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  • 2016/01/14

13B RE搭載の軽カー「RE雨宮シャンテ」東京オートサロンに登場

今週末に迫ってきた東京オートサロン(会期:2016年1月15日(金)〜17日(日) 会場:幕張メッセ)。初回より出展を続けているロータリーチューニングの老舗RE雨宮から、今年はヒストリックな車両が展示されるとの情報をキャッチしました。年始早々のRE雨宮のファクトリーにて、まだまだ製作中ながら、その1台を撮影できるということで、取材にお邪魔しました。マシンの名前はRE雨宮スーパーシャンテ13B NA。MZRacingが初披露の光栄にあずかれることとなりました。

RE雨宮スーパーシャンテ13B NAは、往年のロータリーファンであればその名を知っているであろう1981年の「雨宮シャンテ12A」から35周年を記念したマシンです。シャンテ12Aは、その名のとおり12A型REエンジンをベースとしたキャブターボエンジンを、360cc時代の軽カーであるシャンテに搭載し、モディファイしたマシンでした。

一方で、今年登場するスーパーシャンテ13B NAは、電子制御インジェクションの吸排気ペリ自然吸気エンジンを搭載するなど、現代の技術をフルに盛り込んだマシンとなっています。過去のペリエンジンのように高回転でのパワーを追わず、最新ECUのリンクG4+エンジン・マネージメントシステムを採用して細やかな点火制御を行い、280psを発揮しながら、下からのトルクを重視し、パワーと燃費とレスポンスを高次元で両立させる仕様となっているとのこと。

シャンテ12A時代も手を入れられていた足回りも、今回はフロントがSA22C型RX-7のストラットをベースにしつつ、ストローク確保のためにアッパー側の取り付け位置を高くとった設計で、リアはファミリアロータリーR100のホーシングを使いながら、SA RX-7の4リンク+ワットリンク構造をモディファイして装着しています。拡大されたトレッドに合わせて広げられた車幅は約1600㎜。12A時代の前後195/50R13、前5J/後5.5Jのタイヤ&ホイールサイズではタイヤがなく、今回は195/50R15、205/50R15のタイヤと前6.5J/後7.5Jのホイールを合わせています。そのボディメイクの特徴となるオーバーフェンダーも、現代のGTマシンの空力ノウハウを汲み入れ、フェンダー後端はカットされ、前後フェンダーをつなぐサイドステップの中をエアが流れていく構造となっています。

代表の雨宮さんいわく、「いつになっても客さんから、”シャンテが好き”という話を聞き、あんな昔のクルマを覚えていていただけるのはとても嬉しいと思っていました。常々リメイクは狙ったのですが、今回、35周年という節目でもあり着手しました。ただ昔のものをそのまま出しても面白くないでしょうから、現代の要素を取り込んで、進化した姿をお見せできればと思っています」とのこと。

そのモディファイの随所に見られるのが、3ローターペリエンジン搭載のFD3S型RX-7を駆って参戦していたSUPER GT選手権時代の実戦を経て鍛えられたRE雨宮の高い技術力。コンパクトなボディに押し込まれているのは、ハイパワーを競うだけではない、あたらしい時代を見据えた、軽量でハイレスポンスなスポーツカーの姿なのかもしれません。

photo by MZRacing

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