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  • 2019/10/28

「ロードスター30周年ミーティング」、三次試験場で開催される

10月13日(日)、広島県三次市のマツダ三次試験場にてユーノス/マツダロードスターの生誕30周年を祝う「ロードスター30周年ミーティング」が開催されました。前日東日本を襲った台風19号の影響で不参加となった方は多いと考えられましたが、それでも2,200台のロードスター、約3,800名のロードスターオーナー、マツダファンが三次試験場に集まりました。

 マツダ車の開発拠点である三次試験場は、前日を含めた二日間をイベントのために開放。ポランティアを含め、250名ものマツダ社員がこのイベントに参加し、運営のサポートをしていました。それ以外のスタッフは、全国から集まったロードスターオーナーズクラブのメンバーが中心です。夜明けまもない午前6時に正門が開かれると、次々に他県ナンバーのロードスターが来場し、4.3kmの周回路、1.8kmの直線路などの駐車スペースはスタッフ達の手際良い誘導によって瞬く間に満杯となりました。
 メイン会場のステージでは、1989年生産の初代ロードスターを乗り続けているオーナーの皆さんが代表し、午前10時10分10秒にお茶のペットボトルで乾杯。イベントはスタートしました。続いて、丸本明マツダ社長が「皆さん、お帰りなさい。ロードスター/MX-5の生まれ故郷、マツダ三次試験場にようこそおいでいただきました」とご挨拶。歴代ロードスター開発主査への感謝状贈呈、開発者トークショー、全国のロードスターオーナーズクラブ代表紹介、フィリピン、タイなど海外から来場したオーナーさんらの紹介等が行われました。開発主査経験者を代表して、現山口東京理科大学教授の貴島孝雄さんが、「今日は初代主査の平井さんがドクターストップのため、来られていません。美味しい水が飲めるのは、井戸を掘った人のおかげと言います。初代ロードスターという井戸を掘った平井さんに感謝したいと思います。とても苦労をなさったと聞いています。我々は、平井さんが堀った井戸を活用し、NB、NC、NDというモデルを作ったに過ぎません」と挨拶すると、会場から自然と拍手が沸きました。また、展示スペースには、36台のロードスター特別仕様車が並べられました。全車がオーナーカーであり、他の参加車両同様に各地から自走で来たクルマ達でした。NAのM2 1001、1002、1028をはじめ、NBのロードスタークーペ、ロードスターターボ、NCの10周年記念車、25周年記念車などの希少車は特に注目を浴びていました。どのクルマもピカピカに磨き上げられています。変わり種としては、北米仕様の2LソフトトップのNDやNBのマツダスピードCスペックなどもありました。また、過去の10周年署名車NB、20周年署名車NCとならんで、30周年記念署名車のNDにはその場で多くのオーナー達がボディにサインをしていました。
 会場に配置されたオフィシャルグッズ販売テント、地元三次のフードショップなどでは朝から長蛇の列ができ、スタッフが忙しそうに対応していました。マツダグッズショップの担当者は、「お客様は全員がロードスターオーナーの方なので、30周年記念グッズなどは早々に品切れとなりました。お買い上げありがとうございました」と、話していました。
 楽しいイベントは、あっという間に時間が過ぎていきます。メインイベントのひとつ、パレードランの時間が迫ってきました。入場時は2,200台が整列するのに2時間以上がかかったので、周回路のパレードランを含めると退出には3時間かかるという予測で、15時にはパレードをスタートしなければなりません。ステージに上がった藤原清志マツダ副社長が「ロードスターは永遠に不滅です。また10年後にここでお会いしましょう。では皆さん、いってらっしゃい」というフォーエバー宣言をしたあと、各オーナーはそれぞれの愛車を留めた場所に戻って行きました。
 周回路のストレートエンドで貴島さん、山本修弘ロードスターアンバサダー、斎藤茂樹現ロードスター開発主査が手を振り、「いってらっしゃい、また10年後」と声をかける中、3列に並んだパレードの車列はゆっくりと第一バンクに向けて走り去って行きました。中山雅・元ND主査がここにいないのは、自身のNAロードスターでパレードランに参加しているからでした。2,200台のロードスターが秩序よく並んでパレードする様は、まさに圧巻でした。

Text by MZRacing, Photos by MZRacing and Mazda

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