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日本国内レース

  • 2023/06/05
  • ROADSTERCUP

RSC第2戦はS耐と二刀流の山本謙悟NDが堂々の2連勝

富士のロードスターカップ(RSC)第2戦が 5月27日のワンデーで開催されました。今回はスーパー耐久24時間のサポートレースとしての開催で、早朝から多くの観客が押し寄せた中での戦いとなりました。エントリーは37台で、残念ながら2.0のチャレンジとオープンの2クラスが不成立。したがって3代目NCと4代目RFの姿が見えません。


公式予選は8時50分からの20分間。今回は1.5オープンクラスが総合でも上位を独占します。まずは開幕戦のウイナー、23号車の山本謙悟が全体ベストを次々と更新。唯一の7秒台となる2分07秒261でポールポジションを獲得します。実はこのタイム、前日に行われたスーパー耐久の予選で、ST-5クラスのロードスターが記録したベストラップ(2分06秒566=50号車Aドライバーの大井貴之)に迫るもの。というか、その大井選手以外の各ドライバーのベストより速かったという快挙です。

山本に続いたのは開幕戦でも2位だった20号車の佐藤文昭で、タイムは2分08秒072。さらに前年王者の7号車・茂木文明が、2分08秒411を9周目に叩き出して3番手につけます。開幕戦3位の10号車・国分 務は2分09秒031で今回は4番グリッドからのスタートになりました。ここからは1.8クラスの4台が続いて、1.5オープンクラスの5番手は79号車・杉浦 良、同じく6番手は31号車・丹澤勇貴が、総合では9位と10位になりました。

総合での5番手から4台は、2代目NBが多数派を占める1.8クラスの実力者たちがひしめき合います。クラストップは開幕戦で2位だった15号車・中村英貴で、タイムは2分09秒976。続いたのは8号車の関野大志で2分10秒004、このクラスでは唯一のNAに乗る88号車・山田健介が2分10秒014、開幕戦ウイナーの91号車・神谷 誠が2分10秒070と、わずか0.094秒という瞬きすらできない僅差。決勝でも接近戦は必至な情勢です。

事実上、初代NA6CEのワンメイクとなっているのが1.6クラス。ここは昨シーズンから34号車の竹田幸一郎と27号車の野木 強が良きライバルとして鎬を削っています。本日の予選では野木が2分11秒912で、竹田を0.053秒だけ上回りましたが、これまた決勝でもスリップ合戦となることは確実でしょう。総合では14位と15位というポジションになります。

1台が欠場しましたが、20台という最大のグループに成長したのが、1.5チャレンジクラス。ご存知のようにパーティレースと同じ車両とレギュレーションのため、両方に参戦する強者もいて盛況が続いています。予選で輝いたのは171号車の野村 充。昨年からパーティレースのジャパンツアーシリーズを主戦場にして、最終戦では3位表彰台を獲得している実力者です。クラスで唯一、15秒を切る2分14秒670でトップとなりました。これに続いたのが開幕戦のウイナー、155号車の松原泰世で、タイムは2分15秒139。昨年の松原はパーティレースのクラブマンクラスで連戦連勝を誇り、今季はジャパンツアーにステップアップ。5月5日の第2戦で2位と健闘しています(野村はこのレースで4位)。

このクラスはまだまだ、パーティの強豪メンバーが続きます。主に西日本シリーズで戦っていた桂 涼が2分15秒188で3番手、今年4月の北日本クラブマンでデビュー2連勝を飾った石塚崇宣が2分15秒583を記録。グリッド3列目からは16秒台となり、63号車の小野佳寿美と50号車の田中悠太までが入賞圏内で決勝をスタートします。ちなみに昨年のチャンピオン、38号車の中村 進が7番手に沈んでいることからも、このクラスが激戦でレベルが高くなっていることがうかがえます。


予定より6分ほど遅れて、12時41分に8ラップの決勝のスタートが切られました。スタートは苦手というポールポジションの山本でしたが案の定、出遅れて佐藤の先行を許します。ところが、ダンロップの立ち上がりで加速すると、2つ先のGRスープラコーナーで抜き返すことに成功。結局、オープニングラップも先頭で通過していきます。総合3位もスタートで逆転。国分が茂木を抜いて3位に浮上すると、2周目には先頭の2台を激しく追い詰める展開になりました。

少し後方の1.8クラス勢では、関野が中村をかわして先頭で戻ってきます。もっと凄かったのは神谷で、スタートで山田を抜き去ると、ヘアピン先の300Rで中村もパッシング。あっと言う間に関野をターゲットにとらえますが、この日の関野はクラス8位に終わった開幕戦とは別物。神谷も早い決着は諦めて追走に入ります。一方でクラス3番手だったNAの山田はなんと総合7位から12位へと、大幅にポジションをダウン。ここから挽回に入ります。

今回も一騎討ちとなった1.6クラスの首位争いは、8ラップの最初から最後まで延々とバトルが続きました。3周目にスリップを利用して竹田が野木を抜き去ると、4周目には野木がお返し。さらに5周目には竹田が再逆転した後もテールtoノーズ状態でしたが、最終盤には1.5オープンクラスの1台が間に挟まってしまったのが野木にはアンラッキー。竹田が先にチェッカーフラッグを受けました。

期待に違わず、1.5チャレンジクラスもドッグファイトが展開されます。スタートで見せてくれたのが前年王者の中村で、なんと3台抜いてクラス4位で戻ってきます。そして2周目には早くも松原が0.615秒差に野村を追い詰めて、首位奪還のチャンスをうかがいます。その後方でも、まずは中村に出し抜かれた石塚が反撃を開始します。早くも2周目に抜き返して4位のポジションに復帰。さらに桂を攻め立てて、ついに7周目にパッシング。開幕戦に続いて、2戦連続で3位表彰台に立って見せました。

8ラップの決勝も、結局最後までリーダーボードの最上段は「23」のまま。山本が総合と1.5オープンクラスで開幕2連勝を達成し、佐藤と国分も2戦連続での2位と3位という結果になりました。1.5オープンクラスは参加6台のために、ここまでが入賞です。

これに続く1.8クラスのトップ争いは、5周目の最終コーナーから直線にかけて神谷が関野をロックオン。スリップから抜け出した6周目の第1コーナーで逆転に成功します。もちろん関野も最後まで諦めませんが、0.336秒だけ及びませんでした。以下、3位にはクラス5番手からスタートし、山田に続いて6周目に中村を抜き去った55号車の澤田 薫が、殊勲のポディウムをゲット。1.8クラスも参加7台のため、ここまでが入賞です。

一方、1.6クラスは野木に朗報がもたらされました。竹田がストレートで追い越し妨害行為を行ったという裁定がくだり、競技結果に対して5秒のペナルティが加算。竹田のリードは0.104秒しかなかったので、当然のように優勝カップは野木の手に。参加3台のために、入賞対象も野木ひとりという結果になりました。

最後まで、目が離せなかったのが1.5チャレンジクラスのバトルです。松原が野村をとらえたのが7周目。ヘアピンの立ち上がりで失敗した野村を300Rでロックオンし、次のダンロップでインを奪うことに成功します。ところが好事魔多しで、ファイナルラップのダンロップで今度は松原がオーバーラン。松原も気を取り直して、最終コーナーからコントロールラインの間でスリップから抜け出すと、野村とのギャップは0.000秒の同タイム。ただしオフィシャルの判定は野村の優勝となりました。さらに3位の石塚に続いて桂と小野、中村までが入賞です。


なお、この1.5チャレンジクラスには、寺田陽次郎さんが率いるチームテラモスから大挙3名がエントリー。その中では今回の紅一点、99号車の矢島貴子が予選・決勝とも最上位でした。“SPARK”というブランドのミニカーを日本に輸入しているビジネスウーマンの彼女は、すでにパーティレースの北日本シリーズでもキャリアを重ねています。今回はチームメイトたちの先を走り、クラス15位で決勝レースをフィニッシュしました。


1.5オープンクラスで昨シーズンから4連勝となった山本は「スタートは今日もやらかしました。でも、オープニングラップで追いつけて、前に出られたのはラッキーでした。プッシュした3周目で意外と開いたので楽になり、最後は少しクールダウンしながらでしたね。実はS耐のロードスターと同じタイヤ(ポテンザRE-71RS)なので、自分たちのレベルの高さを少しアピールできたと思います」とコメントしました。


1.8クラスで開幕2連勝となった神谷は「8号車はなかなか速くて手強かったです。最後はストレートでスリップから抜け出してトップに立てましたが、そのあとはディフェンスが大変でした。今年は昨年速かった方が出ていないのもチャンスかなと。マシンのコンディションもまずまずの状態なので、3年ぶりのチャンピオンを狙っていきたいです」と振り返りました。


1.6クラスで逆転優勝となった野木は「最初は竹田さんともう1台(1.8クラス)と合計3台でのスリップ合戦でしたね。結局、最後は抜かれてしまった上に、別のマシンが間に入って万事休しました。でも、バトルは楽しかったので、また次にと思っていたら、望外の結果になりました。ご褒美をもらった気分です」と笑顔でした。


1.5チャレンジクラスの野村は「パーティレースが今ひとつだったので、リセットの意味もあって富士に挑戦してみました。先日、負けちゃった松原選手にリベンジできたのは最高です。決勝は勝ちたい気持ちが強くて、少し守りに入ったところは反省しています。ただ、ミスした後もクリーンに対応できたと思いますし、相手のミスを誘うこともできたのはよかったと思います」と喜びを語りました。


次なる戦いのRSC第3戦は、7月22日(土曜日)に開催が予定されています。


●富士チャンピオンレース

http://www.fsw.tv/freeinfo/005515.html



Text by T.Ishida

Photos by S.Kokubo(Fuji Roadster Cup Community)/T.Ishida

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