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  • 2025/05/08

14名のバーチャルレーサーがリアルを体験

4月22日(火)〜23日(水)、茨城県の筑波サーキットにてMAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラム「REAL CIRCUIT EXPERIENCE」第2回が行われ、eSPORTSオンライン大会「MAZDA SPIRIT RACING GT CUP 2024」ランキング上位の14名が実車によるサーキット走行を体験しました。

春らしい青空の下、14名が一日目朝に行われたブリーフィングに参加しました。今回は、北は北海道根室から、南は山口県防府市まで、高校卒業したての18歳学生から、47歳のベテラン社会人まで幅広い層の方が顔を揃えています。特徴的だったのは、既に自動車産業に従事しているエンジニアやメカニックの方、また、学生であっても自動車関連の勉強をしている方が多かったことです。それぞれがPlayStation※シミュレーションゲーム「グランツーリスモ7」※を通じてクルマの操作や挙動を理解している人々なのでしょう。MAZDA SPIRIT RACINGが用意した(ロールケージや安全装備を架装した)レース仕様のロードスターを前に、それぞれ興味深く観察しています。ブリーフィングで二人一組の組分けが割り振られ、二日間を共に過ごす初対面のパートナーと早くも打ち解けていました。講師であるチーフインストラクターの加藤彰彬さんから、カリキュラムの説明と走行上の注意を受け、筑波サーキットの職員の方からフラッグの意味を聞いたのち、早速走行プログラムがスタートします。初日は、筑波サーキットコース1000にて基礎的なドライビングの反復練習です。加藤彰彬さんとインストラクターの三宅陽大さん、加藤達彦さんがドライブするロードスターの助手席に乗ったのち、参加者がドライブする番です。三宅さんも加藤(達)さんは、このREAL CIRCUIT EXPERIENCEを2023年に参加した第1期生であり、二人ともロードスター・パーティレースⅢなどで既に活躍しているドライバーです。参加者の中にはマニュアル車に乗るのが久しぶりという方、そもそも運転免許を取得にしてまだ数ヶ月という若葉マークドライバーもおり、最初はやや遠慮気味にアクセルを踏みステアリングを操っていましたが、インストラクターのアドバイスを受けると徐々にスポーツドライビングらしい走りとなっていきました。みっちり基礎を練習したのち、ランチタイムの後は、車載カメラのデータやデータロガーのデータを見ながら、インストラクターが参加者それぞれの癖や思い違いを指摘していきます。午後の走行では、それぞれが課題を見つけて修正していくことにより、メキメキと上達する姿がみられました。この一日目が終了する時点で、ほぼすべての参加者の皆さんが、「何か」を身につけた様子です。

二日目は筑波サーキットコース2000に移動し、実際にレーシングコースを走る体験です。この日は朝からあいにくの雨、さらにコース上には別の走行枠でオイルを撒いたクルマがあり、処理済みとはいえ滑りやすいコンディションでした。グループ毎に練習走行したのちに、車載映像とロガーデータを作ってインストラクターから個別にアドバイスを受けるのは初日と同じ。二度の走行を終えた後は、グループ面談です。質問は、事前にどんな準備をしてきたか、今後リアルモータースポーツを目指すつもりがあるか否か、この二日間で得た気付きや改善点 などで、参加者はそれぞれ、「MTのFR車で練習してきた」「箱根ドライブでロードスターの走りを経験してきた」「シフター付きシミュレーターで特訓してきた」などと回答していました。また、「レーサーになる夢を追い続けたい」「コミュニケーション能力だけは負けない」「自身はスーパー負けず嫌いです」などの自己アピールも忘れてはいません。本年7月末筑波サーキット、10月の富士スピードウェイ、11月の岡山国際サーキットで行われるマツダファンエンデュランスレース(マツ耐)にMAZDA SPIRIT RACINGとして出場予定の選抜枠への選出を意識している様子でした。

愛知県から参加の大原悠暉さん(30)は、「この体験を通じて、クルマはサスをしっかり動かさないといけないということがはっきりわかりました。基本ができていれば、クルマはちゃんと反応してくれます。他の人のタイムと比べて悔しいところもありましたが、自分ももっとできるはずと思いました。良い体験ができました」、と話し、神奈川県から来られた小松海聖さん(23)は、「実は、意外と緊張していなかったのですが、助手席でインストラクターの方のドライビングテクニックを体験してビビリました。基礎を学んだのちは、比較的落ち着いて対応できました。しかし、まだまだ(スポーツドライビングは)奥深いものと感じました。自分はスキル的には多分最下位レベルだと思いますが、価値ある体験ができました。また、サポートスタッフの皆さんを見ていて、憧れのモータースポーツの世界はドライバーとしてだけではなく、他にも色々と可能性があるものなんだな、と思いました」、と感想を語りました。

インストラクターの加藤(達)は、「最初はやはり実車に慣れてないので、みなさん安全な走りをしているという印象でした。ただ一日目の午後に入ってからは、バーチャルでこういう操作をしていたから、リアルではどうなるだろう、みたいなところを試していただいて、その後ほとんどのドライバーは、初心者を卒業したと思いました。二日目はあいにくの雨で、しかもより滑りやすい状態でした。雨は、ブレーキングなどいろんなところを丁寧にしなきゃいけないのです。やはりバーチャルで雨の練習ができているので、それを経験している分、事故なく終えることができたのだと思います。だんだんコースリミットをはみ出すケースが見られました。今回は安全優先のためNGとしていたので指摘しましたが、限界を知るという意味ではクルマを理解することに繋がったのでは、と思います」、と話しています。 合計27名が参加した本年2回の「REAL CIRCUIT EXPERIENCE」は、これにて終了。5月上旬にはマツ耐レースに出場できるメンバー数名が選抜される予定となっています。

※ 「PlayStation」、「PS5」、「PS4」、「グランツーリスモ」および「GRANTURISMO」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標および商標です。PS5®/PS4®用ソフトウェア『グランツーリスモ7』の発売元は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントです。 © 2025 Sony Interactive Entertainment Inc. Developed by Polyphony Digital Inc. Manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game in some cases include trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. Any depiction or recreation of real-world locations, entities, businesses, or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties. All rights reserved.

Text and Photos by MZRacing

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