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日本国内レース

  • 2022/07/06
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PRⅢジャパンツアー第3戦 若武者、箕輪卓也がSUGOと筑波に続く3連勝を独走で達成

7月3日、オートポリスでロードスター・パーティレースⅢの「ジャパンツアーシリーズ第3戦」が開催されました。NDシリーズクラスは5月15日の北日本で最年少優勝記録を達成した35号車・箕輪卓也が、1週間前の西日本で最年長優勝記録を更新したばかりの88号車・本多永一を従えての独走劇。20歳の若武者がジャパンツアーシリーズでの初優勝とともに、3連勝を飾りました。


21年目を迎えたロードスター・パーティレースⅢが、ついに九州の地にも足を踏み入れました。この日、大分県のオートポリスでは「MAZDA FAN CIRCUIT CHALLENGE DAY 2002 in AUTOPOLIS」と題し、マツ耐やサーキットトライアルの大分ラウンドと並び、ジャパンツアーシリーズ第3戦もメインイベントのひとつに組み入れられたのです。

エントリーはNDシリーズクラスに14台、NDクラブマンクラスに7台で、合計21台が混走で戦いに臨みました。今回のシリーズクラスは全員が経験者ですが、160号車の尾崎俊介は昨年NCシリーズに参戦(5戦)していたため、NDに乗り換えてからは今回が初出場となります。


前日までの好天から一転し、当日の天候は曇り。朝方のサーキット周辺は雨もパラつきました。15分間の公式予選はオンタイムの9時25分に開始、気温23℃・路面温度29.6℃・湿度80%というのが手元の計測データです。全長4674mかつ最大標高差52mというオートポリスにつき、先頭でコースに入った箕輪が最初にタイムを出すのに5分近くかかりましたが、そこで記録したタイムがコースレコードとなる2分21秒218。前日の練習走行時のベストから約2秒もタイムを削りました。

2番手タイムは1週間前の西日本シリーズでポールtoウインを果たした63歳の本多で、タイムは2分22秒498。さらに81号車・瀧口智弘が2分23秒233、103号車の松尾康博が2分23秒286で続きました。そして予選5位と6位のタイムをクラブマンクラスの選手がマークしたため、シリーズクラスの入賞圏内となるグリッド4列目は、69号車の相澤康介と1号車の菊池峻斗が着く事となりました。


この日のオートポリスは予選後にも雨が降って心配されましたが、決勝前には空が少し明るくなってきました。直前のコースコンディションはドライで、気温25℃・路面温度32℃・湿度69%というデータです。

ほぼオンタイムの12時39分にローリングスタートで、7ラップ先のチェッカーを目指す戦いが始まりました。シグナルがレッドからグリーンに変わるまでは、全車が2列の隊列を維持しなければならず、もちろんスタートラインを越えるまでは前車を追い抜くことはできません。

このスタートで、2番グリッドの本多は加速が遅れ、先頭の箕輪には1.5秒のリードを許してしまいますが、後続でつっかえる形になった3番グリッドの瀧口に対しては1.0秒台のマージンを築いて2番手で通過、以下4番手の松尾からクラブマンクラスの松原と山根、そしてシリーズクラスの相澤と菊池という総合8位までの上位グループは各車の間隔が1秒以内ながらも、オープニングラップは同じ順位で戻ってきました。唯一その後方11番グリッドの尾崎俊介が2台を抜いて9位へとジャンプアップしていました。

トップの箕輪は2周目に3.1秒、3周目に4.3秒、4周目に5.3秒と貯金を順調に増やして独走状態に。一方で2位の本多の後方に瀧口と松尾が接近。とくに4周目に入ると松尾の勢いが加速し、5周目には瀧口を完全にロックオン。続く6周目の1コーナーでインを差して3位に浮上しました。もちろん瀧口も諦めずに追走しますが、結果この2台のバトルによって、2位を走る本多が安全圏に入ることができたようです。

スタートでジャンプアップした尾崎は、じつはNDでサーキットを走るのはこの日が初めてでしたが、その後も快進撃を続けさらに3台をパッシング。最終的には5位まで順位を上げました。また、一度は後方グリッドのライバルに一度抜かれた相澤も諦めずに追いかけた結果、最終ラップの1コーナーで相手のミスを誘って入賞圏内の6位へと復帰しました。

結果、順位はトップチェッカーでNDシリーズ優勝が箕輪。続いて2位の本多と3位の松尾がポディウムフィニッシュ。以下、4位の瀧口、5位の尾崎、6位の相澤までが入賞となりました。


NDクラブマンクラスでは、上位2台が予選からシリーズクラスの上位陣とも互角の走りを披露。決勝も時にサイドbyサイドの激戦を繰り広げましたが、最後に笑ったのは155号車の松原泰世でした。2位に山根正和、3位鈴木 篤でポディウムフィニッシュを飾りました。なお鈴木は今回の正式表彰のタイミングで、通算10シーズンかつ30戦以上のパーティレース公式戦出場者を讃える「Great Party Racer賞」も授与されました。


箕輪はこれで北日本シリーズ第2戦(5月15日)から東日本シリーズ第2戦(5月22日)、そして今回のジャパンツアー第3戦と3戦連続の総合優勝。「昨日初めて走ったサーキットでポールtoウインできたことで、少しは成長できたかと思います。じつは残りのジャパンツアーも富士以外は未経験なのですが、それよりも9月の東日本の第3戦に集中したいというのが本音です」と次の目標を語っています。


ジャパンツアーシリーズの次の戦いは、少しインターバルが開いて、9月24日に静岡県の富士スピードウェイで開催の第4戦、パーティレースの次戦は8月21日、岡山国際サーキットでの西日本シリーズ第3戦となります。

Text & Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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