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日本国内レース

  • 2024/09/10
  • S-Tai

村上モータースが今シーズン2度目のポールトゥウィン

9月7日、モビリティリゾートもてぎで、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2024 Empowered by BRIDGESTONE第4戦「もてぎスーパー耐久5hours Race」が開催され、ST-4クラスの66号車「odula TONE MOTUL ROADSTER RF」(猪俣京介/徳升広平/大野尊久/伊藤裕仁)が3位表彰台を獲得。ST-5クラスの88号車「村上モータースMAZDAロードスター」(村上博幸/岡本大地/吉田綜一郎/有岡綾平)が優勝し、17号車「DXLアラゴスタ NOPRO☆MAZDA2」(西澤嗣哲/大谷飛雄/小西岬/野上敏彦)が2位表彰台を獲得しました。

ST-5クラスにとっては、5月末の富士24時間レース以来久しぶりのレースとなったもてぎ大会。今年は、予選と決勝が1日で行われる例年と異なるフォーマットでの開催です。事前の専有走行が行われた金曜日から、気温は上がり、決勝レース日も最高気温33度の真夏日となりました。それでも、首都圏開催とあり、多くのレースファンや親子連れが来場する姿が見られました。また、ピット裏のパドックでは、今回から新たに「S耐横丁」が開催され、チームやパーツメーカー、飲食店などが出店し、レース以外も気軽に楽しめる内容となっています。

予選では、ST-4クラスの66号車ロードスターRFが、マツダ車による初の同クラスポールポジションを達成。ST-5クラスの88号車ロードスターもトップグリッドを得たことで、ロードスターがダブルポール獲得という結果となりました。66号車のチーム監督、武地孝幸監督は「昨年からST-4クラスに参戦し、誰もが最初は無理だろうと思っていましたが、やっとここまできました。速さと燃費の良さを活かして、決勝レースもこのまま流れで行きたいです」とコメントしました。ST-5クラスの予選2番手には、65号車「odula TONE 制動屋ROADSTER」(太田達也/外園秋一郎/黒沼聖那/池田拓馬)、3番手には120号車の倶楽部 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/箕輪卓也/織田祥平/久米田昴)と、ロードスター勢が続きます。

決勝レーススタート直後、2番手スタートの65号車ロードスターが88号車をオーバーテイクしトップに立ちます。しかし、その後すぐに65号車は燃料系のトラブルにより緊急ピットイン。88号車が再びトップに立ちレースをリードする展開となりました。3番手には120号車、4番手には17号車が続いていきます。今回は5時間レースであり、各チームの戦略や給油のタイミングが注目となる中、レーススタートから3時間時点で、トップ争いは88号車ロードスター、17号車MAZDA2ディーゼルが続きます。ST-5クラスのシリーズランキングトップで、後半戦に向けてポイントを獲得したい17号車MAZDA2ディーゼルは、好燃費を活かした戦略で着実にポジションを上げており、レースが残り2時間となった頃、コース上で複数のマシンがトラブルによりストップしたタイミングで、ピットインの指示をドライバーに送ります。しかし、最終コーナーまで迫っていた17号車がピットロードに進入する寸前にFCY(フルコースイエロー)が宣言され、全車が50km/hまで速度を落とし、ピットインすることができなくなったため、17号車MAZDA2はそのままコース上に留まることとなりました。また、このFCY中にやや強い雨が降ってきて、雨はすぐに止んだものの、各チームが慌ただしい動きとなります。その後、レースは終盤にかけて、ガス欠や暑さによるトラブルでストップするマシンが数台出始めるなか、ST-5クラスは88号車ロードスターがトップチェッカーでフィニッシュ。17号車MAZDA2ディーゼルが2位でチェッカーを受けました。マツダ車は8台中7台が完走し、TEAM NOPROのDE型デミオの37号車「DXLワコーズ☆パワーミネラルNOPROデミオ」(ジョニー小倉/川名賢/山本浩朗/加藤芳皓)は4位、89号車「村上モータースMAZDAロードスター」(植村真一/脇谷猛/岩岡万梨恵/雨宮恵司)が7位、65号車ロードスターが8位、120号車は駆動系のトラブルにより9位完走を果たしています。マツダのチャレンジプログラムで選抜されたドライバーが参加している、120号車の桧井保孝監督は、「ドライバーのクオリティも上がってきたのと同時に、仲間意識が高くなっています。特に、ドライバー交代の精度は昨年と比べてかなり高まったと感じています」、と若手ドライバーたちの成長に手応えを感じている様子でした。76号車の「PROGRESS高砂ロードスター」(阿野雅樹/加藤潤平/酒井仁/奈良敬志)は、レース終盤でのマシントラブルによりリタイアとなっています。

ST-4クラスのポールポジションからスタートし、好燃費を活かして順調にクラストップを走行していた66号車のロードスターRFでしたが、レース終盤でのピット作業時、左フロントタイヤにトラブルがあり、コースへ復帰したものの、ポジションを落とします。しかし、ファイナルラップで、ライバルのGR86がストップしたことで、3位表彰台を獲得しています。

88号車ロードスターの村上博幸は、「(次戦)鈴鹿はロードスターと相性が良いコースだと思っていますので、しっかり準備をしてポイントを獲得できるようにベストを尽くします」とコメントしています。最終スティントまで、3スティント連続で担当したBドライバーの岡本大地は、「めちゃくちゃ暑くて、大変でした。自分のスティントまで、チームのみんながしっかりと後ろとのマージンを取ってくれたおかげで、余裕を持って走ることができました。今回はクルマの仕上がりもよく、後半戦に向けて、マシンが仕上がってきたことに手応えを感じており、ここから、ポイントを取りこぼさないようにできたらなと思います」と笑顔で語っています。

スーパー耐久シリーズ次戦は、鈴鹿サーキットで9月28日(土)〜29日(日)に5時間レースが開催予定です。

2024 S耐Rd.4もてぎ5時間レース記録動画 (YouTube 6’38”)

Text & Photos by MZRacing

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