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  • 2022/04/21
  • OTHER(日本)

全日本ジムカーナ第2戦、各世代の腕自慢が集うJG8クラス

4月16日〜17日に福島県のエビスサーキット西コースで2022年JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦が開催され、JG8クラスは小林規敏が第1ヒートのタイムで逃げ切り3年ぶりの優勝、JG6クラスではユウが開幕戦に続き2連勝を飾りました。


第2戦の会場となったエビスサーキットは、昨年の2月に発生した最大震度6強という大地震の被害の影響で、大きな土砂崩れが発生。隣接する建物が土砂に流され、コースの一部が完全に土砂に埋まるという被害を受け、同年4月に予定されていた全日本ジムカーナ選手権第2戦は10月末に延期することを余儀なくされましたが、現在も復旧作業が続く今年は、カレンダーどおりに4月に開催。開幕戦の筑波ラウンド同様、好天に恵まれての開催となりました。


この第2戦は、全エントリー117台中28台のマツダ車が出場。そのなか、JG8クラスには、ダブルエントリーを含めて17台のロードスターが出場しています。決勝ヒートの勝負は、気温が低い午前中の第1ヒートよりも路面温度が上がる第2ヒートに持ち越されるかと思われましたが、その第2ヒートはアスファルト路面の一部に砂が浮く状態となり、上位陣は軒並みタイムダウンという状況に。その結果、第1ヒートでトップタイムを奪った小林規敏が今季初優勝を飾りました。小林は「 第2ヒートはちょっと攻めすぎて、ゴールの光電管のパイロンに触ってしまい、タイムが無効になってしまいました。第1ヒートは、クルマとタイヤのフィーリングがかなり良かったです。3年ぶりの優勝なのでうれしいですね。今シーズンはもっと優勝できるように頑張ります」 と語っています。前日の公開練習までは好調をキープしていた小林キュウテンが2位、全日本出場3戦目となる若手の小野圭一が3位に入賞するという結果となりました。

また、11台中9台がロードスターRFというJG6クラスは、開幕戦を制したユウがこの日も第1ヒートのタイムで逃げ切り開幕2連勝。2位には、開幕戦で全日本デビュー戦を2位で飾った大多和健人が2戦連続2位を獲得、3位も、開幕戦と同じく野島孝宏が入賞するという、開幕戦と同じ顔ぶれが表彰台に並ぶ結果となりました。


JG8クラスを牽引するベテラン勢


これまでに、全日本ジムカーナ選手権でシリーズチャンピオンを獲得した経験を持つドライバーが8人出場するという激戦区のJG8クラスですが、今回3位に入賞した20代の小野や、第2戦を制した30代の小林規敏、昨年のチャンピオンを獲得した40代の川北忠など、各世代の腕自慢たちが集うのも、このクラスの特徴のひとつです。そのなかでも、クラスを牽引する存在が、50代の斉藤邦夫と小林キュウテンのふたり。どちらも全日本ジムカーナのキャリアが長く、これまでに斉藤が10回、小林キュウテンは7回のシリーズチャンピオンを獲得しています。今回は、このJG8クラスを代表するベテランドライバーを紹介しましょう。


「もともとは22歳の頃にダートトライアルとジムカーナの両方をやっていたんだけど、いつの間にかダートトライアルを辞めちゃって、ジムカーナ1本になっていた。ダートトライアルはクルマがよく壊れるけど、ジムカーナは壊れないからね(笑)」という斉藤は、「同じ排気量や同じパワー、同じ車重の場合、ジムカーナはFFが有利」という見解を持っています。「今はタイヤが良くなったけど、昔はそこまでタイヤが良くなかったから、FFの方が速かった」という斉藤は、その持論を証明するかのように、これまで獲得したタイトルのほとんどをFF車で獲得してきています。その斉藤がロードスターを選択した理由は、「本当のことを言うと、ジムカーナに使うかどうかは分からないけど、新型車を見た瞬間『カッコいい』と思ったから。試乗なんかしていませんよ、先行予約。だから、他の人よりも納車されるのが早かったですね」とのこと。最初は「ジムカーナに使うつもりはなかった」といいます。

ところが、実際に乗ってみると「旋回性能やハンドリングなど、ジムカーナに最適な運動性能を持っている」と判断した斉藤は、当時FFが主流だった1600cc以下のクラスにロードスターを投入。それから瞬く間にロードスターは全日本から地方選手権まで参加台数を増やし、現在に至ります。その理由を斉藤は、「ロードスターは初代からスポーツカーとして生まれてきたクルマ。これまでは、クラス区分の関係でジムカーナではなかなか活躍する場面がなかったけど、2代目も3代目もスポーツカーとして進化してきているわけだから、4代目が悪いわけがない。最新のロードスターが魂を受け継いで作られているから、いろんな面でいいんですよ。だから、いろんな世代のドライバーが、0.1秒を争う勝負を毎戦行うことができる。クルマの性能に頼るだけではなく、ドライバーの腕を活かすことができるのが、スポーツカーですからね」と斉藤。


この斉藤の意見に、同じく50代の小林キュウテンも同調します。小林キュウテンは、フォーミュラカーをベースとしたD車両で7回のチャンピオンを獲得してきたドライバーです。

「D車両は、操舵する楽しさやマシンとの一体感が魅力なんですが、セッティングを変えるとリニアに変化するのが特徴なんです。運転もセッティングもすべてリニア。やったことが全部結果に出て、良いか悪いかがすぐに分かる。だから、ハコのクルマには絶対乗れないなと思っていました」と語る小林キュウテンですが、「ハコのクルマで唯一その要素があるのが、ロードスターなんです。クルマがパキパキ動くし、セッティングがバッチリ決まると、同じクルマでもライバルに差をつけることができる。そういった面白さがありますね。カタログスペックだけでは分からない魅力があります」といいます。

その小林キュウテンは、第2戦は第2ヒートでパイロンタッチを喫し、惜しくも2位。小林規敏を捉えることができませんでした。 「ジムカーナは、細かいところを積み上げないとダメなんです。しっかりと分析できて、何がいいか分かっていないと、0.1秒を争う勝負ができないですからね。ロードスターはそういった部分が分かりやすいクルマですし、今回3位に入賞した小野くんのように20代のドライバーが活躍するようになると、まだまだ負けるわけにはいかないっていう気持ちになりますね。ベテランはベテランらしく、コツコツ頑張りますよ(笑)」と小林キュウテン。今シーズンも斉藤と小林キュウテンのベテラン勢が、JG8クラスの激戦をさらに面白くさせてくれそうです。


第3戦は5月8日にマツダ車の故郷、広島県広島市にあるスポーツランドTAMADAを舞台に開催されます。



Text & Photo by CINQ LLC

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