ジムカーナ第8戦　PN1は小俣洋平が5勝目でシリーズチャンピオン獲得

2019/08/06

ジムカーナ第8戦　PN1は小俣洋平が5勝目でシリーズチャンピオン獲得

全日本ジムカーナ選手権の第8戦が8月4日、宮城県のスポーツランドSUGO　西コースで開催され、PN1クラスは開幕から4連勝を飾った小俣洋平が5勝目を挙げ、PN1クラスへの参戦1年目でシリーズチャンピオンを獲得しました。2位は今季2勝を挙げている小林規敏、3位に小林キュウテンが入りました。
PN3クラスではロードスターRFを駆る地元宮城出身の佐藤宏明が4位を、SA3クラスはRX-7の葛西悠治が4位でそれぞれポディウム入賞を果たしました。

PN1クラスの結果

第8戦の週末、宮城県内の天気予報は晴れ/曇りとなっていましたが、肝心の日曜日は予報が外れ、SUGOの西コースは朝から霧に包まれ、小雨の舞う状況となりました。8:15からの第1ヒートでは、路面はほぼウェット状態でスタート、午後から天候は回復するとの予報もあり、勝負は第2ヒートに絞られる事になりました。
コースはタイトなカートコースを利用したGO＆STOPを主体に3本のパイロンターンを組み込んだ、攻めがいのあるレイアウト。PN1の第1ヒートは小俣洋平が脱輪の判定で10位、暫定トップは小林規敏が獲得。勝負となる第2ヒートは天候の回復が予想より遅れ、最初のスタートとなるPN1はその路面コンデションが危惧されましたが、無事ドライ状態でスタートとなりました。
ジムカーナの出走順はそれまでのシリーズランキングによって決定されるため、小俣が最終、小林はその1本前という出走となります。まずは小林がこれまでのPN1のタイムを更新し暫定トップに、最終出走となる小俣は小林のタイムを確認することなくスタートとなりますが、第1ヒートの脱輪やチャンピオン獲得のプレッシャーに臆することなく、スティディな走りを披露。見事に小林のタイムを0.145秒上回りシリーズチャンピオンに輝きました。小俣は「金曜日の練習走行からフィーリングは悪くなく、イケるという感触はありました。ただ日曜日朝のウェットコンディションは想定外だったので少し慌てましたが、午後は回復すると読んでドライセットに掛けました。イメージ通りに走ることができれば、勝てると自分に言い聞かせていましたが、チャンピオンを獲得できてホッとしています」
一方の小林は「悔しいの一言です。ここで勝って小俣さんに食らいつくつもりでいましたが、届きませんでした。いくつかミスしたところもあり、パーフェクトな走りができいないので、まだまだですね。今の自分に足りない部分を補って来年こそはという気持ちです」と語っています。

PN3＆SA3クラスの結果

PN3クラスは地元宮城の佐藤宏明が4位と健闘。コンスタントに上位入賞を続け、シリーズ5位につけていた磯野剛治は3位相当のタイムを記録するも痛恨のパイロンタッチで残念ながら15位へと後退してしまいました。SA3クラスは4位葛西悠治に続き6位に鰐部光二も入賞。シリーズランキングもそれぞれ5位6位に入っています。

新チャンピオンの小俣洋平さんにロードスターについて伺いました。
「昨年まで乗っていたRX-7もいいマシンでしたが、さすがに古さを感じる部分がありました。メンテナンスも年式相応に気を遣う必要もあり、コストもやはりそれなりに・・・。対するロードスターは新車という部分はもちろんありますが、こういった競技に使う場合でもメンテナンスが楽です。基本的な部分と消耗品だけちゃんと見ておけばトラブルフリーでまず壊れません。サイフに優しいクルマです。あとはやはりジムカーナという競技に対してこれほどマッチするクルマは他にないでしょう。PN1は1600cc以下の2輪駆動車で改造範囲も狭く、カテゴリ－的には一番下位のクラスなのですが、上位クラスの優勝タイムよりも速い事がよくあるのが、それを証明しているのではないでしょうか。サイズとパワーのバランス、それに優れた操縦性がジムカーナドライバーを虜にしていると思います。スーパージムカーナマシンですね」小俣さんありがとうございました。そしておめでとうございます。