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  • 2022/10/12
  • OTHER(日本)

全日本ダートトライアル第7戦 太田智喜がホームのタカタで圧勝

2022年の全日本ダートトライアル選手権最終戦となる第7戦「ダートトライアル in タカタ」が、10月1日〜2日に広島県安芸高田市郊外のテクニックステージタカタで開催されました。JD9クラスでは、このコースをホームコースとする太田智喜が前日の公開練習、決勝日ともすべてのヒートでベストタイムを奪う走りをみせ、今シーズン最後の走りを優勝で締めくくりました。また、前戦でJD3クラスのチャンピオンを獲得した坂田一也選手は、散水路面に苦戦しながらも5位に入賞しています。


2022年全日本ダートトライアル最終戦となる第7戦の舞台は、しっかりと整備された砂利路面と全国屈指のハイスピードコースとして名高い広島県のテクニックステージタカタが舞台となります。今回は、全日本開催前に改修工事を終え、外周区間をこれまでよりもさらに延長。ストレート区間だけではなく、新たにジャンピングスポットや高速S字区間がコースに加えられることにより、さらにエキサイティングなコースへと変貌しました。

今シーズンは、ここまでJD2クラス以外の9クラスでタイトルの行方が決定しましたが、この最終戦には全クラス合わせて今シーズン最多となる158台が出場と、選手からも人気の高さを誇るコースとなっています。そのうち、JD9クラスに3台、JD3クラスに1台のマツダ車が出場しています。

外周路の高速セクションが延長されたことにより、決勝コースは中高速コーナーを主体としたレイアウトが設定されました。最高気温が27度まで上がるという好天に恵まれた決勝日は、視界を遮る埃が舞うのを防止するためにJD11クラス、JD6クラス、JD3クラスが走行する前に3回、両ヒート合わせて計6回の散水が行われましたが、クラスによってはこの散水による路面コンディションの変化にどう対応するかも、勝敗の鍵を握るポイントとなりました。


JD9クラスは、前日の公開練習でトップタイムをマークした太田智喜のデミオ15MBが、決勝第1ヒートでは中間2番手タイムながらも後半セクションで追い上げ、ベストタイムをマークします。太田のタイムがターゲットタイムとなった第2ヒートは、若手の奈良勇希が太田の第1ヒートのタイムを大きく塗り替え、後続のドライバーがなかなか奈良のタイムを塗り替えられないという展開が続きます。そのなか、第1ヒートトップの太田が、奈良のタイムを約0.7秒逆転。結果的には公開練習日も合わせたすべてのヒートでベストタイムを奪う走りを披露し、今シーズンの最終戦を優勝で締めくくりました。

また、第1ヒート10番手の天野佳則は、第2ヒート前半のハイスピード区間を果敢に攻め、約3秒タイムアップ。ポジションを7位まで上げることに成功しました。

今シーズンは第4戦スナガワで3位表彰台を獲得するほか、第5戦切谷内で5位、第2戦恋の浦と第6戦今庄では6位に入賞する活躍をみせた本道治成は、第1ヒートで8番手につけるものの、第2ヒートは後半セクションで大きく遅れ15位に終わり、惜しくも来年のシード権を獲得することはできませんでした。

前戦でJD3クラスのチャンピオンを決めた坂田一也のアクセラは、散水直後の路面に苦しみ、第1ヒート6番手からポジションをひとつ上げた5位で、最終戦を終えています。


JD9クラス優勝/太田智喜コメント

「ホームコースのタカタで若い選手に負けるわけにはいきません。思いっきり、若い芽を摘ませてもらいました(笑)。いつもどおり、丁寧なライン取りを心掛けつつも、ハイスピードコースに対応するためにかなり攻めました。来シーズンに向けて、最終戦を優勝で締めくくることができて良かったと思います」


JD3クラス5位/坂田一也コメント

「散水の量が予想以上に多く、軽量コンパクトなクルマが多いJD3クラスのなかでは、重量級の僕のクルマの場合、ウエット路面になると苦戦するんです。せっかくの高速コースでパワーを活かすことができずに残念です。来年は、ウエット路面でもリベンジできるように頑張ります」


ホームコースで磨き上げたドライビングテクニック

今シーズンは、シリーズの有効戦数ギリギリとなる5戦にエントリーした太田智喜。開幕戦コスモスで優勝、第2戦恋の浦で3位と順調な滑りだしをみせましたが、第3戦丸和で7位、第6戦今庄で5位と苦しいシーズンを過ごすこととなりました。その太田が、「来年に繋げるために」と、必勝体制でホームコースのタカタに挑みました。

「路面がしっかりと整備されているタカタは、すごく走りやすい一方で、例えば砂利の多い時や少ない時など、同じコースでも路面コンディションの違いで攻め方やセッティングを変えないと、タイムに大きく影響する難しいコースでもあるんです」という太田は、その難しいコースで「どんな路面でもとにかくクルマを前に出す走りをする」という走りを身に付けました。寸分狂わない正確なライントレースと、無駄な動きを一切排除した太田の走りは、一見すると地味な走りに思われがちですが、実際にはコーナーの進入スピードを高めにキープし、コーナリングの旋回スピードを高めに保つアグレッシブな走りでもあります。

「1500ccのクルマですから、一度速度を下げてしまうと速度の回復に時間がかってしまいます。そのため、可能な限りスピードを高めにキープし、逆にオーバースピードになりすぎてクルマの動きがブレてしまわないよう、そのうえで常に路面の良いところを走るように集中して走っています」と太田。今回の決勝第2ヒートは、走行前の散水量が多かったためにほとんどのドライバーがウエットタイヤを選択していましたが、そのなかで唯一太田はフロントにドライ、リヤにウエットのタイヤでスタートし、わずかに路面が乾いた部分を見逃さない攻めの走りで、最終戦優勝を奪い獲りました。

「フロントがしっかりと路面をつかまえ、どんどん積極的にアクセルを開けられるようなセットを選択しました。いつもよりストレートが長いので、そういったところでもしっかりと(タイムを)稼がないといけないので」と太田。ライバルたちが敬遠するセットアップを可能にする繊細かつ大胆な走りが、太田の大きな武器となります。

「来年は、チャンピオンを奪還できるように頑張ります」と太田。最終戦優勝を来シーズンのステップボードになることに期待がかかる最終戦となりました。



Text & Photo by CINQ LLC

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