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  • 2025/07/10

RE Club Japan発足ミーティングが開催

2025年7月6日、横浜市のマツダR&Dセンター横浜においてRE Club Japanの発足ミーティングが開催されました。MZRacing取材班も早速、ミーティングに参加してきましたので、その様子をレポートします。

今回の発足ミーティングはRE Club Japan公式サイトやSNSで5月21日に開催を告知、募集人数は会場のキャパから200名に限定となりましたが、メディア告知も無い中、REユーザーの口コミによってすぐに募集定員に達したようです。当日のスケジュールはローンチメンバー4名の自己紹介とクラブ設立の経緯や関わり、今後の抱負などが語られ、その後貴島孝雄さんによる講演、「マツダの現状と未来構想」と題したテーマに基づいたマツダスタッフによる講演、そして最後に参加者の皆さんからの質疑にマツダスタッフが答えるという流れでした。

まずはそのローンチメンバーですが、発起人兼代表を務めるのは佐伯亜希英さん、会場に展示されていたモンティゴブルーのFD3S RX-7のオーナーでMZRacingが出展するマツダファンフェスタやロータリー系ミーティング等では必ずお会いしている熱心で行動力のある方です。今回司会進行を務められた島田学さんもFD3SとNDロードスターのオーナーで佐伯さんにと同様マツダ愛に溢れた方。小林和久さんは、元三栄の社員で、長年クリッカーの編集長を務められており、マスメディアでの長い経験とクルマに対する豊富な知識をお持ちの方です。そして水落正典さんは、元マツダ社員で現RCOJ代表でもあり、長年に渡る活動によってマツダとの深く太いパイプを築き上げ、維持されてこられた方です。
そのローンチメンバーが掲げるRE Club Japan設立の目的は、
・REそのもの、およびその搭載車(以下RE車)のファンとユーザー、そしてメーカーの交流の場を広げる。
・RE車を長く保守、維持していくための情報、手段を広く共有してゆく。
・REのハードウェアと、RE車を楽しむ文化というソフトの両面から、REならではの文化の継承をはかる。
という事で、水落さんと小林さんがローンチメンバーに名を連ねている事によって、設立目的を具現化し推し進めていくうえで必要なクラブ運営やイベントの企画、告知、実施等について大いに期待できそうです。

続いてマツダOBで現山口東京理科大学名誉教授の貴島孝雄さんによる、自身が開発に携わったSA22C、FC3S、FD3Sの開発秘話を当時の貴重な図面や画像を交えた講話や、次世代のREスポーツカーへの期待も込められた内容に満場の拍手を受けていました。講演後も参加者からサインや記念撮影を求められ相変わらずの人気ぶりを示していました。 10分の休憩を挟んで登壇したマツダ株式会社商品開発本部 MX-30開発主査の岡留光代さんは、主査着任の挨拶と併せ、マツダがRE誕生20周年を記念した際に制作された冊子「THE ROTARY GRAFFITI 1967-1987」に掲載されている、当時のマツダスタッフが語るREへの熱い想いを自身の心に刻み、同じ想いをMX-30やそれに続くRE車につなげていきたいと語りました。続いてパワートレイン開発本部マネージャーの日高弘順さんは、これまでのRE車の歴史と最新REである8C型REの開発までを、パワートレイン開発本部長の松江浩太さんは「REの将来」としてREを取り巻く環境に対応するための開発の方向性、電動化やREの使用燃料などへの親和性など多岐にわたる可能性を示唆、社会に貢献できるREの可能性を語りました。最後はRE Club Japan発足の柱となったCLASSIC MAZDAの取組についてカスタマーサービス本部マネージャーの西岡勝則さんが説明、現状の到達点と様々な問題点とその解決方法の模索、将来への構想などが語られました。

ラストコンテンツの質疑応答および意見交換は参加者から切実な問題が多数寄せられ、それらに対しマツダスタッフは現状と対応策、将来的な構想まで、真摯かつ丁寧に対応。終了予定時間を大きく越えての対応が印象的でした。また、今後のクラブの具体的な運営や方向性を問われた際、事務局の水落正典さんは「RE Club Japan」の名の通りマツダのRE車全てを対象としたクラブゆえ、REファンすべてを対象としたイベントや講演会、勉強会などを実施するが、例えば車種別、年式別、エンジン型式別など様々な形で分類した分科会なども実施したい。また、2年後の2027年はRE誕生60周年のメモリアルイヤーにはマツダ三次試験場でお祝いイベントを開催すべく準備を進めます」と語り、会場は割れんばかりの拍手に包まれて閉会を迎えました。

このミーティングに参加したRE研究家の浜口康志さんは、「メーカーとREユーザーをつなぐパイプとしてとても意義のあるかつ実効性の高いクラブであることを認識しました。キックオフミーティングにマツダからPT開発の本部長をはじめ、主査やマネージャーなど6名ものメンバーが出席されていることにビックリしました。また、これまでのRE、これからのREについての説明や、現状のマツダ社内におけるREの実情も理解できました。中でも最後の質疑に真摯に答えるマツダスタッフの姿が印象的でした。RCOJの水落さんがローンチメンバーにいることで、このクラブの運営は安心できるし、いちチューニングショップオーナーとしても頼もしい限りです。自分としてもできる限り参加して皆さんのお役に立てればと思っています」と語りました。

もちろん、MZRacingとしてもRE Club Japanの活動を応援していきたいと思います。

RE Club Japan公式サイト https://re-club.jp/

クラブ設立の経緯や発起人である佐伯さんの想いなども掲載されてます。
興味のある方は是非ご覧ください。

Text and Photos by MZRacing

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