全日本ジムカーナ最終戦　PN1は小林キュウテンが2年ぶりに全日本戦優勝

2019/10/09

全日本ジムカーナ最終戦　PN1は小林キュウテンが2年ぶりに全日本戦優勝

10月6日(日)、鈴鹿サーキット南コースで全日本ジムカーナ選手権の最終戦となる第10戦が開催され、PN1クラスで小林キュウテンが実に2年ぶりとなる全日本戦優勝を飾りました。

さわやかな秋晴れに恵まれたこの日、鈴鹿南コースには全国から138名ものジムカーナスペシャリストが参加し、ファイナルラウンドの覇を競いました。そのうちPN1クラスにロードスターが20台、PN3クラスにはRFが6台、SA3クラスにRX-7が4台の計30台のマツダ車がエントリーしました。
コースレイアウトはカートコースの特徴を生かし、順走、逆走、パイロンターンを織り交ぜたストップ&ゴーに長めのストレートをプラスした難易度の高い設定。気温は午前中が25度、午後も27度ほどとこの季節としては高めながら、すごしやすくギャラリーにとっては絶好の観戦日和となりました。一方で路面温度は終日高めで午後には36度まで上昇し、ドライバーを悩ませるタネとなりました。

PN1クラス

前日の公開練習から調子が良かったという小林キュウテンは、「前回の九州では路面コンディションもあって悔しい思いをしましたが、今回はニュースペックのタイヤとコースの相性もバッチリで、車のバランスとブレーキングのマッチングもかなりよかった。自分が長年ジムカーナで培ってきた経験から、今回はブレーキ勝負と読んでトライしました。特に2本目は自分でも納得できる攻めの走りができました。」と久しぶりに手にした優勝を嬉しそうに語ってくれました。
すでにシリーズチャンピオンを決めている小俣洋平は、粘りの走りで3位フィニッシュ。「タイヤでかなり差が出ている部分をカバーしようドライビングやセットアップを変更して臨みましたが、逆に良い部分を生かすことができない結果になってしまいました。やはり勝ってシーズンを締めくくりたかったです」と悔しさを滲ませていました。
また、今回が全日本ジムカーナ戦初出場となる小暮ひかるが6位入賞し初表彰台を獲得しました。今年免許を取ったばかりの18歳。初心者マークを付けた白のロードスターと、緑のレーシングスーツに身を包んだ小暮は、「入賞出来て嬉しい半面、ちょっと悔しい。もっと上を目指したいです」と満面の笑顔を浮かべながらたくましいコメント。来年がとても楽しみなルーキーが登場しました。

PN3クラス

前戦でロードスターRFの全日本戦初優勝を飾った天満清が6位入賞。「金曜、土曜の練習走行はいい手応えを感じていたのですが、1本目の結果を踏まえて変えたセットアップが上手くいきませんでした。とは言え、今回はストレートがやや長く、86/BRZに対してパワーで不利な部分を、ロードスターの加速の良さとコーナーの旋回速度でカバーしてどうにかいい勝負ができました。タイムも上がってきているし、調子もいいのでこの流れをキープして来年につなげたいですね」と自らの走りに手応えを感じているようでした。

SA3クラス

第9戦でRX-7を駆って優勝した藤井雅裕が今回はSCクラスにエントリー。代わってSA3のレギュラーRX-7ドライバー陣が奮戦し、野本栄次が4位、鰐部光二が5位にそれぞれ入賞。鰐部はシリーズ5位となった。

これで2019年の全日本ジムカーナ選手権は全10戦が終了しました。各クラスでチャンピオンを獲得された皆さん、おめでとうございます。2020年の開幕戦は3月29日、ツインリンクもてぎの南コースで開催となります。お楽しみに。