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  • 2024/11/19

秋晴れの岡山国際サーキット、マツダファンで大賑わい

鮮やかな秋晴れの週末となった11月9日(土)・10日(日)の二日間、岡山県美作市の岡山国際サーキットにて「MAZDA FAN FESTA 2024 IN OKAYAMA」が開催され、両日で合計5,300人を超えるマツダファンが多彩なイベントを満喫しました。

2011年から続くこのイベントは、本年で14回目となります。お馴染みのレースコンテンツでは、ロードスター・パーティレースⅢジャパンツアーシリーズ/西日本シリーズ、マツダファン・サーキットトライアル(MFCT)、マツダファン・エンデュランス(マツ耐)、エイトリアンカップなどが開催され、のべ218台ものレースカーとマツダ車オーナーが覇を競いました。イベント開催当初は各カテゴリーとも参加台数はわずかでしたが、13年の間にこれだけコンペティションユーザーが増加したことは、驚くべき事実だと言えるでしょう。また、国際レーシングコースをゆっくり体験走行するパレードランも、日曜日に5つが行なわれ、合計336台が参加。特にロードスター35周年記念パレードランには、各世代のロードスターが各地から集まり、オープンカードライブを楽しみました。このパレードランには、ロードスターの歴代開発主査である貴島孝雄さん、山本修弘さん、中山雅さん、齋藤茂樹さんが参加し、ロードスターオーナーのみなさんと一緒に記念撮影にも収まっていました。この4名によるトークショーもこのイベントのハイライトのひとつとなりました。メインステージ脇には、歴代のロードスターの記念車や特別仕様車が展示され35周年記念にふさわしい雰囲気を作っています。もちろん先日のMAZDA FAN FESTA 2024 at FUJISPEEDWAYで発表された35周年記念モデルも注目を浴びていました。

ロードスター35周年記念での歴代主査トークショーは、満席になるだけでなく、外側に何重にも立ち見が出るほど。それぞれに個性の強い主査4名のトークにより、会場は何度も大きな笑いに包まれ盛り上がっていました。それぞれの時代背景や社会情勢の中から生まれた各モデルですが、「ロードスターがロードスターであるために、目指すものはブレない」、という変らぬ方針で作り続けられていることが確認され、オーナーの皆さんはことさら強くうなずく様子が見られました。

マツダファンフェスタの名物といえば、マツダ787Bのデモンストレーションランです。今回は新しいスリックタイヤが投入され、ドライバーの寺田陽次郎さんは様子を見ながら、まずはタイヤのピーリング(表層の硬いラバーを皮剥き)することから始めました。いつもながらグランドスタンド前を通過する時の「天使の咆哮」は胸のすくサウンドです。今回は、マツダ787BとMAZDA SPIRIT RACINGの2台のS耐レースカー、55号車MAZDA3、12号車ROADSTERと阪口良平、堤優威の両ファクトリードライバーがファンを乗せたロードスターが走る中、観光バスが走るサーキットバスツアーが行われ、こちらにも関豊、井尻薫の両プロドライバーがガイド役として乗り、コース解説や岡山でのレースエピソード、S耐レースカーとの無線交信で車内を沸かせました。

また、こちらもマツダファン名物となっているロータリーレーシングカーのデモランでは、22台もの名車が轟音を響かせてレーシングコースを周回しました。寺田陽次郎のルマントークでは、いつもの歴代ルマンカーのエピソード紹介に加え、今回はマツダ本社内に33年間眠っていた1991年ルマンの55号車マツダ787Bの走行データがこのほど発掘され、現役のエンジニアがそれを解析してさまざまな事実がわかったという話には、「そんな話があったとは知らなかった」「ためになった」「現在マツダ車の開発手法のベースとなっているモデルベース開発がこのルマンプログラムから始まっていたと知って感動した」、などのコメントが聞かれました。

当日整理券を配布したものづくり体験コーナーは、総合受付に朝早くから長蛇の列ができ、どのコンテンツも大変賑わっていました。磨き体験、プレス体験、鋳造体験、ペーパークラフト作りなどは、小さなお子さま連れのご家族だけでなく、若いカップル、クルマ好きの若い男性などの仲間同士が楽しそうに過ごし、幅広い年齢層が楽しめるコンテンツだと感じました。クレイモデラー体験、KIDSプログラマー体験は、お子さまが対象ですが、マツダ社員が同じ目線であれこれと丁寧に教えてあげると、あどけない年頃のお子さまたちが一生懸命取り組んでいる様子を保護者の方が嬉しそうに見守っている姿が印象的でした。

イベント広場のミニコースでは、プロドライバー同乗走行体験が行われ、今年始まったMAZDA SPIRIT RACINGジムカーナエクスペリエンスでも講師として活躍するプロドライバーの河本晃一さん、S耐ドライバーの野島俊哉さんによるドライビングテクニックは、観ている人からも魔法使いのよう、と歓声が上がる程。同乗された方も、乗る前と乗った後では明らかに表情が違い、初めての感動体験に高揚されているようでした。こちらも、年齢性別関係なく多くの方が参加されていました。トーク話法に長ける河本選手が、「今度は運転席で、ご自身で体験してみて下さい」、とジムカーナエクスペリエンスをPR。会場からは「来年ぜひチャレンジしたい」という声が聞かれました。

今年は4月のSUGO、10月の富士スピードウェイと今回の岡山まで3回のマツダファンフェスタが行われました。来年についてはまた別途日程が発表されることでしょう。みなさん、お楽しみに。

Text and Photos by MZRacing

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