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  • 2026/10/28
  • S-Tai

S耐岡山3時間レースでMAZDA SPIRIT RACINGの2台が躍動

10月24日〜25日、ENEOS スーパー耐久シリーズ 2026 Empowered by BRIDGESTONE第6戦「スーパー耐久in岡山」が開催され、ST-5Rクラスの120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」(Burton Hana/三宅陽大/山田遼/石谷豪志)が今季初優勝。ST-Qクラスの12号車「MAZDA SPIRIT RACING RS Future concept」 (川田浩史/堤優威/阪口良平)もノートラブルで走り切り、満足いく結果が得られています。

12号車は、本年は元々第2戦鈴鹿と今大会の2戦のみの出場計画で、4月の鈴鹿から約半年のインターバルの間にさらなるパフォーマンスを図ってきています。前回は、主にフロントスプリッターやリアウィングなど空力デバイスの改良が主なメニューながら、確かな手応えが得られていたようです。さらに速いロードスターを実現するため、今回はリアサスメンバーを補強し、ブレーキシステムに手を加えることでより扱いやすさ、乗りやすさを追求しています。また、上位クラス車を上まわるパフォーマンスを発揮することを目的に、エンジン出力を上げる改良がインストールされているとのことです。24日(土曜日)に行われた公式予選では、Aドライバー川田、Bドライバー堤ともにタイヤ温度を適正に上げてアタックしており、ST-2クラスの72号車CIVICに次ぐ2番手タイムを記録。フロントロウから決勝レースをスタートする権利を手に入れました。

一方、120号車は、マシントラブルに泣いた第5戦SUGOではノーリザルトとなったものの、続く第5戦オートポリスでは3位表彰台を獲るなど、コンディションは尻上がりとなっているようです。今回は3時間レースのため、2回ピットインが義務づけとなっており、特別なことがなければAドライバーのBurton(バートン)、Bドライバー三宅、Cドライバー山田の3名でレースを組み立てることになります。岡山でのレースが初というバートンは木曜日の練習走行から積極的に走り込み、予選では三宅のベストタイムに1秒以内にまでタイムを削っています。それにより、クラス4番手のスターティンググリッドを手に入れました。三宅は、「アタックはうまくいきました。タイム的にも満足行くものだし、自分の役割は果たせていると思います。しかし、明日は雨予報なので、雨量によってレースへの影響は変化しそうですね」、と語っていました。

天気予報では朝から雨模様と予想されていましたが、意外にもグリッドにマシンを並べる段階では路面はほぼドライでした。しかし、午前8時半のスタート間際になって雨が降り出し、ウェットレース宣言が出された後には雨の勢いは強めになっていました。レースはセーフティカー(SC)先導によるSCスタートとなりましたが、なんとSCランのうちに雨は弱くなり、2周目にSCが離れて本格スタートとなりました。12号車は、フロントロウから飛び出して行きましたが、ST-2クラスのマシンはAWD車かFF車が上位を占めており、FRの12号車には不利なコンディションです。それでもスタート担当の堤は上位グループに食らいついて行き、しばらく走ると路面の大部分は乾いて行きますが、ウェットタイヤを痛めないよう、ウェットパッチを選びながらST-Qクラスのリードを保っています。約一時間後に阪口に交代する際、スリックタイヤを装着しています。阪口もハイペースで上位車両を追い上げ、さらに最終ランナーの川田は、周回を重ねるたびに自己ベストタイムを更新するなど積極的な走りが目を惹きます。午前11時30分過ぎにチェッカーフラッグが振られ、12号車はグループ2の5番手でレースを終えることに成功。全体トップだった225号車GRヤリスと同周回の96周(約355.5km)をノートラブルで走破しています。チームの木田努監督は、「まずクルマについては、岡山に向けて色々バージョンアップしてきて、良い点とまだ届かなかった点とありましたけど、結果としてはまとまりがあって十分岡山でグループ2トップを狙えるだけのパフォーマンスがあったと思います。決勝レースは難しいコンディションであり、FR車には不利に働いたようでタイムを上げ切れませんでした。それでも、チームがうまくコントロールしドライバーもきちっと繋いでくれたので、全体 5位というリザルトが残せたのは、蓄積してきたことが出せたレースになったからだと思います」、と語っています。

120号車は、スタートドライバーのバートンが状況変化に対応して必死にコースに留まり続け、三宅に4位のまま 繋ぐと、三宅もミスのない走りで順位を3位に上げて山田にバトンを預けています。バートンは、「ウェットタイヤであの路面変化はとても辛かったです。タイヤを壊さないように走るのに必死でした。今日の私の出来は40点くらいだと思います」、と謙遜していましたが十分役割を果たしています。アンカーの山田は、そのポジションに満足することなく、上位車との間隔を詰め続け、残り30分で2台をオーバーテイク。念願のクラス優勝を手に入れています。いつもはクールな山田ですが、フィニッシュ後に人目を憚らず号泣していたのが印象的でした。「僕は、長くレース活動をしていますが、実はS耐優勝は今日が初めてです。しかもこのチームで、この仲間たちと優勝できたことが何より嬉しいです。最終戦もこの調子で頑張ります」、と興奮気味に話してくれました。井上恵一監督は、「今回はドライバーたちの頑張りが全てです。ドライバーたちを讃えてあげて下さい」、と相好を崩していました。

今シーズン最終戦は、11月14日〜15日に富士スピードウェイで4時間レースとして行われます。MAZDA SPIRIT RACINGからは、55号車MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptと120号車俱楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERの2台がエントリーする予定です。

「2026年S耐第6戦岡山3時間レース」記録動画はこちら(YouTube 5’02”)


Text and Photos by MZRacing

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