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  • 2021/11/26

マツダとモータースポーツが大好きなファンたちが岡山に集合!

11月20日と21日の2日間、岡山国際サーキットで「MAZDA FAN CIRCUIT MEETING 2021 in OKAYAMA」が開催されました。ロードスター・パーティレースⅢをはじめとした競技系イベントを中心に、レジェンドカーのデモラン、A.M.O.A.(全マツダ車オーナーズクラブ連合)などのオーナーによるパレードラン、1985年のルマンに参戦したマツダ737Cの特別展示などが行われ、マツダとモータースポーツが大好きなファンたちが全国から集まりました。

ここ岡山では2012年から2019年まで、国内最大級のファン感謝イベントとして「MAZDA FAN FESTA」が開催されてきました。2020年はマツダ創立100周年、2021年はルマン優勝から30周年という節目を迎えることでファンの期待も大きかったのですが、コロナ禍の状況を鑑み、やむなく2年連続で開催見送りが決定。しかしながらその代替イベントとして、参加型モータースポーツ競技会を中心とした「MAZDA FAN CIRCUIT MEETING 2021 in OKAYAMA」が昨年に引き続いて行われました。

まず先陣を切ったのが、6年目を迎えたロードスター・パーティレースⅢ西日本シリーズの最終戦です。20日の8時から公式予選、10時46分からは8周の決勝レースがスタート。NDシリーズクラスでは本多永一が予選2番手からの逆転で優勝しました。2016年から4年連続王者に輝いた本多が今シーズンは4戦全勝のパーフェクトで復活し、2年ぶりにチャンピオンを奪還。マナー重視で初心者歓迎のNDクラブマンクラスは、ATSUSHI AKITAが参戦2年目での嬉しい初優勝を飾りました。
続いて行われたのは、JAF公認競技のマツダファン・サーキットトライアル(MFCT)です。すべてのマツダ車が参加可能なタイムトライアル競技で35クラスが設定され、車種やチューニングの程度に合わせたバトルを楽しむことが可能になっています。今回は3組に分かれて56台が参加。20分間の走行を2回行い、その中のベストタイムで順位を決定します。総合トップとなる1分42秒074を記録したのはFD3S型RX-7に乗る森田正穂。2番手となる1分46秒874はRX-8を操り、3年連続で全国制覇中の本山賢一郎です。なお今年のシリーズ争いはNB8Cロードスターに乗る樋口 豊と、BM2FSアクセラのスギが210ポイントの同点で並びました。12月5日の栃木ラウンドが最終決戦の場となります。
1チーム最大4名が2時間30分を無給油で走りきる参加型モータースポーツ、マツダファン・エンデュランス(マツ耐)の中国ラウンドは、NORMAL系クラスの第1レースが土曜日に開催。総合優勝は唯一72ラップを走破したPLUM諏訪姫GIロードスター(ND5RC)。今回は石川純二/八田新一/加藤芳皓の3名で臨んだ同チームはこれで480ポイントに達したため、2年連続3回目の全国チャンピオンをほぼ確実なものにしました。またロードスター以外では、先日の静岡ラウンドで総合優勝の快挙を達成した、びっくりQUACアテンザAT(GJ2FW)が69ラップのコースレコード更新でトップチェッカーとなりました。

一夜明けた11月21日は早朝8時、東京パラリンピック開会式での演奏でも有名な盲目のギタリスト、田川ヒロアキ氏のビデオ公開収録から始まりました。ロータリーエンジンを搭載したレジェンドカーがストレートのど真ん中で演奏する田川氏の両脇を走り抜けるスリリングなシーンは、きっと作品に大いなる魅力を与えるでしょう。かつてのレース仕様車を現代に甦らせたレジェンドカーたちですが、これに続く9時10分からと12時35分からの各15分間、デモランを披露。懐かしのロータリーサウンドをサーキットに響かせました。
また17番ピットでは2日間にわたって、マツダ737Cと全日本ジムカーナ選手権に参戦中のFD3S型RX-7が特別展示されました。737Cは1985年のルマン24時間レースにてクラス6位でフィニッシュした車両そのもので、当時のドライバーは片山義美/寺田陽次郎/従野孝司。フルレストアが完成してからは今回が初披露です。RX-7はマツダ社員の藤井雅裕がオーナーで、TOYO TIREのカラーリングは施したばかり。先日のオールスター戦「JAF-CUP」では2輪駆動の改造車部門となるJG-2クラスで、見事優勝を果たしています。
21日の競技系のイベントはふたつ。まず32台のRX-8が集まったエイトリアンカップは、2005年から各地のサーキットで回を重ねて今回が77回目という歴史あるタイムトライアル競技です。改造の度合い別に細かなクラス分けがされているのが特徴で、AT車でも参戦OK。このカップを創設したパイオニアのひとりであるRTEエイトリアンμ雨宮RX8が1分42秒439というトップタイムを記録しました。
今回のファイナルバトルは、TUNED系クラスによるマツ耐・中国ラウンドの第2レースで、田川ヒロアキ氏のミニライブと国歌演奏に続いてスタートしました。総合優勝は大西 剛と半田安伸が駆ったJRCパワーロードスター4号(NA8C)。途中セーフティカーランがあった影響もあり、昨年更新されたコースレコードにはわずかに及びませんが73ラップを走破。平均速度107.459km/hと最速ラップ1分53秒303というデータも見事です。ロードスター以外ではランキングトップのDXL黒猫団デミオが、71ラップで総合8位という最上位の成績を収めました。
16時59分の日没が迫る中、すべての来場者が参加できる「オールマツダ サーキット パレードラン」で2日間を締めくくるのは、「MAZDA FAN FESTA」の時から変わらないお約束です。来年こそは、より大勢のマツダファンの皆さまとともに、もっと多くのコンテンツで盛り上がることを祈願して、ペンを置かせていただきます。

Text and Photos by B Sports

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