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  • 2015/06/30

グッドウッドに蘇った栄光のマツダモータースポーツ

6月25日(木)から28日(日)にグッドウッドの森で開催された本年のグッドウッドフェスティバルオブスピードには、多くのマツダモータースポーツ車両が世界各地から集まり、また、ゆかりのあるドライバー達も多数集まってきました。

日本の自動車メーカーとしてホンダ、トヨタについでマツダが3番目のホストブランドとなった今年のグッドウッド。恒例のヒルクライムには、広島のマツダミュージアムから送り込まれたマツダ787Bをはじめ、マツダUSAからはマツダ787、マツダRX-792P、マツダRX-7 GTOの3台が来ています。このほか、プライベートオーナーの方々が所有するマシンもラインアップに加わっています。群馬県でメンテナンスガレージを経営する星野仙治さんのマツダ767B 202号車、日本のオーナーから南アフリカを経てドイツのコレクターであるベルナーさんが所有するマツダ767B 203号車(現在はカーナンバー77をつけている)はエンジンが故障しており、残念ながら今回は展示のみの対応です。また、スイスのコレクターが最近入手し、組み上げたばかりというマツダ757 202号車もまだエンジンに火が入っておらず、こちらも展示のみとなっています。一方、英国在住のケビン・ドイルさんが所有するマツダRX-7(SA22C)の1981年スパフランコルシャン24時間レース総合優勝車は丁寧にメンテナンスされており、12A型レース用2ローターエンジンは走行可能状態です。また、10Aエンジンを搭載したシェブロンB16(1970年ルマン24時間レース初出場RE車)もスイスからやってきましたが、走る出番はなさそうです。アメリカからは20B型3ローターエンジンを積んだIMSA GTPライトマシンもきています。

これらのマシンをドライブする人達も異色と言えるでしょう。マツダUKご指名のマーク・タイスハーストさんは2011年の同イベントでもマツダ787Bに乗った経験があります。また、ベルギーから元マツダ契約ドライバーのピエール・デュドネも駆けつけました。おなじみマツダUSAの3台には、同社重役のロバート・デイビス、ウェルドン・マンジー、ジェレミー・バーンズのトリオが顔を揃えています。今回はTV番組のコメンテーターの仕事で多忙のためドライブすることはできませんが、マツダ787Bを優勝に導いたジョニー・ハーバートも会場に来ています。懐かしい顔ぶれが互いに再会を喜んでいる中、ひとりの老紳士がマツダガレージを訪ねてきました。1970年のスパフランコルシャン24時間レースでマツダR100ロータリークーペをドライブしたクライブ・ベイカーさんです。「とても懐かしいね。マツダロータリーは、スパで一躍注目を集めることになったのです。この年のルマンに出場したシェブロンB16でヨーロッパの他のレースにも出場する計画があり、私もドライバー候補となっていましたが、残念ながら計画は実行されませんでした」とベイカーさんは語っています。

花の4ローターラインアップ5台がヒルクライムでは、トリを務めることになっていましたが、26日最初のセッションに出走した星野さんのマツダ767Bがストレートエンドでコースアウト。牧草のクラッシュパッドにあてて止まったため、ボディパネルにダメージを負い、その後のセッションに参加することができなくなってしまいました。星野さんは、「初めての走行だったので、予測以上に狭くなっているコースに対応できず、クラッシュしてしまいました。私自身はかすり傷程度で無事です。ご心配をかけて申し訳ないです」と話していました。

Photo by MZRacing

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