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日本国内レース

  • 2018/11/01
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PR3東日本最終戦。NDは出来利弘がポールtoウイン!
チャンピオンはオカハラタツヤ(ND)と佐久間行雄(NC)に決定

10月28日、ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ最終戦が茨城県の筑波サーキットで開催されました。NDシリーズは78号車の出来利弘、NCシリーズは15号車の亀山晃代、NDクラブマンは28号車の冨林勇佑が優勝。またNDシリーズは72号車のオカハラタツヤ、NCシリーズは7号車の佐久間行雄が、それぞれチャンピオンを獲得しました。


この日の筑波は青空が広がる絶好のコンディションに恵まれました。第1レースにNCシリーズとNDクラブマン、第2レースにNDシリーズの各26台がエントリー。シーズンも最終戦を迎えて、各クラスともレベルの高いバトルが予選から展開されました。 なおNCシリーズは、ランキング2位で逆転を狙っていた75号車の入江直が家族の行事優先で欠場となり、友人の佐藤和徳が急遽交代で参戦。ポイントリーダーで迎えた佐久間のチャンピオンは、この時点で確定していました。


第1レースの決勝はほぼ予定通りの13時24分に15周の戦いをスタート。NCシリーズの亀山がポールからダッシュを決め、予選3位の3号車・三谷貴一郎が1コーナーまでの間に2番手に浮上。予選2位だった佐藤と、予選5位の佐久間がこれに続きます。さらにNC勢では81号車の相田聡や161号車の田崎貴裕、104号車の内海由多加がジャンプアップに成功します。

混走のNDクラブマンは、予選では9月の第3戦で優勝した27号車のISHIKAWAがクラストップ(総合12位)でしたが、この日が公式戦デビューという22歳の大学生、冨林が僅差で総合13位に続いての決勝になりました。ところが前述の内海を含むNCシリーズの2台が序盤、ISHIKAWAと冨林の間に入ってしまい、デビュー戦のルーキーに試練を与えます。しかし冨林は排気量差を克服して自力で順位を挽回し、9周目のダンロップ先で姿勢を乱したISHIKAWAを抜き去ることに成功します。 実は彼、2年前にグランツーリスモの世界大会でチャンピオンを獲得したキャリアの持ち主。今や世界各地のレースでゲーム出身者が活躍していますが、パーティレースにも期待の若手が登場しました。

NCシリーズのトップ争いからは三谷が脱落し、4周目からは亀山→佐藤→佐久間の3台が団子状態となります。中盤以降は佐久間の勢いが佐藤を上回り(13周終了時は同タイムで横並び)、先頭を走る亀山が少し楽になりました。それでも最後はトップと2位が0.408秒、2位と3位も0.248秒という僅差でのフィニッシュ。以下、188号車の星野瞭太が4位に入り、三谷の5位、田崎の6位までが入賞となりました。

NDクラブマンは出走9台のため、優勝の冨林、2位のISHIKAWA、3位の101号車・緒方克昭、4位の42号車・小林浩暢までが入賞。ともに昨年から参戦を開始したナイスミドルの仲良しコンビの緒方は初の表彰台で、小林は今回が初めての入賞となりました。

亀山は「数日前に筑波で追突されて一度は諦めたのに、超特急で直してくれて、おまけに初優勝まで。11年も一緒に頑張ってくれた15号車と、お世話になった皆さんに感謝したいです」と喜びを語りました。 チャンピオンの佐久間は「入江さんに勝って決めたかったのですが、3年連続でタイトルが取れたのは嬉しいです」と振り返ります。 冨林は「Aライは先月取ったばかりです。来シーズンからの参戦を考えていたのですが、このまま勝ち続けたいですね」と早くも来年を見据えています。


NDシリーズ26台による第2レースの決勝は、14時4分にスタートシグナルがブラックアウト。ポールの出来は先頭で1コーナーに飛び込みますが、予選2位の103号車・松尾康博はホイールスピンで失速。同3位のオカハラと、同5位の23号車・大岩浩気にかわされ、オープニングラップで4位にポジションダウン。さらに2周目には121号車の河村恭平にも先行されてしまいます。 このレース、実力者が揃った上位陣は1周目以外、ほとんど順位の変動がありませんでした。上記以外では予選6位からスタートした56号車・鎌倉裕貴が、同7位の16号車・上田純司に抜かれたのみとなっています。しかしながら、このわずかな順位変動が、チャンピオン争いには大きな影響を及ぼしました。 最終戦をポイントリーダーで迎えた鎌倉は3位以内でゴールすれば自力で王座が確定できましたが、ようやく14周目に上田を抜き返して6位に浮上するのがやっと。一方で、ランキング2位だったオカハラはそのまま2位で最終戦をフィニッシュ。鎌倉を3ポイント差で逆転して、自身初のシリーズチャンピオンを獲得しました。 優勝はポールtoウインの出来。ロードスターのパーティレースではNB時代の2005年以来の鮮やかな復活です。以下、3位に大岩、4位に河村、5位に松尾、6位に鎌倉と、ここまでが入賞となりました。

出来は「この最終戦に向けてはよく練習しました。セッティングなども含めて、ようやくいい方向になったと思います。でも皆さんのレベルも高くて、次また勝てる自信はありません」と謙虚でした。 またオカハラは「まだ勝ててないのに、チャンピオンになってすみません。ただ今年は真剣に自分の運転を見直した1年でした」とコメントしました。

なお、このパーティレースに通算10年以上、かつ30戦以上参加した功労を讃える「Great Party Racer賞」が、今回NDシリーズに参戦した51号車の乃美浩一に贈られました。記念プレートに名前が刻印されるこの賞が与えられたのは今までに18名のみという、 価値ある賞典となっています。


2018年のロードスター・パーティレースⅢも残すはあと1戦。11月24日に岡山国際サーキットで行われる、西日本シリーズの最終戦のみとなりました。

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