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日本国内レース

  • 2018/05/30
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前年ND王者、辻が貫禄の勝利!

 5月27日、茨城県の筑波サーキットでロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第2戦が行われました。青空が広がり、初夏を思わせる陽気で、パドックの屋台ではかき氷がよく売れていました。

 NDクラブマンとNCシリーズ混走の第1レースの予選には26台が出走。総合6位までをNC勢が占めました。ポールポジションは2年連続で北日本シリーズを制している7号車の佐久間行雄で、タイムは1分10秒220。

 第2レース、NDシリーズの予選は30台が参加。アタック1周目で128号車・小川勉が1分10秒837をマークしますが、昨年の東日本ND王者の74号車・辻かずんどが、アタック4周目に1分10秒639を出してトップに出ます。開幕戦で3位に入った23号車の大岩浩気もアタック4周目で1分10秒922を記録。3番グリッドを獲得します。以下、4番手に71号車の登坂紀、5番手に78号車の出来利弘と実力者が続いて、ここまでが1分10秒台。開幕戦のポールシッターで2位入賞のオカハラタツヤは1分11秒台で6番手となりました。最大の波乱は、開幕戦優勝の56号車・鎌倉裕貴。1分11秒636で18番グリッドからのスタートになりました。

 第1レースの決勝は合計25台での戦いになりました。グリッド上位を占めたNCシリーズの上位陣は、ほぼ順当なレース運びを見せます。ポールの佐久間と2番手の入江は15周にわたってテールtoノーズ状態。11周終了時点のラップモニターに表示された差が「0.000秒」というサイドbyサイドの争いも見せてくれますが、逆転には至りません。結局は0.2秒余りの差で佐久間が逃げ切りました。予選3番手だった三谷も最後まで食い下がって健闘。今シーズン初参戦の亀山は少し引き離されての4位でした。後方では81号車・相田聡と199号車の佐多雄二がジャンプアップ。最終的に相田が5位、佐多が6位で、ここまでが入賞です。予選5番手の里山はミッションに不具合が発生。ピットスタートで周回遅れとなりましたが、4速ホールドで完走を果たして、粘りの1ポイントを獲得します。

 NDクラブマンで予選トップだった泉はNC勢に抜かれて総合では順位を下げますが、クラス2番手のISHIKAWAとの間に複数のNCが挟まったため、悠々と逃げ切ります。クラス3位にも予選順位通りに風間が入りました。このクラスは出走10台のため、4位の101号車・緒方克明、5位の31号車・星野辰二までが入賞となりました。

 第2レースの決勝はクラッチトラブルで1台が出走できず、29台での戦いとなりました。レースが大きく動いたのは1周目。2番グリッドの小川が1コーナー脱出後、次の第1ヘアピンに向けてのイン側に鋭くノーズを差し込み、ポールスタートの辻の前に出ます。その後方の上位陣は予選順通りで、3番手の大岩以下、登坂、出来、オカハラがぴたりと追走します。次のドラマが起こったのは8周目でした。第1ヘアピンの立ち上がりを丁寧にまとめた辻は、次のダンロップコーナーでクロスライン気味に仕掛けて小川の横に並びかけ、第2ヘアピンの進入で先行します。その後、差は徐々にですが広がって15周でチェッカー。表彰台には辻、小川、大岩の順に3名が立ち、4位の登坂から、出来、オカハラまでが入賞となりました。

 18番手からのスタートとなった開幕戦の勝者、鎌倉は怒涛の10台抜き。9周目には7位になった65号車・利光弘文の背後まで迫りますが、ここからは2014年のNCチャンピオンが意地を見せて先行を許しません。結局、鎌倉は8位に終わりました。

 辻は「小川さんには上手にやられちゃいましたが、4周目くらいに抜きどころを決めて、タイミングを見定めていました。次は7月のSUGOで4月の借りを返して、9月の富士、11月の岡山でも優勝を目指したいと思います」という、年間グランドスラムの計画を明かしました。シリーズ戦では初めて敗れた鎌倉は「予選はチームの先輩の梅田さんのセッティングに、自分が合わせ込むことができませんでした。この敗戦を糧に、次からは巻き返していきます」とリベンジを誓っていました。

 ロードスター・パーティレースⅢの東日本シリーズ第3戦は少しインターバルが空いて9月1日、伝統の「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」と同日の開催です。またパーティレースの次の戦いは6月24日、岡山国際サーキットで西日本シリーズの第2戦が行われます。

Photos and Text by T. Ishida +1

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