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日本国内レース

  • 2022/05/04
  • JRC

全日本ラリー選手権第3戦、ベテランの中西昌人/有川美知代組がJN-6クラス3位入賞

4月29日(金)〜5月1日(日)に、愛媛県上浮穴郡久万高原町を舞台に2022年JAF全日本ラリー選手権第3戦「久万高原ラリー」が開催。JN-6クラス(1500cc以下のAT車両、 ハイブリッド車や電気自動車)では、AT仕様のデミオを駆る中西昌人/有川美知代組が3位に入賞を果たしました。同クラスでは、鷲尾駿一/鈴木隆司組が4位、JN-5クラス(1500cc以下の2輪駆動車)では本名修也/湊比呂美組が4位、今シーズンから全日本ラリーにシリーズ参戦している藤原直樹/中嶋健太郎組のRX-8が5位完走を果たしています。


2022年JAF全日本ラリー選手権第3戦は、愛媛県上浮穴郡久万高原町周辺が舞台。標高約1100mに位置し、昨年まで全日本ジムカーナ選手権の舞台ともなっていたハイランドパークみかわを拠点とし、標高1000mを超える山岳路を2日間に渡って走破するターマックラリーです。SSの総距離は105.27km(8SS)で、ラリー2日目には21.66kmという海外ラリーのようなロングSSも用意されていて、ドライバーにもマシンにもタフな1戦となります。

エントリー台数は、併設のオープンクラスを合わせて40台。そのうち、JN-5クラスに2台、JN-6クラスに2台の計4台のマツダ車が出場しています。


SS1は、JN-3クラスで起きたアクシデントにより全車同一のノーショナルタイムが与えられることとなったJN-5クラスは、仕切り直しとなったSS2で藤原直樹/中嶋健太郎組のRX-8がクラス3番手タイムをマーク。その後も藤原組は3番手のポジションをしっかりとキープしていきますが、TC2に向かうロードセクションでクルーの勘違いにより9分の早着ペナルティを受けてしまいます。それでも、SSの合計タイムでは3番手相当の順位をキープし続けた藤原は、2日目もしっかりと走りきり、クラス5位で完走を果たしました。また、デミオで出場した本名修也/湊比呂美組は、サービス毎にダンパーの減衰力や車高を1mm単位で変更するなど細かなセッティング変更を行い、粘りのラリーでクラス4位を獲得しています。


中西昌人/有川美知代組と鷲尾修俊一/鈴木隆司組のベテラン勢がAT仕様のデミオで出場したJN-6クラスは、初日のSS5を終えて中西がクラス2番手と好ポジションにつけます。ところが、「サービスでセッティングを変えたのが裏目に出てしまい、思ったように走れなかった」という中西は、初日の最終ステージとなるSS6でライバルの逆転を許し、クラス3番手にポジションダウン。2日目のロングSS2本ではしっかりと3番手のポジションをキープし、最終的にクラス3位でフィニッシュしました。

また、ラリー歴44年、海外ラリーの経験も豊富で今年72歳になる現役最年長ドライバーの鷲尾は、ラリー序盤は中西に続きクラス3番手と好スタートを切ります。ラリー中盤からサービスで交換したブレーキパッドのフィーリングが合わずにクラス4番手となりますが、「2日目の長距離SSはそれなりに楽しいね。また海外ラリーを走りたくなりましたよ(笑)」とベテランらしい走りを見せてクラス4位完走を果たしました。

■JN-6クラス3位 中西昌人コメント

「2日目のロングSSは中間地点でペースノートをロストしてしまったんですが、なんとか表彰台を確保できてホッとしています。デミオATは2年目になりますが、まだまだ踏めるようにセッティングを煮詰めて行きたいですね」


全日本ラリーにチャレンジ

1500㏄のFFコンパクトカーがメインのJN-5クラスに、クラス唯一となるFRのRX-8で参戦する藤原直樹/中嶋健太郎組。ドライバーの藤原は国内唯一のワンメイクラリーとして開催されていたTRDヴィッツチャレンジの2003年チャンピオンを獲得している逸材。07年から08年にかけては、SC車両のS2000で全日本ダートトライアルを戦ったドライバーです。全日本ラリーには、13年の第8戦ハイランドマスターズに中村晃規のコ・ドライバーとして出場し、全日本初優勝を獲得。この時の参戦車両もRX-8でした。

今年からドライバーとして全日本ラリーに参戦する藤原は、「昔から舗装が得意で、いつか全日本ラリーに出場したいと思っていました。たまたまコ・ドライバーの(中嶋)健太郎くんがRX-8を持っていたので、このクルマで今年の全日本ラリーに出場しようということになったんです」と藤原。コ・ドライバーの中嶋も、藤原が全日本ダートトライアルに出場していた時のチームメイトで、ともにダートトライアルを戦っていた仲間です。

クラス唯一のFR車で健闘する藤原ですが、「第1戦の新城ラリーはサスペンションのセッティングに苦しみましたが、第2戦の唐津からクルマの動きが良くなってきています」とのこと。クラス最大パワーを誇るRX-8については「もう少し余裕で上位に行けるかと思っていたんですけど、スポーツCVTを搭載した上位のクルマがすごく速くて、予想したよりも大変だなと実感しているところです」ということですが、「実際にRX-8に乗ってみたらめちゃくちゃ乗りやすくて、コントロール性の良さが武器になると思います」とRX-8の魅力を語ってくれました。

ラリーは、残念ながらロードセクションでの早着ペナルティが加算されてクラス5位に終わりましたが、SSタイムではクラス3位相当のタイムをマーク。「結果は残念ですが、タイムは自信につながります。特に2日目のロングSSは気持ちよく走れたので、クルマも仕上がってきていると思います。次戦も表彰台を狙って、頑張ります」と、今シーズンの抱負を語ってくれました。


JAF全日本ラリー選手権第4戦「RALLY TANGO」は、5月20日(金)〜22日(日)に京都府京丹後市周辺を舞台に開催されます。



Text & Photo by CINQ LLC

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