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  • 2025/03/24

本年のチャレンジプログラム「バーチャルからリアルへの道」がスタート

3月12日(水)、13日(木)の二日間、筑波サーキットにてMAZDA SPIRIT RACINGチャレンジプログラムの一環として「REAL CIRCUIT EXPERIENCE」が行われ、eSPORTSオンライン大会である「MAZDA SPIRIT RACING GT CUP 2024」のランキング上位14名が実車によるサーキット走行を体験しました。

3年目を迎えたチャレンジプログラム。今回は定員14名のところ、1名が欠席したため13名で二日間を共にすることになりました。高校を卒業したばかりの18歳から最年長は32歳の社会人まで。20代の若者を中心とした参加者たちの中には、eSPORTSの世界で対戦したことのある知り合い同士やこのイベントに参加するのが2回目または3回目という方もいて、集合して割とすぐに打ち解けていたように見えました。免許取り立てで自家用車には若葉マークをつけているという若者をはじめ、リアルサーキットを訪れるのが初めてで、FRのマニュアルを運転するもの初めてという方は一人二人ではなかったようで、主催者が用意したロードスターNR-Aレースカー(ロールケージや安全装備を架装した車両)を前に緊張していました。中には、「将来の夢はレーシングドライバーになること」と語り、自前や借り物のレーシングスーツやペイントされたヘルメットを持参している猛者もいました。彼らに共通しているのは、PlayStation※シミュレーションゲーム「グランツーリスモ７※」の名手であり、「筑波サーキット コース2000」のバーチャル走行経験は豊富だということ。そのため、インストラクターが話す「荷重移動」、「車両姿勢を整えてコーナーに進入」や「DSC(ダイナミックスタビリティコントロール)のサポートを受けながら速く走る」、という会話にも違和感がないようです。また、今回および第2回目の体験会参加者の中から選抜される若干名が、MAZDA SPIRIT RACINGが用意する車両とチーム体制で、本年の「マツダファンエンデュランス(通称マツ耐)」に出場するチャンスを手にすることができるため、「我こそは」とアピールしておきたいところです。

本年1回目となる今回の初日は、「筑波サーキット コース1000」にて運転の基礎を学びます。いきなりソフトトップをオープンにしてサーキットを走り出しましたが、彼らには現実のクルマに慣れるのも早いようです。いくつかの基礎プログラムを反復練習したのち、データロガーや車載カメラを使った講義を聞き、個々にアドバイスをインストラクターに求める時間がありました。最後はおさらいのためにコースを何度も周回して、この日は解散となりました。途中から雨が降り始め、路面はウェットとなりましたが、ひるむことなく走行を続けていたのが印象的でした。
二日目は、「筑波サーキット コース2000」に移動し、体験走行の続きです。この日は曇りのち晴れで、路面は完全にドライでした。彼らはグループごとに走行し、またインストラクターの助手席に座ってレコードラインや操作の違いを覚えていきます。意外に難しいと言われる第1コーナーや第1ヘアピンで彼らの走りを見ましたが、とても上手に走っており、最終コーナーでコースアウトしてしまうドライバーはいませんでした。さすがバーチャル走行経験豊富な彼ら。その後、グループ面談があり体験会はお開きとなりました。

19歳の大学生、市原拓真さんは、「この体験会に参加するにあたり、グランツーリスモ７※で一所懸命練習しましたし、ロードスターの実車を借りてクルマにも慣れてきたつもりです。リアルなサーキット走行は初めてでしたが、なんとかクルマと対話できたと思います。自分自身は目標に対してストイックに向き合えると自負しています」と感想を語り、アピールも忘れていません。また、自動車整備学校に通う20歳の千原勇人さんは、「私は整備士になるための勉強をしています。しかし、レーシングドライバーになるのも夢であり、今回のチャレンジが私にとって最後のチャンスだと思ってここに来ました。プロの助手席に乗せてもらって、技術の差を痛感しました。それでも自分では運転センスありだと思っています」と語っていました。北海道から参加の加藤明昌さん(22歳)は、「私は4月から静岡県内の自動車関連企業に就職します。出身地のおかげでラリードライバーに憧れています。大学では物理を学んできたので、何事にも物理で考える力が身についています。グランツーリスモ７※が本当に楽しくて、寝食を忘れてずっとやっていましたが、レーシングカートも10年間やっていました」と話していました。

第2回の体験会は、ランキング上位の別の14名に対し4月中旬に同じ筑波サーキットで開催されます。2回の体験会の後、5月上旬にはマツ耐にチャレンジする若干名が選抜され、練習を経て7月末のリアルレースであるマツ耐にデビューする予定です。

•※「PlayStation」、「PS5」、「PS4」、「グランツーリスモ」および「GRANTURISMO」は、株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標および商標です。PS5®/PS4®用ソフトウェア『グランツーリスモ７』の発売元は株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメントです。
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Text and Photos by MZRacing

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