッドを-30mm変更し、アンダーステアの解消を図っています。また、トルクを530Nから550Nへとアップし、これに伴うミッションの強化と制御のアップデートを行なってきました。12号車ロードスターは、ポート形状の変更によりエンジン出力を5PSアップさせたほか、サステナブルエンジンオイルを新たに使用しています。

一方で、ST-5クラスのシリーズポイント争いは、引き続き接戦となっています。鈴鹿ラウンド前までポイントリーダーだった88号車村上モータースにかわり、17号車のTEAM NOPROが再びトップに立ち、残すところは岡山と富士での2戦となっています。

スーパー耐久シリーズ次戦は、岡山国際サーキットで10月26日(土)〜27日(日)に3時間レースが開催予定です。

第5戦「SUZUKA S耐」5時間レースの記録動画はこちら(YouTube 6’10”)

Text & Photos by MZRacing

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