MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2021/11/13
  • S-Tai

デミオSKY-D、次世代バイオ燃料でS耐最終戦に参戦

11月13日、岡山国際サーキットにて、マツダは、次世代バイオディーゼル燃料を使うデミオSKYACTIV-D 1.5で本年のスーパー耐久最終戦に出場する、と発表しました。車両は、チームNOPROの37号車であり、「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」として、ST-Qクラスに参戦します。

カーボンニュートラルの実現に向けた次世代バイオディーゼル燃料の普及を目的とし、従来の1.5L SKYACTIV-D エンジンを搭載した37号車に、使用済み食用油や微細藻類油脂を原料とした100%バイオ由来の次世代バイオディーゼル燃料を使用します。同燃料は株式会社ユーグレナが供給する「サステオ」であり、チームは2022年シーズンも同燃料を使った車両での継続参加計画を進めています。
チームNOPROの37号車DJ型デミオSKY-Dは、2015年にスーパー耐久シリーズST-5クラスにデビューした車両で、好燃費を活かして2016年の鈴鹿ラウンド、2017年の富士10時間、2019年の鈴鹿5時間、2020年の富士24時間で優勝するなど、主に長時間レースで強さを発揮していました。今回は、同車のレギュラードライバーである関豊、井尻薫に加え、前田育男、寺川和紘がステアリングを握ります。なお、37号車が属するST-Qクラスは、自動車メーカーの開発車両が参加するクラスで、トヨタ自動車の水素カローラが参加し話題を集めています。37号車デミオSKY-Dのエンジン自体は従来のままで、ECUのキャリブレーション(調整リプログラム)のみで次世代バイオ燃料によるレースユースに適合するチューニングを施しています。その結果、従来燃料と同等の性能を発揮していることが確認されています。

岡山国際サーキットで行われるスーパー耐久シリーズ最終戦3時間レースは、13日午後に公式予選が行われ、14日(日)午前8時に決勝レースがスタートします。このレースの模様は、スーパー耐久シリーズのWEBサイトを通じYouTubeライブ放送で視聴することができます。

また、13日には、トヨタ自動車、マツダ、SUBARUおよび川崎重工、ヤマハ発動機の自動車メーカー5社の代表による、「カーボンニュートラル実現に向けた、内燃機関活用のさらなる広がり」に関する発表があり、リリースの中でマツダは、次のように記述しています。
「マツダは、カーボンニュートラル実現に向けて、様々な選択肢を提供することが大切であると考えています。そのために、従来のHEVモデルやディーゼルエンジンモデル、BEVモデルだけでなく、今後はPHEVモデルを投入し、パワートレインのラインアップを拡大するとともに、志を共にするパートナーとバイオ燃料に代表される再生可能燃料への取り組みを行っています。今回は株式会社ユーグレナから供給を受ける100%バイオ由来のディーゼル燃料を使用するSKYACTIV-D 1.5(ディーゼルエンジン)を搭載した「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」で「スーパー耐久レースin岡山」のST-Qクラスに参戦します。今後も様々な環境や条件で実証実験を行い、次世代バイオディーゼル燃料の普及拡大に貢献していきます」。  発表では、トヨタ自動車は水素カローラに加え、GR86バイオマスガソリン車でスーパー耐久シリーズに参戦。SUBARUもBRZバイオマスガソリン車でスーパー耐久に参入すると発表しています。同様に川崎重工とヤマハ発動機は、共同で二輪車に水素エンジンを活用する検討を始めることになっています。

■レースレポート
S耐最終戦で456号車ロードスターがST-5クラス優勝。シリーズチャンピオンは66号車

■動画レポート 以下のリンクからご覧ください。
2021年S耐第6戦岡山3時間レース記録動画 (YouTube 5’43”)

Text and Photos by MAZDA & MZRacing

MAZDA MOTORSPORTS スーパー耐久シリーズ

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ