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  • 2023/06/25

寺田陽次郎、フランス国家功労勲章「シュヴァリエ」を受勲

6月19日、在日フランス大使館・大使公邸で行われた叙勲式で、元マツダ契約ドライバーの寺田陽次郎さんがフランスの国家功労勲章「シュヴァリエ」(騎士勲章)を叙されました。寺田さんは、マツダ契約ドライバーとして、1974年からルマン24時間レースに日本人最多の29回出場。多くはマツダのサポートを得ての参戦でしたが、独立してからもルマンとの関わりを継続し、その後2003年からはルマン24時間レースの主催団体ACOの理事に就任。また、2006年には日本人で初めて SPIRIT OF LE MANS大賞を受賞するなど、その活躍はフランスでも高い評価を受けていました。2013年〜2019年には、東日本大震災により被災した子どもたちの自立支援と東北の復興を担うリーダーの育成を目的とし、海外ホームステイや駐日大使館内での異文化交流などに取り組む、「Support Our Kids(サポートアワーキッズ)」プロジェクトを、代表を務めるNPO法人「次代の創造工房」を通じてプロデュース。被災地域の子供たちを毎年フランスに招待しています。これら長年の活動が認められ、今回、日本のレーシングドライバーとして初めてシュヴァリエ勲章を受勲しました。

叙勲式には、マツダだけでなく、トヨタ自動車、富士スピードウェイやレジェンドドライバーズクラブなど、寺田さんと親交のある各界の代表の皆さんが出席。まず、フィリップ・セトン駐日フランス大使が、挨拶と功績を紹介。お祝いの言葉を贈り、フランス政府代表として勲章を授与しました。その後、バイオリニストの古澤巌さんによる祝奏が行われたほか、参議院議員の山東昭子さんや伏見宮博明王殿下が来賓祝辞を述べられました。また、マツダ株式会社新社長に内定している毛籠勝弘取締役専務執行役員も、お祝いのスピーチを行いました。会場では、寺田さんのこれまでの活躍を紹介する「寺田陽次郎、仏日の架け橋」ビデオ放映や、パネル展示が行われたほか、つい先日、ルマンにて、寺田さんドライブのマツダ787Bほか合計47台の歴代優勝車が参加したルマン100周年記念デモンストレーションランの様子が紹介されました。

寺田さんは、同勲章を受けるに際し、「50年間以上もの間ルマンに関わり続けられたのは、マツダをはじめ、みなさまのご理解とご協力、フランスの方々との深い関わりと親交があったからと思います。私は、フランスが大好きです。最後に、この場をお借りして、妻のゆう子に感謝を伝えたいと思います」と、涙ながらに受賞の挨拶を述べていました。

マツダファンとして、寺田さんが大変栄誉のある勲章を受勲したことは、大変喜ばしいことだと感じました。

Text by MZRacing/Photos by MAZDA

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