MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2023/01/17

MAZDA SPIRIT RACING活動計画を発表

1月13日、幕張メッセにて行われた東京オートサロン2023会場にて、マツダスタンドではプレスカンファレンスやトークショーなどが行われ、モータースポーツ活動の中核を担うMAZDA SPIRIT RACINGブランドとして2023年の活動計画を発表しました。

プレスカンファレンスでは、マツダの青山裕大取締役専務執行役員が、次のように挨拶しました。「マツダは、社会の変化に技術開発や事業活動を適応させながら、人々の日常に動くことの感動体験を創造し、誰もがいきいきと暮らす楽しさと生きる喜びをお届けすることを目指しています。これはモータースポーツの領域においても変わりません。マツダは、モータースポーツを通じて、クルマを運転することの楽しさをより多くの方々に感じていただくため、健康で安全な草の根=グラスルーツモータースポーツ活動を活性化することで、参加する方々の輪を広げようとしています」 続いて、マツダが持続可能なモータースポーツ活動を推進することを目標に、自動車メーカーの仲間たちと共に、スーパー耐久レースに挑戦していること、昨年から本格稼働したバイオディーゼル燃料による活動をさらに推し進め、さらに将来はガソリン代替のカーボンニュートラル燃料での挑戦も準備を進めています、と発表しました。

マツダの前田育男シニアフェローのパートでは、まず2023年のスーパー耐久シリーズST-QクラスにMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptでフルシーズン出場することを発表しました。カーナンバー55としたことについては、1991年ルマン24時間レースで日本車初の総合優勝を果たしたマツダ787Bが使っていたナンバーであり、先人の意思を継ぐという意味を込めており、デザインではかつて富士スピードウェイで行われていたグラチャン(グランチャンピオンシリーズ)カーをイメージしオマージュしていると説明。排気量2.2Lターボのディーゼルエンジン+バイオ燃料は、標準より約25%出力アップを図っていること、本年はさらに安定した性能を発揮させつつ、新たな燃料や将来技術の投入にも挑んでいくことが語られました。ドライバーラインアップは、昨年からの関豊、井尻薫、寺川和紘、前田育男の4名に加え、第2戦の富士24時間レースにはトップドライバーの阪口良平、堤優威も加えることを発表しています。新たな発表や新車投入などのニュースも控えているとのことです。

倶楽部MAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラムについては、「ひとつはeSPORTS大会”MAZDA SPIRIT RACING GT CUP”で優秀な成績をあげたドライバーにリアルレーシングの機会を提供すること、ふたつめはスーパー耐久インターンシッププログラムで、富士チャンピオンレースやパーティレースで活躍したドライバーを選抜し、スーパー耐久レースシリーズへの道をアシストします。本年は8名を選出し、檜井保孝プロの指導のもと彼らを育成しながらS耐ST-5クラスの120号車ロードスターに、少しずつ編成を変えながら乗ってもらおうというものです」と前田シニアフェローは語っています。また、MAZDA SPIRIT RACINGマーチャンダイジングの新商品などの紹介もありました。

プレスカンファレンスのあとには、2022年のグラスルーツカテゴリーや全日本ダートトライアル、全日本ジムカーナ、eSPORTSドライバーの表彰式、スーパー耐久レースに参加したアマチュアドライバー、eSPORTS参加者によるトークショーなどが行われました。バーチャル出身でパーティレースジャパンツアーシリーズのチャンピオンとなり、スーパー耐久インターンシップのドライバーに選抜された箕輪卓也さん(21歳大学生)は、次のようにコメントしました。「3才の頃から父親の膝に乗ってグランツーリスモで遊んでいたようですが、その後高校まではサッカーに熱中していました。このようなチャンスを与えて下さったマツダ株式会社さんに感謝します。自分自身ではバーチャルから実車(パーティレース)への移行はスムーズにできました。バーチャルでの経験は実車においても活用できますし、実車での経験がバーチャルに生かす事もできます。両方の経験によって自身の引き出しが多くなった感じです。ただ、これまでのカートやパーティレースは自分用にセットアップして戦う事ができましたが、スーパー耐久ではそうはいきません。アドバイスを頂きながら、自分自身でもよく考え、チームメンバーとして少しでも成長できるようにしていきたいと思います」

また、13日夜には幕張ホテルスプリングスのホールで2022年スーパー耐久シリーズの表彰式が行われ、各クラスの上位入賞チームの表彰と併せ、スーパー耐久シリーズをサポートする各企業が表彰されました。マツダはトヨタ自動車、東京海上日動火災保険、三井住友海上火災保険で構成されたフューチャーソリューソンズパートナーとしてシリーズ貢献賞が授与されました。青山取締役専務執行役員は、「このような素晴らし賞を頂けて光栄です。マツダはこれまでグラスルーツモータースポーツの振興と発展に取り組んできましたが、これらを未来につなげるためにはカーボンニュートラルへの取り組みは必須と考えています。このST-Qクラスへお誘い頂いたトヨタ様、スバル様に感謝を申し上げるとともに、2023年は更なる挑戦を続けていく所存です」と語りました。

Text & Photos by MZRacing

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ