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  • 2023/07/13
  • S-Tai

倶楽部MAZDA SPIRIT RACING、SUGOを7位完走

7月9日(日)、スポーツランドSUGOにて「ENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第3戦SUGOスーパー耐久3時間レース」決勝レースが行われ、グループ2レースST-5クラスにMAZDA SPIRIT RACINGから120号車「倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」(杉野治彦/箕輪卓也/上田純司/樋口紀行)が出場し、7位完走しました。

チャレンジプログラム「S耐への道」から選抜されたロードスターパーティレースやe-sportsのトップクラスの出身者によって構成されたこのチームも、富士24時間レースの経験を経て今回で3戦目となります。元々はライバルという関係だったメンバーにも、レースを重ねるごとに「共に挑む同志」という強い絆が生まれていることは明らかでした。昨年のもてぎ戦以降テスト参戦している杉野と樋口のベテラン勢に加え、富士に続いて2戦目となる上田、そして今季はロードスター・パーティーレース・ジャパンカップツアーにも参戦し開幕以降3戦3連勝を飾っている若手の箕輪がラスト参戦になることも注目を浴びました。

午前中より雨に見舞われた8日午後の公式予選では、赤旗を無視して走り続けてしまった箕輪にペナルティは出たものの、Aドライバー杉野、Bドライバー箕輪共に4番手タイムを記録し、合算で過去最高のクラス6位で予選を通過しました。

グループ1(ST-X、ST-Zなど)とグループ2(ST-4、ST-5およびST-Qクラスの2台)のふたつに分けられ開催された今回の3時間レース。120号車がエントリーするグループ2は、天気予報に反し朝から真夏日のような強い日差しが照り付ける中での開催となりました。8時45分にはフォーメーションラップがスタート。1周ののち、グリーンライトが点灯し決勝レースは始まりました。6位でスタートした杉野は一時的に4位に浮上するなど同クラスの混戦の中でも攻めの走りが見られました。これまでのレースでは単独で淡々と走ることが多かった120号車にとって、これは大きな進歩といえるでしょう。今回は、タイヤ無交換で3時間を走りきる作戦が取られました。スタートから1時間経過後に第2ドライバーの上田に交代、そして残り1時間半ほどの時点で箕輪にバトンが渡されましたが、レース中盤より予想以上に上がった路面温度のためタイヤのグリップが落ち、ペースが上げられず最終的に箕輪は7位でゴールします。

「作戦ミスのため、参戦当初から素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた箕輪のドライバーとして実力を発揮させることが出来なかったのは大変残念」とコーチの檜井保孝は気遣いましたが、結成された当初は「完走を目指す」ことが目標だったのが「少しでも上位を狙う」ことが出来るチームになっていることは大きな成果と言えるでしょう。ピットに駆け付けたマツダの新代表取締役社長の毛籠勝弘CEOとチーム代表の前田育男シニアフェローが並んで、チームの健闘に目を細めていました。

レースとレースの合間には、プログラムの一環として檜井コーチによるドライバーへの個別トレーニングも行われ、個々のドライバーの運転技能の引き出しも着実に増えています。そして特筆すべきは、何といってもこのチーム独特なメンバー間の絆でしょう。今回は出場するドライバーだけでなく、「何か自分に役立てることはないか」と次戦以降に参加予定のドライバーや、同じMAZDA SPIRIT RACINGチームの55号車ドライバー関豊も自発的に集まり、ピットには始終支え合い、励まし合い、お互いを高め合おうとする「チーム一丸」の雰囲気があふれていました。年齢的にも40歳近くの幅のあるそれぞれ経験を持ったメンバーが、ロードスターやレース活動を通じてひとつになる「共に挑む」をスローガンとする、MAZDA SPIRIT RACINGの目指す姿が形になってきています。

7月末に控えている次回第4戦のオートポリス(大分県日田市)では、新たなメンバー構成で挑みます。アップダウンやハイスピードコーナーなど、コースキャラクターがSUGOと似たオートポリス。檜井コーチは、「今回得られたクルマのデータなどを生かし、ドライバーの実力が十分に発揮されるよう挑みたいですね」、と次戦に向けての意気込みを語っていました。

Text and Photos by MZRacing and Mazda

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