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  • 2025/07/08
  • S-Tai

灼熱のS耐SUGO、120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」が悲願の初優勝

7月5日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2025 Empowered by BRIDGESTONE第4戦「SUGOスーパー耐久4時間レース」が開催され、ST-5Rクラスでは120号車倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER(上田純司/久米田昴/吉田恭将/南澤拓実)が悲願の初優勝を達成。88号車 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/太田達也/黒沼聖那/吉田綜一郎)が2位、65号車 odula TONE 制動屋ROADSTER(外園秋一郎/伊藤裕仁/丹羽英司)が3位に入り、ST-5Fクラスでは17号車DXLアラゴスタNOPROデミオ((加藤芳皓/小西岬/大谷飛雄)が3位表彰台を獲得しました。

シリーズの折り返しとなるSUGOラウンドは、クラスによって2グループに分けられ、マツダ車の参加するST-5Rクラス、ST-5Fクラスは土曜日のワンデイ開催です。午前にノックアウト方式での公式予選、ピットウォークを挟み、正午過ぎから4時間の決勝レースというレースフォーマットで行われました。予選開始前まで強い雨が降っていたため、路面はヘビーウェットとなっていましたが、Q1予選開始直後から天候が一気に回復。Q2予選の時点では青空も見えるほどとなり、レコードラインは乾いていくという難しい路面コンディションとなりました。ST-5Rクラスは、シリーズランキングでポイントリーダーの88号車が4戦連続でのポールポジションを獲得。フロントロウには、120号車が続きます。3番手は610号車KOSHIDO RACINGロードスター(佐藤元春/柴田優作/浅井康児)で、Q2予選途中にスリックタイヤへと交換する戦略を選択していました。

決勝レース前のグリッドウォークが行われる頃には、灼熱の日差しが降り注ぐ真夏日となります。ローリングスタートで全車がスタートし、2周目には120号車が88号車をオーバーテイクしてトップに立ちました。「スタートで前に出て逃げ切るという作戦でした。ミスはあったものの、決してペースは悪くなく、暑い中集中して走りました」、と語ったスタートドライバーの久米田は、約80分超えのロングランで次の吉田にバトンを繋ぎます。そして最後は、ベテランの上田が粘りの走りでトップを守り、チーム発足以来初めてとなるクラス優勝を飾りました。2位にはポイントリーダーの88号車、レース中盤からポジションを上げ3番手を走行していた27号車Maple Hiroshima MAZDA ROADSTER(杉野治彦/古谷怒河/勝木祟文)は、終盤に88号車を交わして120号車に数秒差にまで迫りながら、残り3分でまさかのエンジンブロー。なんとかピットに戻ったものの、そのままレースを終えることとなりました。これにより、すぐ88号車の背後まで追い上げた65号車が3位でチェッカーを受け表彰台獲得となります。4位は610号車、5位は89号車村上モータースMAZDAロードスター(MAKOTO/江袋光貴/米川直宏/岩岡万梨恵)です。6位の76号車 PROGRES高砂ロードスター(徳藤一貴/諸井亮介/恵木勇哉/宮城長靖)はQ1予選でミッションブローが発生したものの、決勝レースまでのわずかな時間で交換を完了し、6位完走を果たしました。ST-5Fクラスの17号車は、前戦でトラブルによるリタイヤとなったDJ型のMAZDA2ディーゼルに変わって、DE型デミオでのエントリー。クラス4番手でスタートし、速さをもつ若手の大谷と小西、そしてAドライバーの加藤が踏ん張り、DE型デミオとしては初のST-5Fクラス3位表彰台を獲得しました。

120号車チーム監督の井上恵一は、「富士24時間レースで6人全員が表彰台に上がり、今回のSUGOでの優勝とすごくいい流れでやってきました。パーティレースからチャレンジプログラムを通じてステップアップしたドライバーがS耐で優勝できることは、非常に意義のあることだと思いますし、現在パーティレースに出場しているみなさんも、ぜひ将来に向けてチャレンジして欲しいと思います」、とコメントしました。

今回、120号車には、地元宮城県の東北マツダ多賀城店から佐野夏さんがメカニックとしてチームに参加しています。「このチームは基礎的な技術だけでなく、作業している他のメカニックへの気配り、コミュニケーションが行き届いているなと思いました。また、時間が決まっている中できっちり作業を終わらせ送り出していく時間管理の大切さを学びました。今回の経験を日常の作業だけでなく、東北マツダが参加しているマツ耐レースでも活かしたいです」、とコメントしています。

ST-5Rクラスシリーズランキングは、第3戦富士24時間レース終了時点で、88号車が83ポイントを獲得しておりポイントリーダーとなっていましたが、今回の第4戦を2位で終えたことで、さらに大きくリードを広げています。また、120号車は今回の優勝で、ランキング2位につけています。

次戦のスーパー耐久シリーズは、7月26日〜27日に大分県のオートポリスで5時間レースが行われます。なお、MAZDA SPIRIT RACINGの3台はお休みとなります。

「2025年S耐第4戦SUGOスーパー耐久4時間レース」記録動画はこちら(YouTube 5’35”)

Text and Photos by MZRacing

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