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日本国内レース

  • 2016/10/24
  • S-Tai

TCRロードスター、激戦のS耐4クラスで初優勝

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10月23日(日)に岡山県美作市の岡山国際サーキットにて本年のスーパー耐久シリーズ第5戦3時間耐久レースが行われ、NCロードスターでST4クラスに出場したTCRチーム(近藤翼/堤優威/加藤彰彬)がベストリザルトの2位でフィニッシュ。その後、トップ車両が裁定で降格となったため#54 TCRロードスターが1位に昇格。S耐挑戦3年目のチームにとって初の表彰台は、期せずして「初優勝」へとアップグレードし、チームのピットは歓喜に湧きました。

TCRロードスターがエントリーしているST4クラスとは、排気量1501cc以上2000cc以内の自然吸気二輪駆動車のクラスです。ロードスターに比べてエンジンパワーに勝るトヨタ86とホンダS2000が主なライバルであり、今回合計22台がひしめく激戦区として知られています。TCRロードスターは2014年シーズンよりこのクラスにチャレンジしていますが、なかなか上位に顔を出すチャンスに恵まれませんでした。ロードスターの強みは、軽量でバランスの良いシャシーから得られる軽快なハンドリングです。メイクアンドトライの末、本年シーズンの半ばから最適なセッティングを手に入れたTCRロードスターは、第4戦富士9時間レースからパフォーマンスが一気に向上。それまで難しかったポディウムを目指す戦いにめどが立ってきました。

チーム代表の加藤彰彬は、今回第5戦は本年のポルシェカップ王者になるなど躍進が著しい近藤翼をAドライバーとし、グローバルMX-5カップ・エキシビションレースに日本代表として出場し、世界を相手に3位入賞した勢いを持つ堤優威をBドライバーに指定しました。その結果、Aドライバー予選で近藤は5位、Bドライバーの堤は近藤から0.5秒差で14位となり、合算の結果予選10位から決勝レースをスタートすることとなりました。スターティンググリッドにマシンを並べると、ライバルチームから「速くなったね、追いつけないよ」、「ロードスターの速さに驚いた。いい勝負をしよう」と声をかけられるほど。一躍TCRロードスターは注目の的となりました。

グリッドで加藤チーム代表は、「3年かかりましたけど、ロードスター本来のパフォーマンスが発揮できるようになりました。翼(近藤)や優威(堤)の二人を見ていただければお分かりだと思いますが、若手ドライバーも着実に成長しています。NDロードスターももちろん魅力ですが、激戦区で揉まれてこそクルマのパフォーマンスが磨かれ、チームもドライバーも強くなっていくものだと確信しています。だから僕らはST4クラスにこだわってきました。ようやくライバルからコンペティター扱いされるようになったので、真っ向勝負してきたいと思います」と語っていました。

決勝レースをスタートしたのは近藤です。10位からスタートしましたが、1コーナーで数台がスピンするアクシデントを横目に見ながら、序盤のうちにスルスルと5位まで順位を上げます。さらに後続車からのプレッシャーをはねのけて加藤にバトンタッチしました。加藤も安定した走りで周回を重ね、4位でピットに戻ってアンカー堤に交代。波に乗る堤は、前走車をクリアして3位にあがるとライバルの追従を許さず、上位の隙を伺いながらリズミカルにマシンを運び、終盤を迎えました。すると、独走態勢だったトップ車両と2位のマシンが絡むアクシデントが発生。トップの86は、その後戦列を離れることになります。自動的に2位となった堤ロードスターは、タイヤのグリップ低下に苦しみますが、フィニッシュまで20分の時点で路面にオイルが出たことでフルコースイエローとなり、セイフティカー(SC)先導による走行となりました。コースの清掃に思いのほか時間がかかったため、レースはSCランのままチェッカー。TCRロードスターは2位で暫定表彰台に上がることとなりました。

アンカーを務めた堤は、「タイヤ無交換作戦で勝負に出たので、終盤はグリップがなくなって焦りました。後続のマシンも迫ってきているようだったし、SCランがあけたら抜かれないように走るのは結構ハードだったかもしれません。でも2位に入れてラッキーだったと思います。今回は実力でつかんだ2位なので、次回最終戦は優勝を狙います」と語っていましたが、その後発表された暫定結果ではトップフィニッシュだったマシンがペナルティによって3位に降格され、#54 TCRロードスターがリザルトの最上位に記されていました。結果を知ったピットクルーやドライバーたちは喜びを爆発。その後TCRロードスターは、正式にST4クラスの優勝マシンとして認定されました。「努力を惜しまず、諦めなければ目標は必ず達成できる」。今回のレース結果は、そんな言葉がぴったり当てはまると感じました。

ST5クラスは、ポールポジションを獲得した#88村上モータースロードスターが途中駆動系トラブルに見舞われて後退。一時クラス3位を走行していた#17 NOPROデミオSKY-Dはタービントラブルでポジションを落とし、同#37デミオはクラス9位完走となりました。一方、#66 デミオ15MBは、シーズンベストのクラス4位に入賞しました。

Photo by MZRacing

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