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  • 2025/07/28
  • S-Tai

マツダ車が大躍進、真夏の九州ラウンドで2台が初クラス優勝

7月26日(土)・27日(日)、大分県のオートポリス国際レーシングコースにて、ENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第5戦「スーパー耐久レースinオートポリス」5時間レースが開催され、ST-5Rクラスには6台のロードスターが出場し、610号車KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児/山本謙悟)がトップチェッカーを受け、2位に27号Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER(杉野治彦/古谷悠河/勝木崇文)、3位に76号車PROGRESS高砂ロードスター(徳藤一貴/ISHIKEN/恵木勇哉/加藤潤平)が入りポディウムフィニッシュを飾りました。また、ST-5Fクラスには17号車DXLアラゴスタNOPRO☆DEMIO(加藤芳皓/小西岬/大井貴之/野上達也)が出場し、白熱した終盤のバトルを制し見事クラス優勝を果たしています。ST-4クラスは66号車odula TONE MOTUL ROADSTER RF(猪俣京介/藤原優汰/徳升広平)が3位表彰台を獲得しました。


シリーズ後半となる九州ラウンドは26日に予選、27日に決勝の二日間で開催されました。26日に行われた予選では晴天に恵まれ全車スリックタイヤでのアタックとなりました。ST-4クラス66号車は、Aドライバーの猪俣とBドライバーの藤原が好タイムでまとめクラストップを獲得。ST-5Rクラスでは88号車村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)のAドライバー村上が2分13秒179という驚異的なタイムを記録すると、続くBドライバー太田はそれを上回る2分12秒001のクラスレコードを更新してクラストップを獲得。開幕から第5戦まで連続PP獲得の記録を作りました。2位に76号車、3位に610号車が続く結果となりました。ST-5Fクラスの17号車は5番手からの出走となります。尚、ST-4クラスの37号車DXLパワーミネラEVO☆NOPRO☆NCロードスター(ジョニー小倉/大谷飛雄/野上敏彦)はピットロードで異物を拾ってパンクしたためBドライバー予選に出走できず、ピットからのスタートとなります。


決勝レース開始前は風が強く小雨も見られるなどやや不安定な天候だったものの、全車スリックタイヤで決勝レースがスタートしました。スタート直後こそ混乱はなかったものの、1周回って戻ってくるとST-4クラスの66号車が後続の引き離しにかかり、ST-5Fクラス17号車は2ポジションダウン。ST-5RクラスはKOSHIDO RACING柴田が2位へポジションアップしています。レース中盤までは各車順位を入れ替える展開が続きましたが、2時間40分経過時時点でST-TCRクラスの車両がクラッシュ。フルコースイエローが掲示され、数分後にはSCランに切り替えられました。すると各車一斉にピットイン、この時点でST-4クラスは66号車がクラス2位、ST-5Fクラスは17号車がクラス3位、ST-5Rクラスは610号車、88号車、76号車の順となりました。その後約15分後にレースは再開。すると610号車と88号車の争いが熾烈なものとなり、残り1時間20分を過ぎる頃には、88号車が610号車をパスしトップへと浮上しました。その後順調に周回を重ね、2位以下に大差をつけた88号車でしたがレースが残り5分となった頃、モニターにチーム全員がピットで完走を祈る姿が写される中、ジェットコースターストレート先の右コーナーでST-Xクラスの23号車と接触、コースアウトを喫してしまいます。これにより88号車はグラベルにスタックし、復帰するもののクラス5番手へと順位を落とすこととなりました。一方でST-5Fクラスは白熱した展開を見せます。17号車がトップを走る4号車フィットに接近し、数周にわたるバトルの末に第2ヘアピンでインを刺しトップへと躍り出ます。結果、ST-5Fクラスは17号車がチーム初のDE型デミオによるトップチェッカーとなりました。ST-5Rクラス610号車が初優勝を遂げ、27号車、76号車がそれに続き表彰台獲得となりました。尚、88号車は接触の影響でマシンを破損しながらも、5位でチェッカーを受けることでシリーズチャンピオン獲得にまた一歩近づく結果となりました。なお、65号車odula TONE制動屋ROADSTER(外園秋一郎/伊藤裕仁/宮崎邦紘/山市遼平)はクラス4位入賞、89号車村上モータースMAZDAロードスター(MAKOTO/江袋光貴/米川直宏/岩岡万梨恵)はクラス6位完走となっています。また、ST-4クラスは、66号車が中盤に10秒のペナルティストップを受けつつも3位でチェッカーをうけ、チームの底力を見せる結果となりました。


ST-5Rクラス優勝のKOSHIDO RACINGチーム代表佐藤元春は、「スタートの柴田がトップを奪ってくれて、その後はトラブルでペースダウンするものの、再びトップ争いをすることができたことで勝利が手に入ったと思っています。このオートポリスで初優勝を遂げることができてとっても嬉しいです」、と語っています。


NOPROチームにサポート役として参加した九州マツダ本社の光延誠也さんは、「今回はお手伝いで参加させていただきましたが、クラス優勝まで味わうことができて光栄に感じています。私たちも10月のマツダファンフェスタ富士では、マツダチャレンジレースの優勝目指してがんばります」、と語ってくれました。


本年のスーパー耐久シリーズは、残すところあと2戦。第6戦は10月25日・26日に岡山国際サーキットにて開催されます。



Text and Photos by MZRacing

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