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日本国内レース

  • 2023/05/04
  • JDC

JDC Rd.3 PN1クラス太田智喜が2位に入賞

4月29日(土)〜30日(日)に、2023年全日本ダートトライアル選手権第3戦「DIRT-TRIAL in NASU」が栃木県那須塩原市郊外の丸和オートランド那須で開催されました。ウエットコンディションのなかで戦われたこのラウンドは、PN1クラスに出場した太田智喜が、第1ヒートでトップを奪う活躍を見せましたが、雨がやんだ第2ヒートでライバルに0.87秒逆転され、惜しくもクラス2位という結果となりましたが、太田にとっては丸和では過去最上位の順位でフィニッシュしました。


4月8日(土)〜9日(日)に開催予定だった第2戦が、会場として予定されていた福岡県のスピードパーク恋の浦が昨年末に閉鎖されたことにより中止となり、第1戦から1カ月以上のインターバルを経て開催された第3戦。会場となった丸和オートランド那須には、150台を超える157台のエントリーが集まりました。そのなか、マツダ車はPN1クラスに太田智喜と本道治成のデミオ15MB、SA1クラスに向井冬樹のアクセラスポーツという、計3台が出場しています。

朝から小雨が降り続けるウエットコンディションのなかでの戦いとなった第3戦。ダートコースと舗装のサーキットコースがミックスされているコースレイアウトは、コーナリング中に舗装路面がいきなり現れるセクションがいくつもあるなど、全国のダートトライアル場のなかでも攻略が難しいコースのひとつとなります。今回は、高速セクションを多用したハイスピードコースが設定されましたが、特に後半のダート路面と舗装路面が連続するセクションは各ドライバーのタイム差が大きく、勝敗を分ける大きなポイントのひとつとなっています。

今シーズンの開幕戦コスモスでは「全体的に精彩を欠く粗いドライビングになってしまった」とPN1クラス6位で終えた太田智喜。今シーズン2戦目となる今回は、「デミオ15MBが持っている特性を最大限に活かした走り」で高速レイアウトのコースを攻め、2番手に0.649秒差のベストタイムで第1ヒートをトップで折り返します。

雨はやんだものの、第1ヒートで150台以上の競技車が走行したことにより、レコードライン以外は泥や砂利が散乱するコンディションとなった第2ヒート。ここで太田は果敢にコースを攻めるものの「結果的に、前半区間での操作ミスが勝敗に影響してしまった」と、ライバル選手がマークした第2ヒートのベストタイムには0.87秒届かなかったものの、デミオ15MBよりも排気量が100cc大きい1600ccマシンが上位に並ぶことが多い丸和で、太田にとっては過去最上位となるクラス2位を獲得しました。また、PN1クラスに出場した本道はクラス7位、SA1クラスに出場した向井もクラス7位で、それぞれ選手権ポイント4点を獲得しました。


PN1クラス2位/太田智喜コメント

「走りのイメージが作り切れていなかったことが一番の敗因でしたね。コーナーへの入り方など、そういった部分で決め切れていなかった部分があったので、それが操作ミスに繋がったと思います。操作ミスですから、要するに腕の差ということですね。逆に操作ミスした2コーナー以外はイメージどおりに走ることができたので、それが丸和では過去最上位の2位に入賞できた理由だと思います」


デミオ15Bの特性をモータースポーツで活かす

太田が出場する全日本ダートトライアル選手権のPN1クラスは、気筒容積が1600cc以下で2輪駆動のPN車両が出場するクラス。1500ccのデミオ15MBと比較すると、最大出力はカタログ値で20馬力の差があります。また、PN1クラスにはデミオ15MB以外にも1500ccの車両が出場していますが、いずれも車両重量や最大出力など、カタログ値ではデミオ15MBの数値を凌駕する車種が増えてきています。それでも太田は、「デミオ15MBには、勝てる要素があるんです」と言います。
「デミオ15MBは最大トルクが15.1kgmありますが、この最大トルクを2500rpmから5200rpm付近まで、ほぼフラットに発生してくれるんです。このエンジン特性が大きいですね。例えば、数値的にもっと大きいトルクを発生するエンジンでも、最大トルクを発生するポイントが4000rpm以上の場合は、やはりその最大トルクを発生する回転域付近から、いわゆる“おいしい”ところがあると思うんです。要するに、常に高回転域を維持しなければならない。一方、デミオ15MBは2500rpmからほぼ最大トルクに近い数値が出ていますから、ここから5200rpmまで全域“おいしい”ところで走ることができるんです」と太田。できる限り高い進入速度を維持しながらコーナーに飛び込み、コーナーの立ち上がりは高いギヤのまま立ち上がっていく太田の走りのスタイルは、「デミオ15MBのエンジン特性を活かした走りなんです」と太田は語ります。「昔、高回転型のエンジンを搭載していたクルマに乗っていた時は、常に高回転を維持した走り方をしていました。デミオ15MBに乗るようになって、コーナー立ち上がりの速度と、そこからの速度の伸びで勝負するようになりました」ということです。
もう一点、太田はデミオ15MBのサスペンション特性も、「ダートトライアルでは有効」といいます。ダイアゴナルロールとは、ターンインで外側の前輪が沈み込み、車体が斜めにロールするクルマの動きのこと。例えば、左コーナーであればロールで沈み込む右前輪と内輪が浮くような挙動になる左後輪を結んだ対角線を軸にロールする動きを指します。
「マツダ車全般にいえることとも言えますが、このダイアゴナルロールの特性が、いわゆる人馬一体感を味わうことができることにつながり、コーナリング中でも狙ったラインをトレースするイメージを作りやすいんです」ということです。
「今まで、なかなか上位に食い込むことが難しかった丸和の高速コースで、過去最上位の2位に食い込めたことは、今シーズンの励みにもなります。コーナーが多ければ多いほど、デミオ15MBは有利だと思っていますので(笑)」と太田。今シーズンも有効戦数ギリギリの参戦体制という太田だが、昨年奪われた全日本チャンピオンの座をふたたび取り戻すことを目標に、今シーズン出場を予定している残りのラウンドも、全力で戦っていきます。



全日本ダートトライアル選手権第4戦は、5月27日(土)〜28日(日)に北海道砂川市のオートスポーツランドスナガワ・ダートトライアルコースで開催されます。



Text & Photo by CINQ LLC

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