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  • 2024/06/21
  • OTHER(日本)

「チャレンジプログラム~バーチャルからリアルへの道~」2期生4名が実戦レースデビュー

6月16日(日)、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにてマツダファンエンデュランス(マツ耐)とちぎラウンドが開催されました。この大会にマツダのプロジェクトのひとつである「MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラム~バーチャルからリアルへの道~」の2期目の参加者4名が出場。リアルレーサーとしての第一歩をスタートさせました。また、この日はロードスターパーティレースIIIジャパンツアーシリーズ第3戦、マツダファンサーキットトライアル第3戦をはじめ、マツダ車のレーシングレジェンドマシンらのデモラン、スーパースピードウェイとレーシングコースの両方をパレード走行できるA.M.O.A主催のマツダ車限定イベントのあり、もてぎのパドックはマツダ車で埋めつくされました。

今回実戦レースデビューを飾った2期生は、5号車が鍋谷泰輝さん、石水優夢さんの2名、これに1期生の三宅陽大さんと稲葉隼平さんを加えた4名体制、6号車は新木悠真さん、岩見瞭太朗さんの2名に1期生の加藤達彦さんの3名体制、当初エントリーしていた2期生の井上幸浩さんは筑波での実車カリキュラムに参加できなかったため、今回は参加を見合わせ、走行中の各種データを収集分析するサポート役としてチームに帯同しました。
もてぎの出場マシンはND型ロードスターの新車2台が用意され、更にそれぞれ一般募集を掛けて採用された新たなリバリーを纏っての出場となりました。ピットにはそれぞれのリバリーの考案者である横山さんと吉田さんが見学に来ていましたので、現車のリバリーの出来栄えを聞いたところ、お二人とも「想像以上の再現性に大満足です」と答えていました。

チャレンジプログラムチームの参加クラスはNDロードスターのノーマルクラス(クラス5)で、全60台中最大の19台がエントリーする激戦クラスです。更にマツダ販売会社チームのエントリーも多くなり、マツ耐のピットは賑やかな雰囲気になっていました。肝心のレース結果は5号車が総合24位クラス7位、6号車は総合34位クラス12位で無事完走。それぞれ担当スティントを終えたドライバーに話を聞くと、「バーチャルレースでは経験できないリアルレースならではの様々なシチュエーションに当初は戸惑いましたが、すぐに順応出来たと思いますし、適切な対応を取る事も出来たと思います」語っていました。この言葉と併せ、自身のドライビング時の反省点などについてもすぐに分析して理解できてしまう事を目のあたりにし、これは「デジタル・バーチャル」世代の優れた能力なのだと実感しました。

チームを指導し、まとめ役を務める加藤彰彬さんは「実戦レースももてぎのコースも初めてというメンバーが多い中で善戦したと思います。チームとして掲げた目標は、他車と接触しない、周りに迷惑を掛けない、違反をしないという事としましたが、これはクリアです。また、指示したラップタイムや燃費についても全員がキッチリと守ってくれましたし、走行中のピットへの報告もしっかりとこなしていました。次戦の筑波はリアルでもバーチャルでも走り込んでいるコースなので、より上位を目指したチャレンジとします。ただ、7月の灼熱の中でのレースとなるのでしっかりとした体調管理と体力向上が必要ですから、このあたりもしっかり指導していきたいですね」と語っています。

また、同プロジェクトのリーダーであるマツダ株式会社ブランド体験推進本部の油目雅史さんは、「まずは事故も無く無事に完走出来たことが何よりです。プロジェクト2年目という事もあり1期生からのサポートも充実してきましたし、2期生も経験を積むごとに個々の力だけではなくチームワークの大切さを理解してきています。たくましさを感じますね。できれば6位以内に入って表彰台でトロフィーを受け取らせたかったなぁというのが本音ですが、マツ耐はフルグリッドの60台の中、速さと燃費を両立させたドライバーのテクニックに加え、終盤での正確な燃料残量計算とここぞという時にプッシュする勇気も持ち合わせていないとで入賞すらできない高度な争いになっていますので、今回の反省点を踏まえ、次戦はより上位を目指して準備をしていきたいと思います。応援していただいた皆さん、ありがとうございました」と締めくくりました。

次回は7月28日(日)に筑波サーキットで開催されるマツダファンエンデュランス第3戦筑波ラウンドとなります。

Text & Photos by MZRacing

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