MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2016/08/28

モントレーリユニオンにREシンフォニー響き渡る

8月18日(木)からの3日間に、カリフォルニア州のマツダレースウェイ・ラグナセカにて全米最大級のヒストリックカーイベント「モントレー・モータースポーツ・リユニオン」が行われ、マツダUSAブースに勢ぞろいした4台の4ローターエンジン搭載マシンが奏でるシンフォニーに観客達は酔いしれました。

このイベントは、アメリカ各地に散らばるヒストリックレーシングカー、F1やインディカーなどのレジェンドフォーミュラが一堂に会し、3日間にわたってレース形式の走行セッションを繰り返すものです。マツダUSAは、これまで動態保存してきた4ローターレースカーであるマツダRX-7 GTO(1990)、マツダ787(1991)、マツダRX792P(1992)の3台に加え、新たに1989年製のマツダ767Bのレストアを終え、このイベントに持ち込みました。マツダUSAのモータースポーツ担当ダイレクターのジョン・ドゥーナンが黒いタクトを振り上げると、それまで暖機していた4台はアイドリング状態となり、ドゥーナンが指揮者よろしくコンダクトを始めると、それに合わせて4台は派手なブリッピングサウンドを轟かせました。この様子にマツダテントを取り巻くファンは大喜び。この様子を収めたビデオがSNSサイトに配信されると、世界中のロータリーファンがシェアしました。驚くことに、走行セッションでこれらのマシンを操るのは、マツダUSAの副社長ロバート・デイビス、同広報本部長のジェレミー・バーンズ、同ディーラー担当部長のウェルドン・マンジィ、同デザイン部長のケン・セイワードと、全員がマツダUSAのトップマネジメント達なのです。

また、このイベントには特別なロータリーマシンが参加しました。マツダR100(ファミリア・ロータリークーペ)1970年スパ・フランコルシャン24時間レース仕様車の31号車(レッド)と32号車(ブルー)がそれです。1台は、昨年のスパ・マスターズレースに出場し話題となった愛知県の加藤仁さんのマシンであり、32号車は日本から送ったストリップボディをカリフォルニアでリビルドしたもので、愛媛県の玉留克典さんの所有車です。10Aロータリーエンジンの軽やかなエキゾーストサウンドがマツダレースウェイ・ラグナセカの名物コーナー「コークスクリュー」にこだましていました。加藤さんは、「昨年のスパに続き、いつかR100ロータリークーペでこのラグナセカを走ってみたいと考えていました。今回私のR100は、長旅の疲れかエンジンが言う事を聞いてくれず、予選では大変苦労しました。しかし、日本の皆様のアドバイスによりマシンは息を吹き返し、決勝レースは快調に走れました。今回も私にとって忘れられない最高の思い出になりました」と語っています。

リユニオンに先立って8月13日(土)・14日(日)にはマツダレースウェイ・ラグナセカで走行セッション「プレリユニオン」が開催されています。調整が必要な古いレースカーが多数リユニオンに集まるからです。マツダUSAの4ローターマシン達もこのプレリユニオンに参加。エンジン調整などを繰り返していました。このプレリユニオンに合わせて、日本からやってきた「サポートアワキッズ(SOK)」一行の中高生もマツダレースウェイ・ラグナセカを訪れています。12日にロサンゼルス郊外のマツダUSA R&Dセンターを訪れて設備を見学させてもらった一行は、同社社員の前で2011年の東日本大震災の悲惨さや現在の復興具合などを報告。震災の際に多方面から集まった支援へのお礼を述べるなど、小さな親善大使の役割を立派に果たしていました。同日夜には、ドジャースタジアムにてメジャーリーグベースボールの試合を見学。非番ながら試合前練習に参加していたドジャースの前田健太投手に握手してもらい、中高生達は大はしゃぎ。翌日は飛行機で700km北のモントレーに移動し、水族館での自由時間を楽しみました。14日は朝からマツダレースウェイへ。子供達は初めて見るレースカーの音や匂いに圧倒されていましたが、マツダテントでレースカーのコクピットに座らせてもらうと、一気に緊張感は解けていきます。ランチタイムにはマツダ6やMX-5ペースカーの助手席に乗り、コースを2周するホットラップも体験。「ジェットコースターみたいだった。レースカーってすごい」などと感嘆の声をあげていました。その後、マツダの4ローターマシンが走る時間にはホスピタリティルームからその様子をウォッチ。このプロジェクトの提唱者のひとり、寺田陽次郎さんにマツダレースカーの解説やルマン24時間レースの凄さ、モータースポーツの醍醐味などを聞き、興味深げに耳を傾けていました。この経験は、今回参加したSOK一行の一人ひとりの胸にしっかりと刻み込まれ、これからの人生の何らかの糧になることと思います。キッズ達のキラキラとした瞳の輝きがとても印象的でした。マツダの社会貢献活動のひとつとして行われているこのサーキット訪問ツアーは、今年で4回目を迎えました。

Photo by MZRacing and K. Nakajima

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ