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  • 2018/06/26
  • OTHER(海外)

RE搭載のMX-5ミアータ、再びボンネビルソルトフラッツに挑む

本年8月11日のオープニングセレモニーからユタ州ソルトフラッツにて開催されるボンネビル・スピードウィークに、本年もマツダ13Bロータリーエンジンを搭載したMX-5ミアータが出場します。カリフォルニア州ロセンゼルス郊外に住むサム岡本さんによる3度目のボンネビルチャレンジです。昨年は準備不足もあってトラブルに泣き、設定した目標記録に未到達でしたが、今回は車両の性能向上を図りまずは175mph(280km/h)突破を目標としています。

岡本さんの自作ボンネビルマシンは、1992年式NA型MX-5ミアータをベースに、FC3S型RX-7アメリカ仕様の13B自然吸気エンジンを搭載しており、最高速チャレンジに特化したチューニングが施されています。今年は前年の反省を踏まえ、すでに準備を開始しています。まずは、ペリフェラルポート仕様の13Bエンジンには、これまでのウェーバー製48φキャブレターの口径を51φに拡大し、最高出力250PSを絞り出します。また、エンジンフードにブリスターバルジ型エアスクープを取り付けることでキャブへのダイレクトなフレッシュエア導入を図ります。性能チェックには、ボンネビル本番前にカリフォルニア州エルミラージュのテストフィールドでのエンジン系のセットアップを確認する予定になっています。これまでは、オリジナルのNAミアータのボディからウィンドシールドとAピラーを取り除いただけの「素」の姿でしたが、ボディの下面を覆うベリーパンをテールまで延長してディーフュザーを取り付け、トランクリッドを10インチ延長するテールスポイラーを新設します。また、軽量化とシステムの簡素化を目的に、エキゾーストをボディサイドから排出する改造を施す予定となっています。そのほか、ラジエターインテークを塞いで電動ファンを追加、ロールケージフェアリングの装着、サスペンションユニットのアップグレードなどを計画しているとのこと。また、新たに減速用パラシュートを取り付けることによって現状の175mph(280km/h)のスピード制限は解除され、200mph(320km/h)までチャレンジが可能になります。 例年心配される塩原の乾燥度合いも順調のようで、イベントは予定通り開催される見込みです。

また去年は最小限だったチームの体制も、今年は日本からクルーチーフとローカルのサポートメンバーが参加する予定。本年のボンネビル・スピードウィークは、8月11日にオープニングセレモニーが行われ、岡本さんのチームは14日いっぱいチャレンジを続ける予定です。ボンネビル・ソルトフラッツとは、高度の高いユタ州ウェンドーバー周辺に点在する天然の塩原の一部で、塩分濃度の高い湿原の水分が干上がってできたものと言われています。山手線の内部がすっぽり入るほど広大な真っ白の塩原に4本の最高速チャレンジレーンが設定され、それぞれ2マイル、3マイル、5マイル(2本)の間に計測される1マイルごとの平均速度が記録されます。

岡本さんのチーム「F-5スピリッツレーシング」では、今年も参加資金を補うため、チームTシャツを販売するクラウドファンディングを行っており、締め切りが6月30日に迫っています。アメリカらしい夢をサポートしても良いと考える諸兄は、下記のURLからクラウドファンディングに参加してみてください。もちろんMZRacingも現地取材を予定しています。

参加はこちら >>> Get your kicks on Bonneville Salt Flats

Photos and Text by MZRacing

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