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  • 2025/05/30

新カテゴリー「S耐チャレンジ」構想が発表

5月30日(金)、富士スピードウェイにてスーパー耐久未来機構(STMO)から新カテゴリーである「S耐チャレンジ」の創設に関する記者会見が行われました。会見では、桑山晴美STMO副理事長から「耐久レースを体験してみたいアマチュアドライバーが増えている昨今、高度化しているS耐シリーズの弟分としてS耐チャレンジを創設し、シリーズ化したいと考えています」、と発表されました。

アマチュア層を育むカテゴリーとして創設されるこの「S耐チャレンジ」は、本年11月15日(日)のシリーズ最終戦併催イベントとして第1回を開催し、来シーズンは3イベントの開催が予定されています。フォーマットは、60分のミニ耐久レースとし、模範走行行事としての開催となります。国内A級ライセンス保持者が対象で、国際ライセンスホルダーの参加は認められません。ドライバー2名で1チームとし、ピットクルーも3名までに限定して参加費用の抑制を図るとのことです。予選は2名の合算タイムで順位が決められ、レースではドライバー交代1回が義務付け。レース中の給油は不可となる一方、タイヤローテーションを実施するなどのアイディアがあると説明されました。また、安全意識を高めるため、車両同士の接触があった場合はノーポイント、またはレース除外になるなどの処置も考えられているようです。
気になる車両規則としては、第1回レースは、排気量1,500c以下のNゼロ車両と軽自動車とし、ロールケージとバケットシート、4点式以上のシートベルト、サーキット走行用ブレーキパッドの装着が義務付けられます。マツダロードスターが有力車であり、トヨタ・ヤリスやホンダ・フィットがライバルとなるでしょう。2026年は、排気量2.4L以下の車両に範囲を広げ、その後にEVやHEV車クラスのクラス、レンタルカーによるエントリーについても検討されることになっています。なお、タイヤは、幅広いサイズ設定となっているブリヂストン製POTENZA RE-71RS市販ラジアルタイヤが指定となる予定です。

これまでレースはやってみたいが、今度なテクニックを習える機会がない、レースを体験してみたいが費用的に手がでない、と思われていたビギナードライバーには魅力的なカテゴリーとなる可能性があります。少なくともロールケージ組み込み済み車両の多いロードスターオーナーにとっては、耐久レースデビューのチャンスになることは間違いないでしょう。本年7月上旬には具体的な参加募集要項が発表され、8月1日から第1回大会のエントリーが始まります。

Text and Photos by MZRacing

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