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日本国内レース

  • 2023/06/01
  • ROADSTERCUP

RPR東日本第2戦 最終ラップの最終コーナーで松原泰世が逆転

5月28日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第2戦が開催。パーティレース発祥の聖地だけに、今シーズンも予選・決勝とも毎戦3グループ以上に分けて行うという、スケールの大きさを誇っています。その第3レースのNDシリーズ決勝では最後にドラマが発生。クラブマンから今季ステップアップしたばかりの松原泰世が、2戦目にして大逆転の金星を挙げました。


NDシリーズはエントリー22台。公式予選は9時20分からの15分間で争われました。9時30分の段階で気温24.8℃/湿度59%/路面温度36.0℃と、コンディションも刻々と変わっていきました。ほとんどのマシンがすぐにアタックに入りますが、そこでトップに立ったのはデビュー2戦目の281号車・宮園拓真で、タイムは1分10秒920。ご存知の方も多いでしょうが、彼はグランツーリスモの元世界チャンピオンです。これに先日の開幕戦で、「Great Party Racer賞」を授与されたベテラン、91号車の沢崎祐一が1分11秒061、2021年に同じく受賞済みの78号車・出来利弘が1分11秒087を記録して続きました。

そして5分が過ぎた頃、133号車の辻田佳典が叩き出したタイムが1分10秒835。さらに9分が過ぎてから105号車の菅原達也がアタックに入りますが、最初に記録した1分11秒077は走路外走行で採用されず、セカンドベストの1分11秒189で6番グリッドに決定。5番グリッドには昨年、クラブマンで連戦連勝を誇った155号車の松原泰世が1分11秒130で滑り込みました。結局、10秒台は辻田と宮園の2名。グリッド2列目にベテランの沢崎と出来が並び、さらに若手の松原と菅原が入賞圏内で決勝をスタートします。ちなみに松原は前日の富士ロードスターカップからの2連戦。4号車の渡邊敏康も同様のタフガイです。


決勝は最後に大きなドラマが待っていました。ちなみに第2戦はジャパンツアーシリーズとダブルタイトルだった開幕戦とは異なり、グリッドに一度静止してからのスタンディングスタート。

スタート時刻は13時43分で、直前となる13時30分のコンディションは気温26.4℃/湿度39%/路面温度47.3℃。初ポールの辻田でしたが、無難にこなして先頭でオープニングラップを帰ってきました。一方で、e SPORTなら誰にも負けない宮園は明らかに出遅れてしまい、3番グリッドから出た沢崎が入れ替わって逆転に成功しました。さらに4番グリッドの出来は、体調不良のアクシデントが発生し、コースサイドにマシンを止めて無念のリタイア。そこで松原と菅原がひとつずつポジションをアップしました。

序盤の焦点は宮園のパフォーマンスでした。まずは抜かれた沢崎をすぐにロックオン。3周目には抜き返して戻ってきました。さらに勢いは止まらず、トップの辻田にも徐々に接近。7周目には0.620秒差となり、そこから4周にわたってテールtoノーズで攻めまくりました。ただ、そのバトルを後方で見つつ、チャンスを待っているファイターがいました。それは松原で、まずは9周目の最終コーナーで少しアウトに膨らんだ沢崎をキャッチアップ。10周目の1コーナーでインに飛び込むことに成功しました。さらに12周目の第2ヘアピンで、宮園が辻田に仕掛けた反動で立ち上がりの加速が鈍ったところを見逃しませんでした。バックストレートでスリップから抜け出して、最終コーナーでインを奪取。ここで2位に浮上して、先頭との差は0.632秒に…。

残りは3ラップ。13周終了時点では0.277秒差まで詰めましたが、次の1周は少し差が開いて0.451秒差でファイナルラップに突入。こんな限界状態でも、松原の作戦は明白でした。「辻田選手がインを開けないように頑張ることで、どこかで立ち上がりが鈍るところがあるはずだ」と…。そして宮園を抜いた時と同様に、第2ヘアピンからの加速で勝っていることを確信すると、バックストレートで背後についてロックオン。最終コーナーでインに飛び込むと、辻田も1台分のスペースを残しておくフェアプレーを見せました。実は松原、前日の富士ロードスターカップではパーティレースでもライバルの野村 充と一騎打ちの末、2位に敗れていました。今日こそはと意気込んできた筑波で、奇跡とも思える逆転劇を達成したのでした。


改めて整理しますと、優勝は松原。今年からステップアップしたシリーズでは5月5日の開幕戦でも2位と健闘しましたが、早くも第2戦で初めての頂点を極めました。2位の辻田と3位の宮園も初めての表彰台です。以下、菅原に沢崎と続き、6位の2号車・鷲尾拓未はデビュー2戦目での初入賞となりました。


松原は「シリーズの壁の高さは開幕戦でも痛感させられました。なので今日の予選順位では優勝は厳しいだろうから、とにかく最善を尽くそうと切り替えました。それが逆に良かったみたいです。最後まで冷静に戦えました」と振り返りました。


なお、14台が出走したNCシリーズは今回、2019年から出場したレースはすべて勝利している井尻 薫が、富士のS耐24時間レースと重なって欠場。鬼の居ぬ間に笑ったのは、参戦2年目で開幕戦3位の森本進一でした。


この日最多の25台が出走したNDクラブマンでは、過去3年間をマイカーのNCで戦っていた藤貫直之が、今回はレンタルのNDで参戦。いきなりのポールtoウインで満面の笑顔を見せました。


ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦は7月29日の土曜日に、ここ筑波サーキットで開催を予定。またパーティレースの次の戦いは西日本シリーズの第2戦で、6月11日の日曜日に岡山国際サーキットで行われます。



Text by T.Ishida, Photos by B Sports

MAZDA MOTORSPORTS ロードスター・パーティレースⅢ

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